スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

もしかして……初?


なのフェイSSです。うん、ちょっと書いてみたかったのでやってみた。
あれ? もしかしてこんなにがっつりは初めてですか? なのフェイ。


ちょっと注意事項。このSSは↓
------------------
・パラレル。高校2年生の設定。
・なのはさんが遊び人。
-------------------

です。

駄目な方は華麗にスルーしようぜ!的なものです;
ぜんぜん大丈夫!と言う方は続きからどうぞw



――好きな子がいた。
もうずっとずっと、何年も。

近所の、幼馴染の女の子だった。

『フェイトちゃん』

その子に名前を呼んでもらうのが、凄く嬉しかった。
――だけど、その子は一度だって私を見てくれたことはなかった。


【不器用な駆け引き】


真っ青に晴れ渡った空は、いつの間にか茜色に染まりだしていた。
どこか遠くで下校を知らせるチャイムが響き渡る。

上履きがタイルを叩く、小さな音。一人分の、足音。
茜色の陽を受け少し色を変えた廊下には、窓の形に切り取られた影が垣間見えた。

「――はぁ」

ため息を一つ吐く。

袖をまくり上げ、していた時計を覗くと……もうすぐ、6時になろうとしていた。
委員会での会議は、思った以上に長引いてしまっていたようだ。

「……早く帰らなきゃ」

ガラリ、と教室のドアを開けたところで。
――どくん、と心臓が跳ね上がった。

教室の片隅には、見慣れた綺麗な亜麻色の髪。
――……きっちりと着込まれた制服の、その背に回された、細い手。

唇へと寄せられそうになったそれを避け、
覆いかぶさった先、その首筋へと唇をよせる彼女の姿があった。

「――……なのは」

その声に、びくん、と跳ねた身体。
しばらくしてゆるゆるとその顔がこちらへと向けられた。

「あれ? フェイトちゃん、な…なんで?」

動揺して飛び上がるように覆いかぶさっていた身体を起こし、
しばらくして彼女は目を伏せた。

――……私に見られたことに対する気まずさだろうか?
”それ”を見られることが、初めてだと彼女は思っているのだろうか?

君がどれだけ人気が高くて有名人なのか。
――私が、知らないわけないのに。


「――委員会があったんだ」
「……っ、そっか……」

視線を未だ気まずそうな彼女から反らす。
――……また、見慣れない女の子。

細いその身体を包んでいたシャツは第二ボタンまで外されていて。
私の視線に気づいたのか、あわててボタンを留めていた。

胸が、焼け付くように軋んだ。
鼻の奥がつん、として。――涙が溢れそうになった。

――触らないで。知らない女の子を、抱かないで。


そんなこと、言える立場じゃないのはわかってる。
だって、私たちは恋人でもなんでもなくて。……ただの。

なのはにとっては、ただの――……”幼馴染”。
――顔も知らない、ただ誘われたままに触れている女の子以下の存在。


だって、彼女は私にそれを求めて来ることなんて一度だって……なかったから。
最近では、なのはは、もう――私の手すらも触れてはくれなくなった。


「――……私…、帰るね」
「フェ、フェイトちゃん!!」

机に置いてあった鞄をつかんで、逃げるように教室を飛び出す。
……涙が溢れて、景色が滲んだ。胸が、痛かった。

君が好きだよと叫んでしまえば、何か変わるだろうか。


出会ったのも。好きになったのも。
――……ずっとずっと私の方が先だったのに。

「――…私、嫌な子だ……」


なのはに触れてもらえる子に、嫉妬した。


***

それを初めて知ったのは、2ヶ月前のことだった。

――噂では聞いていたけれど、なのはに問いただすことは、出来なくて。
……嘘だと、思いたかった。信じなかった。

自分の目で見てしまった、あの日までは。


「なのは……っ」

あふれ出す涙。心が壊れそうだった。
――どうして、なの?

痛いよ。痛い、痛い。
私が愛したその人は――…、私を、見てくれなかった。

それでも私は。

それを知った今でも。

「こんなにも君が、好きなのにっ」

なんて馬鹿なんだろう。
なのはが、じゃない。――……そんな彼女に恋をした、私が。




あれから数日。
私はなのはを避け続けた。

と言っても一度も彼女の姿を目にすることはなかったから、
きっと彼女の方も私を避けているに違いない。

――そう思ったら、泣きたかった。

落ち込んだ私の気持ちとは裏腹に、放課後の廊下は賑わっていて。
たくさんの声が聞こえる。――楽しそうな、声。

「……こんなんじゃ、だめだよね」

抱えていた書類の束を抱えなおす。
あと少しで文化祭だ。これからもっともっと忙しくなるのに。

少しだけ頭が朦朧とする。――最近眠れていないせいだろうか?

そう考えた次の瞬間、がくん、と足の力が抜けたのを感じた。

「フェイトさんっ!!」

擦れる視界の先で、周りの子のあわてたような声が聞こえる。
――ああ、だめだ。ちゃんと立たなきゃ…大丈夫だよって……言わなきゃ…

そう思いながらも、地面が傾くような感覚に逆らえず
意識は段々と薄れていって――

「フェイトちゃん!!」

私の名前を呼ぶ声がして。
次の瞬間、地面へとぶつかりかけた身体が柔らかいものに包まれた。

見上げたその先には――深い蒼と、綺麗な亜麻色。
――鼻腔を、なつかしい甘い香りがくすぐった。

「……よかった、間に合ったね」

心配そうに覗き込んだその表情が、眼前に映りこんだ。
瞬間、またずきん、と疼く胸。

もう遠い記憶とまったく変わらないその温度が、痛くて。
嬉しくて。寂しくて。――悲しくて。

「……もう大丈夫だから。ごめんね、なのは」

その肩をやんわりと押し戻し、なのはから離れようとした。
でも、力が抜けた身体はうまく力が入らなくて。

ただ悪戯に、その柔らかな温度に触れてしまうだけだった。


「フェイトちゃん、嘘、言わないの」

抱きかかえられたまま、ゆっくりと持ち上げられる。
ふわっと浮いた感覚にびっくりして身体を捩ると、動かないでねと。
じゃないとおっこちちゃうよ?と。 そうなのはは笑った。



「失礼しまーす。あれ…先生いないね…」

しんと静まり返った保健室には誰もいなかった。
困ったように室内を周りを見渡すなのは。

「職員会議かなぁ…」

ため息を一つ吐き、ベッドへと下ろされた。
感じていた温もりは消え、代わりにシーツの冷たい感触に包まれる。

「フェイトちゃんは休んでて? 先生、呼んで来るね?」

離れていく。 なのはが、離れてしまう。
とっさにその袖口をぎゅうっと掴んだ。

「フェイトちゃん?」
「――行かないで……」

なのはを困らせちゃ、だめなのに。
かちかちと震える手は、なかなか言うことを聞いてくれなかった。

「……大丈夫だよ、すぐに来るからね」

少しだけ震える手のひらで、ゆっくりと頭を撫でられる。
暖かい、やさしい手。 ねぇ……なのは。

この手で、他の子にも触れてたのかな?

「……嫌だ…」
「え?」

痛いよ。なのは。

「……なのはが、好きなんだっ」

ずっとずっと、胸につかえていた想いを。
――吐き出すように、伝えた。

未だ震えているそれを、自分の手のひらで包み込む。
唇を寄せると、びくん、と大きくその身体は跳ねた。

引っ込められようとするそれを追いかけて、再度唇で触れる。

「――他の子と同じでもいいっ! …だからなのはに……触れてほしいよ」

ぼろぼろと涙が溢れた。
――何の想いもなくていいから。

「その時だけは……私だけを――見てよ」


嘘でもいいから。ふりでもいいから。
君の「好き」を――……私に下さい。


しばらくの沈黙の後。
なのはは、困ったように笑った。

「……他の子と同じようになんて、出来るわけないよ」

それは、明確な拒絶。
……嘘でも、私には触れないと言う、宣告。

「――……っ、ど、して」

「フェイトちゃんが、好きだから」

ゆっくりとつむがれた言葉に驚いて、思わず顔を上げる。
なんだか今にも泣き出しそうななのはは、少しだけ目を細めて笑った。

「だから、中途半端な気持ちでは触れないよ」

溢れた涙が指先で掬われて。濡れた頬に柔らかな感触がした。

「――叶わない恋だと、思ってた。……だから、この想いをなくそうとした。
 でも、やっぱり消えてくれないんだよ……。むしろ大きくなってく一方だった」

気持ちを伝えて嫌われるのが、離れられるのが怖かったと。
そういってなのはは、私の唇の端ギリギリに、キスをした。

「なのはは――フェイトちゃんが、大好きです」
「――嘘じゃ、ない、よね?」

本気だよ? と。真摯な瞳に、射抜かれる。
身体を捩って、端に触れていた唇に、私のそれを寄せた。

柔らかくて、温かかった。
押し付けあうような稚拙なキスをして。

しばらく経って唇を離したなのはは、なんだか真っ赤な顔をしていた。

「にゃはは……ファーストキス、フェイトちゃんにあげちゃった」
「……え!? だ、だってなのは…今まで…」
「キスはしてないよ? 一度も。」

また唇が寄せられる。


「初めては、フェイトちゃんがよかったから」
「っ、――うん。私も、なのはがいい」


寄せ合ったおでこは熱くて。ぎゅって握り締めた手は温かくて。
感じられるなのはの全てが近くて。嬉しかった。

「なのは……もう他の子と……その、」
「うん。もう絶対にしない」

一応釘を刺すと、あわてたように返事が返ってきた。

「……寂しかったよ」
「……ごめん」

うん、だから。と。

そう言って、なのはの身体を引き寄せる。
――白いシーツが、亜麻色と金色で染められた。

「他の子の事、忘れちゃうくらい……いっぱい抱きしめて?」

見上げた先のなのはは。


「……私じゃ嫌だった、なんて…言わないでね?」

なんだか泣きそうな顔をしていて。
私に触れてくれるその指先は、痛いくらいに震えていて。
ゆっくりと、ジャケットを脱いでベッドの端へとかけた。

「私は……なのはがいいよ」
「…うん」


熱に浮かされながら。熱に浮かされた声を聞きながら。
――着崩れたなのはの制服に回した腕に、力を込めた。


END
―――――――

フェイト以外の子は制服すら脱がないしキスもしない。
叶うかも分からないけれど、初めては全てフェイトの為に。
……そんななのはさん。

わー、本編と違いなのはさんが黒いー。
でも楽しかったです。攻めなのはさん。
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

うにゃー!

きたーーー!!汐薙さん流、たらしなのはw
実は汐薙さんもたらしだったりしてー(殴w
ごほっ失礼しましたww

なのフェイもいいですよね(^-^)
なのはさんがモテモテで相手をとっかえひっかえ…ってどっかのエロワール様を連想しちゃったよ(コラッw

フェイトさんが受けになっちゃうとヤキモチと嫉妬が凄そうw
なんか過去の影響で好きな人には自分だけを見て的な感じでww
なのはさんはイケイケゴーゴーみたいな感じで黒くなっちゃうのかな?w

今回も楽しくSSを拝見させて頂きました!
次の更新も楽しみにしま~す!!

ああーーーっ!!!そう!そう!!そう!!!
たとえ身体は許しても(なのはさんは許してないけど)、唇だけは許さないというプリティーウーマン的なピュアさがいじらしい(><)
フェイトさんはとってもけなげな女の子だし。
素敵なパラレルストーリーをありがとうございました!
きゅんきゅんさせていただきました(^^)

たらしななのはさんもいいw

いいですねぇ、たらしでなおかつ魔王ななのはさんを一回書いてみようかと思ったんですが書くとなるとフェイトさんのプラズマスマッシャーを食らいかねないので…でも書きt(ザンバー

しかしそんなアホな思考をぶち壊す作品が登場したっ!

「たらしだけどピュアななのはさん」

ポン、ポン、ポン、ポン、ポン…チーン!

ドッカーン!(意味不明

な、なんて可愛いなのはさんなんだ…自分のところのフェイトさんなら間違いなくル○ンダイブしてそうなんですが…w

ともあれ素晴らしいパラレルごちそうさまでしたw

ねむくてあたまがぼ~っとする~・・・・
waっしょいやっててつかれたよ。。。

なのはさんちゅーしてない発言のとこ、もしかして口ちゅーされそうになって本気でよけようとするなのはさんを想像して萌えたwww

さて②どこまでなのはさんは我慢していたのでしょうかね~~~
なんなんだこのふたりはっ!!!すきならすきってもうっ!!!
悲恋のお話は心がすさみますわ(; ;




うほw
キスだけはしないとは・・・・・・さすがなのは!(何
最初にフェイトの気持ちを考えて切なくなっていたら、最後のなのはの発言が最高でもう!(キモ
黒いなのはもいいですね~
次回も楽しみにしてますね!

>まーぴょんさん

たまにはなのフェイをw ということで(^^)
って!ちょい待った! 狼な上にたらしって汐薙どれだけアレな人間ですかっ(笑)
…ち、違います…よ? 色んなサイト管理人様方に告白しまくってるけど違いますよ?

私も書きながら某エロワール様を思い描きましたw
でも彼女も最後には一途になりましたよねー。凄い大告白w
……しかし…実は汐薙、玉渚派…だったり、する、ん、だぜ…… orz
いえ、エロワール様も大好きなのですが。ええ。

フェイトさんは受けに回るとやきもちやきさんっぽいですよね。
でもそこが可愛い!となのはさんはきゅんきゅんしてそうです(笑

ありがとうございますー! 次回も頑張ります!!



>TOMさん

ですよね!うんうん! やっぱり唇だけは好きな人の為に守らないと的な!
そんないじらしさ欲しくて書いてみましたw 同意頂けて物凄く嬉しいですw

フェイトは攻め側でも受け側でも多分自分にできる精一杯で
なのはを愛すると思うんです。……というのが汐薙の希望です(^^;)

こちらこそ読んでいただき本当にありがとうございましたww



>漆風さん

お、それはぜひとも読ませて頂きたいですっ!とお願いフラグ(ぉ

なのはさんは基本的にはピュアっぽい感じが頭の中にあるのでw
ウチの本編での狼フェイトさんでもルパ○ダイブいきますね、きっと(笑

こちらこそ読んで頂きありがとうございましたー!



>あかいひとさん

お疲れ様です~(つ□T)

なのはさんは多分必死で避けてたと思うんです、ええ。
なんて一途ななのはさん!(><)ん?あれ??……一途、なのかな…?(ぉ
一途ですよね!(自己完結)

やっぱり甘甘はいいですよね! 悲恋は……ちょ、長編??
す、進んでないので現在アレな感じです orz



>sirosumiさん

なのはさんは多分半端な気持ちでなんでもない人にキスとかはしないかな~と。
ああああ!ありがとうございます!! 嬉しいですっ(*><*)

黒なのは楽しかったですーw また機会があったら書いてみたいな、とw
読んで頂きありがとうございました! はい、次回も頑張りますっ


初めまして

って、たらしなのは~!!??

これは・・・これでアリですよね?
うわっなんかやばいです。フェイトちゃん大告白!!(それでも某百合アニメとは程遠いですが(ry
でもキスはまだだったなのは。これはビックリ!意外にピュアですね~
とりあえず、ウチもフェイなの・なのフェイss書いてるのでよかったら遊びに来てください
では

>愛樹さん

初めまして。コメントありがとうございますw
たらしなのはは書いていてとても楽しかったので、もしかしたら
いつの日にかまたシリーズで書いてみたいな、という気があったりしてますw

おお!SSをお書きになられていらっしゃるんですね?
では、時間が出来ましたらお邪魔させて頂きたく思います。
ありがとうございましたっ!

WEB拍手
感想やリクエストなど頂けたら嬉しいですw  返信不要の方は頭に×をお願いします
プロフィール

汐薙

Author:汐薙
初めまして、汐薙と申します。
魔法少女リリカルなのはで活動中。

主な取り扱いカップリングは
フェイト×なのは
はやて×なのは です。

リンクフリーですので、貼るも剥がすもご自由にどうぞw
一報を頂けると管理人が喜びますw

【ご注意下さい】
当サイトにて掲載されているイラスト
または、テキストの無断転載・使用は禁止とさせて頂いております

カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
カテゴリー
メールフォーム
何かありましたらどうぞ。

名前:
メール:
件名:
本文:

捕捉サイト様
イラストサイト様
SSサイト様
お世話になります
最近のコメント
FC2カウンター
その他
RSSフィード
By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。