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【ビターチョコレート、溶かします】

【君と二人だけの世界で。】のなのは視点のその後話。
……もうウチのフェイトさんはキス魔でいいです…orz(投げやり)



==========

――……どんな時も、少しでもあなたの傍に居たいなって思う。


届かないと思っていたあなたへの想いや、叶わないと思っていた、願い。
それをあなたに気づかれない様に、平然と笑顔で振舞い続けた日々。
それが痛くて痛くて堪らなかった。

夜、空に浮かぶ月を見てはあなたのことを思い出し、
その度に好きだと思う気持ちが止められなくて。


……このまま無理やりにでも手に入れたいと思う心と、
そんなのは絶対に嫌だと願う心がぶつかり合い、

それが形となって、溢れた想いは瞳から流れ出ていた。


だから。


今の現実はただの夢で。起こされた世界であなたの隣にいるのは、私じゃなくて。
本当はそうなのかもしれない。それが正しい世界なのかも知れない。


そう考えると。今でも、とても――……怖いんです。
----------------------------

「うん。OK!お疲れさん!」
「ありがとうございました」


職員室の中からそんなやり取りが聞こえてくる。

ガラ、っとドアを開ける音と同時に、ちょっとだけ疲れた表情の
フェイトちゃんが出てきて。目と目が合うと、にっこりと微笑まれた。


(よかった~。大丈夫だったみたい。)


結局レポートは私も少しだけお手伝いした。
……見せてもらうの禁止とは言われてたけど、
手伝いも禁止とは言われてないから、いいよね?


教室に向かう誰も廊下に、二人の足音だけが反響する。
本当に誰もいないな~なんて考えながら、2階へ上がる階段へとさしかかった。


「でも、時間かかっちゃたね……」
申し訳なさそうに私の頭を撫でてくれる手に、気持ちが緩みそうになったけど。
でもやっぱり、これだけははっきり言っておかなければ駄目かな。


「……フェイトちゃんがいきなりあんなところでキス、するからだよ?」
怒ってるんだぞ、ということを全面的にアピールする為に、少し低めの声で言う。



なんて――……本当は全然怒ってなんかないんだけどね。

むしろ、あれで理性が崩れそうになっちゃった私に言い聞かせる為の言葉。
きっとあの時フェイトちゃんのお腹がならなかったら、私はもっと
フェイトちゃんを求めてしまったと。今でこそ、そう思うから。



「う……。ごめんなさい……」
俯いて、真っ赤な顔で黙り込むフェイトちゃん。


――…もう。なんでそうなるのかなぁ。
ああいう時には、あんなに積極的なのにな~。なんて苦笑しながらも。
胸に湧き上がる気持ちは、愛しさと嬉しさと、そして……不安感。


フェイトちゃんからいつも貰っている、この温かな気持ちを
私はフェイトちゃんに同じ分だけ、返してあげられているのかな……?

フェイトちゃんに、幸せだなって思って貰えてるかな……?
告白したことを、後悔させてたりとかしてないかな……って。


好きだからこそ、相手がどう思っているのかが気になって。



(ああ、こんなの私らしくないよ!)
そう思い、そんな考えを頭の中から追い出そうと目を瞑って頭を振った。
――……次の瞬間に、先程まで私の頭に触れていた手が、びくっと離れる。


「フェイト……ちゃん?」
いきなりの行動に不思議に思って見上げると、俯いた彼女の姿が瞳に映りこんで。



「……フェイトちゃん?」
もう一度名前を呼ぶと、ゆっくりとこちらを向いてくれたけれど。
その顔には後悔が色濃く浮かんでいた。


「……嫌……だった?」
「え?」

先ほどまでとは全然違う、小さく、擦れた声。
それだけ言うと、フェイトちゃんはまた俯いてしまって。


「なのはは、あんなところで……その、いきなりキス…されて……嫌だった?」
私のこと、幻滅されちゃったかな…。そう呟いて、堅く瞳を閉じてしまって。


(――…そんな悲しそうな顔しないで、フェイトちゃん。)


「フェイトちゃんを幻滅なんて。そんなの、何があってもしないよ?」
「なのはが嫌なら、もうしないから!絶対に…しないから……。ごめん」

そう言って、優しく頬を撫でてくれた手は、少し震えていて。
まるで触れられるのを拒否されるのが怖い、と言っている様にも見えて。



――……そうだよね。やっぱり私だけじゃ、ないんだよね。
初めてのことばかりで、不安なのは……きっとフェイトちゃんも
……同じなんだよね。


だから、言葉に出そう。
一緒に不安を溶かしあって、歩いて行こう。

「嫌なことなんて……なんにもないよ?」

フェイトちゃんの肩に手を回して背伸びして。
ゆっくりと彼女を抱きしめる。



私より少しだけ背の高い彼女の肩は、堅く縮こまってしまっていて。
肩をゆっくりと撫で上げると、力が抜けたように解れていくのを感じた。



「フェイトちゃんにされて嫌なことなんて……そんなの。何もないんだよ?」

そう言ってゆっくりと俯いた彼女のおとがいに唇をよせる。
そのまま彼女に巣くんでいる恐怖と不安を取り除けられることだけを願って。
何度も何度も、そこにキスをして。回した手で、ゆっくりと背中を擦る。


怖くないよ?――……不安も恐怖も。二人で分け合っていこう?

私でいいのなら。私を求めてくれるのなら。
私は、あなたの隣に立って、真っ直ぐに前を歩いて行きたいから。
ただ守られてるだけじゃなくて。私も……あなたを守ってあげたいの。


何度か口付けると、ゆっくりと彼女の両腕が、私の腰に回るのを感じた。
そのまま、優しく抱きしめられる。


「……なのはのことになると、周りが見れなくなっちゃうみたいなんだ」
そう言って、顔を上げた彼女と、瞳がかち合う。
その深紅の瞳は、光を湛えて揺らめいていて。


ただ、綺麗だなって。――…そう、思った。


「にゃはは。私もそうだよ?だってフェイトちゃんのことが大好きだもん」
そう言って微笑むと、ぎゅうっと力を入れて抱きしめられる。


「なのは、大好き。」
そう言ってこめかみあたりに唇を寄せられ、そのまま髪をゆっくり唇で
啄ばまれるような――……そんなくすぐったさが沸き起こる。

伝えたかった想い。
欲しかった温かさ。

伝わらないと諦めていた、彼女への想い。
貰えないと思っていた、彼女からの想い。


それが今。


「私も、大好きだよ」


私を包みこんでくれている。




見つめ合って微笑んで。ゆっくりと唇が重なる。
本日二度目のキスは、一度目よりもほんのちょっとだけ、甘い。
まだ数える位にしかしてないけど。きっとこの瞬間が、一番幸せ。


――……何よりも幸せなの。


柔らかく目を開き、フェイトちゃんの表情を盗み見るようにすると、
すでに目を開いていた彼女と目が合った。
悪戯がばれた子供のようにぎゅっと目を閉じると、それを咎める様に
彼女の唇で、ゆっくりと私の唇を食むようなキスをされる。



『なのは、こっち見て?』

頭の中に直接響く、その声に導かれて恐る恐る目を開けると。
嬉しそうに目を細めるあなたの柔らかい、笑顔。
そのままゆっくりと唇を離されて、頭を撫でられた。


離れていくフェイトちゃんの唇に何だかちょっと寂しく思いながらも、
撫でてくれる手が温かくて、心までじんわりと暖められていく。



「もう帰ろうか、なのは」

笑顔の彼女には、もう先ほどの不安の色はなくて。
――……いつもの私が大好きないつもの笑顔だった。


「うん!帰ろう、フェイトちゃん!」
そのまま手を繋ぎ、ゆっくりと階段を昇っていく。

この幸せがずっとずっと続いていきますように。
隣を歩く、あなたの真っ赤に染まった横顔を見つめて。





――ただひたすらに、それを願った。
=========================
~おまけ~


「ね……なのは」
「ん?なぁに?フェイトちゃん??」

「その……レポート終わったご褒美、私まだ貰ってないよ?」
「ふぇ??」
「…あの、その、勉強中に頑張ったら…何かくれるって言ってたから……その…」
「うん、そういえばそんなこと励ます為に流れで言ってたね~」

「だから……その……よかったら……なのはからキス、して欲しいな…なんて」
「……さっき階段の踊り場でしたよね?」
「あれは私からだったし……。だから、その……駄目、かな?」


その後、フェイトにチョップが飛んだのは言うまでもなく。

「へぶ……っ! ∑(@□@)」
「フェイトちゃんのキス魔~~~~~~!!」
「むぅ……その言い方はちょっと酷いよ、なのは」
「……他の人にも……するの?」
「しない。私にはなのはだけだから(コンマ0.05秒)」


その後どうなったかは、二人だけの秘密です。
============================

END
----------------------------

フェイト視点からしかなかったので、なのは視点を試しに書いてみました。

付き合い始めたはいいけど、今までの片思い状態が長かった為、
どこまで触れていいのかという不安や、これをしたら相手に
嫌われるんじゃないか、などの葛藤と戦う初々しい2人、という事で……。

してることは熟年夫婦みたいになってますが(爆


甘酸っぱいのを目指したんですが、例のごとくただのイチャベタになりました。
飽和状態ってなんですか?とことんまで甘くいきますよ?……みたいなね。


あ……でも三角関係とかもちょっと書きたい気が……(マテマテ)
フェイなの←ヴィとか、フェイなの←はやとか。

でも一番はやっぱりフェイなのフェイ!!ということで当分はこんな感じです。
色んな意味で消化不良を起こしたらすみません orz


しかし……なのはさん視点難しい……orz
黒くなるのを今のところ必死で抑えてますが、汐薙自身がギャグ要因なので
きっとそのうち内容も性格もギャグに変化していくに違いないだろう(断言)

……う~ん……白いままのほうがいいのかな……(==;)



では、長くなりましたがここまで読んでいただいてありがとうございました!!
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プロフィール

汐薙

Author:汐薙
初めまして、汐薙と申します。
魔法少女リリカルなのはで活動中。

主な取り扱いカップリングは
フェイト×なのは
はやて×なのは です。

リンクフリーですので、貼るも剥がすもご自由にどうぞw
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