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【Das Resultat sagt alles ~achtzehn~】


霧島先生!後編が見たいです!!

と力強くお願いをしてみる。そして何凄い事おっしゃってるんですか!
だめですよ、そんなっ!汐薙なんかに任せたらえらいことになりますよ!?(マジ顔)
……戻って来て下さって本当によかったです(つ□T) おろおろしててすみません:

線香あげちゃだめーっ! 戻して戻して!!カムバック!!(うるさい)

もったいないですっ(つ□T) だめですよっ!
娘さんは大切にしますからーーーーー!(本当何言って)


はい、すみません。思わず心の叫びが出ました;
では、続きより長編第18話。なのは視点です~。




======

私が飛ぶことを止めたのは、一体いつからだったろう。
――……私が空から墜ちた、あの日だろうか?

いつもなら平気だったはずなのに。
ちょっとしたことに気をとられた私は、空中で大きくバランスを崩した。

――……腕を伸ばしても、遠く離れていくその青い空。
なんとかそこへ在ろうとして。戻ろうとして。

近づいてくる地面を見つめながら。ああ、これで最後なんだと思って。
――……次の瞬間、墜ちたそこが一面、流れ出た私の絶望で染まった。


ああ、そうだ。

あの時だ。……左肩を抱きしめ、思い切り泣き叫んだあの夜。
それに重なるように、はやてちゃんの初陣があって。

――……リインフォースさんが消えた―ー……あの時。

ありがとう。そう何度も言いながらはやてちゃんは泣いていた。
まるで……行かないで、と……叫ぶように。何度も何度も。
流れ出る涙を拭おうともせず、ありがとう、と言っていた。

震えるその肩を抱きしめながら。私も、彼女とあの子を想って泣いた。
そして……私はその時初めて、遺される側の気持ちを知った。

それから私は、飛ぶことをやめた。
あの子以外の子と一緒に飛ぼうとは思えなかったからだ。

でも、それでも愚かすぎる私は。
諦めに覆われた心の片隅で。――……飛ぶことを、望んでいた。

高い高い空を、ずっと。


望んでいたんだ。


-----【achtzehn ~(Anzunden)~】-------

綺麗な月だった。真っ暗な空に凛と輝くそれは、彼女の纏う空気の様だった。
――……どこまでも澄んだ、綺麗な金色。それは細く柔らかなあの髪を思い出す。

『なのは』

最後に囁かれた、名前は。どこか縋る様にも感じて。
泣かないで、そういいかけた言葉は、彼女の口内へと飲み込まれた。

『好きだよ、なのは』

私を呼んでくれるその柔らかな声も。見つめてくれる優しいその瞳も。
包み込んでくれたその腕さえも。……全て、震えていたのに。

どうして私は、気づけなかったの?

――後悔が、思考を染めていく。 眼を瞑るその度に。
彼女の深い紅が溶け出し、流れ出たそれが白い頬を筋を作って滴り落ちて。
―ー……フェイトちゃんの足元が、赤く染まる。

……嫌だ。嫌だ、嫌だ、嫌だ。
目の眩むような恐怖と、身を焼くような絶望に襲われる。

どうして幸せになれなんて言えるの?

あなたが私の幸せを願うのに。
――……どうして私は、あなたの幸せを願っては、いけないの?


あの夜。――……私が眠りに着くその寸前。

フェイトちゃんは触れるだけの優しいキスをしてくれた。
段々と離れていくその唇から漏れた、小さな小さな言葉。

その時の私は、上手く聞き取れることが出来なかった。
それは多分、言葉を紡いだフェイトちゃん自身すらも聞こえないような

小さな小さな、本音だったんだと。今になってそう思う。


眼を瞑って、それが何なのかを思い出そうとした。必死に。
あの時の自分を、思い出す。

温かな温度。少しだけ冷たいシーツの感触。耳元にかかる柔らかな吐息。

『……のに、』

――……もう少し。

『……ぃ、のに』

――……お願い、思い出してっ!


『なのはと――……離れたく、なん、て…ない、のにっ』


輪郭も朧に思い出したそれは、潰れた喉で出した声のようで。
今にも消えそうな掠れた小さな声で。でも大きく叫ばれた悲鳴のようで。

胸が裂けそうに――……痛々しかった。


***

「私……行こうと思うんだ」
「さよか」

四角く切り取られた自由が垣間見える、暗い部屋の中。
月明かりだけが頼りのそこで、発したその言葉に、はやてちゃんは笑った。

まるで、それを確信していたように。
何度も柔らかく髪に触れてくれるその手は、少しだけ震えもしていた。

「……ごめんね」
「なんでなのはちゃんが謝るん?」

柔らかな声が、聞こえる。

「うん……ごめん」
「ええって。それより、行くんやろ? デバイス、どないするん?」

「……あ」

俯けていた顔を上げると、眼前には、深い青い瞳。
向けられたそれが、月明かりに反射して揺ら揺らとゆらめいて。
――……ああ、やっぱり、と笑うように。緩やかに目が細められる。

「ブラウアー・フォーゲル、……もういないやろ?」
「…………うん」

その言葉に、幼かったあの日を思い出す。

ゆっくりと肩を擦った。……そこにはもう分からないくらいうっすらとひきつれた痕。
あの日までは当然のようにそこにあった、あの硬い感触がひどく懐かしかった。


私は他の魔道師さんと違ってリンカーコアを持たない為、普通のデバイスが持てなかった。

でも、私は生まれたその日から持っていた。私だけのデバイスを、その左肩に。
小さく深く。埋め込まれているかのように。まるで、双子の姉妹のように。

――……その子の名前は、ブラウアー・フォーゲル。
名前の通り、綺麗な青い鳥の形をした石だった。

生まれた時から既にそこにあったため違和感はなかった。
痛くもなかったし、気になるのは肩が出るドレスを着るときくらいだった。

むしろ私は、宝物のように大切にしていて。
どんなに寂しくても辛くても、はやてちゃんとあの子がいれば平気だった。

――……でも、私が空から墜ちたあの時。
私の身体から大量の魔力が流れた、あの日。

常時魔力を吸収し続けていたブラウアー・フォーゲルは
これ以上の魔力流出を避けるために――……自らを砕いた。

私を護る、その為だけに。

かろうじて少しだけ形を残していたそれも、手術で摘出された後だった。
麻酔が切れ、目を覚ましたその時にはもう、左肩にはあの子はいなくて。
ガーゼを剥がし目にしたそこは、酷く血の気の抜けた肌だけで。

少しだけ残る、ひきつれた痕をなぞりながら、声をあげて泣いた。


私はその夜。――……もう一人の自分を、失った。


「……もう、いないんだよね」
「そやな」

「空、……飛べないね」

思わず苦笑が漏れた。……ああ、本当にどうしようもない。
なんだ、行こうと決心したところで……私には羽がない。

「……今からあの子の様なデバイス作るにはちょお無理……あるな」
「あの子は――……うん、そうだね」

あの子は、もういない。

「だからな? ……提案、あるんやけど」
「提案?」

はやてちゃんは未だ困ったような笑顔のままで。
うん、と頷いたその後。何かを決心したようにため息を吐き出した。

「そや、提案。 新しいデバイス、作ろか。ウチの隊にええ技術者がおるんよ」
「……ええ!? そ、そんなこと出来るの?」

だって、私は……皆とは違うから。
普通のデバイスは――……

「うん、だからな? なのはちゃんの意志を聞きたいんよ」
「私の……意志?」

薄く開かれていた窓が、ぎい、と小さな音を立て閉じられる。
髪を撫でていた風が止んだ。しん、とした静寂がなんだか耳に痛い。

「……また墜ちる可能性があっても、平気なのかどうかを」

向かい合ったはやてちゃんの目元が、少しだけ歪んだ。

「作るんは普通のデバイスや。……それやと魔力供給出来んから、ここからが問題。
 カートリッジになのはちゃんの魔力を詰め込んで、そっから供給する形になるな。
 ただし血ぃ抜くにも限度がある。出来るのは精々10発やそこらやろな。
 飛ぶのだって消費するから、実際は魔法が打てるかも分からん。…ここまではええ?」

「うん」

頷き返す私に、はやてちゃんも頷く。

「……でな、供給出来たのはええけど、なのはちゃんの魔力にデバイスがどこまで
 持つか分からん。最悪、フレームの破損。デバイスを失ったなのはちゃんは……
 そのまま墜ちることになるかも知れん」

「それでもいい。……希望があるなら試したいの」

その言葉に、困ったように俯かれたその頬に手を寄せた。

「だから、お願い」

寄せた頬に添えられた手は、やっぱりひどく震えていた。

「……ホンマ、困ったお姫様や」

私の気持ちも知らないで、と。小さく紡がれたその言葉。

「……ごめんね、はやてちゃん」
「ま。ええよ……なら早速作業開始せな。」

ため息をまた吐き、あげられたその顔は、いつもの笑顔だった。

「デバイスの素体は何か希望、あるん? 無いならこっちで選ばせて貰うんやけど」

部屋から出る際。ドアのノブに手を掛けながらそう言うはやてちゃん。
その言葉に、私はある一つのものを思い出していた。

大切な、パートナーになる子。
フェイトちゃんを助けるために、必要な子。

首からさげていたペンダントを外し、はやてちゃんに渡す。

フェイトちゃんに貰って以来、一度も外すことが無かったそれは、
窓から漏れ出た月明かりに反射し、きらきらと赤い光を発していた。

薄暗い部屋に、その光が乱反射をしていく。

「これにして欲しいんだけど……」
「やっぱり、それやな」

はやてちゃんは、笑った。

「で、この子のお名前、なんてしよか?」

フェイトちゃんの顔が思い浮かんだ。

困ったように笑う、あの優しい瞳。暖かい手。
柔らかな落ち着いた声。


「その子の名前は――……」

去り際に囁かれた、苦しそうな声。

――……ねぇ、フェイトちゃん。

危ないことしてっ、て――……怒らないでね?
う~ん、でもフェイトちゃんの場合は困ったように笑うのかな。

まったくもう、なのはは――って。

困った顔でもいい。怒った顔でもいい。
――……フェイトちゃんの顔が見たい。

あなたの声が――聞きたいの。

だから、迎えに行ってもいいかな?
私が行くことを、許してくれるかな?

「名前は、ね」


欲張りな私は、あなたへのこの想いだけでは生きて行けないの。
私は――……記憶の中のあなたとじゃなくて。

実際にこの世界にいるあなたの隣で。

一緒に、悩んで、苦しんで。
ちょっとしたことで喧嘩して。でも仲直りして。

触れ合って。笑い合って。

――……一緒に生きて、行きたいの。

だから。わがまま言って、ごめん。

あなたを――……抱き締めに、行くね。
それで、言うんだ。フェイトちゃんに。

せっかく心配してくれてたのに来てごめんね、って。


それで、一緒に帰ってきて。皆にお説教、されよう?
心配掛けさせるなって。困ったやつらだって。

それで怒られちゃったねって。2人で反省して。
――……その後に、一緒に笑い合おう?


「――レイジングハート」


真っ直ぐに見据えた先のはやてちゃんは、やっぱりいつもの笑顔で。
――……でも、ひどく嬉しそうに微笑んでくれた。
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No title

ほあーーーーっ!!やっとかえってこれたーーーっ!!こんにちはわたしのへやっこんばんは汐薙さまっ!!
わたし生きてるっ生きてるヨーーーっ!!!Σ===ヽ|*'ω'*|ノ
  

いやはや・・・ここにきてRHさんの名前が出るとはっ!!
そうですか~そうきましたかっ!
今後の話数で一期目のなのフェイバトルのような戦いが来た日にはっもうっわくわくっすわ!!!


なんだか、わたくしなかなか来られないのですが
汐薙さまのssに癒されに
 がんばって仕事終わらせようと想いますたっ!!

No title

>あかいひとさん

ほあーーー!お久しぶりです、そしてお帰りなさいっ!!
ご生還されて本当によかったよーーー(/д\)<お疲れ様です)

ここに来てやっとRHさんのお名前が出せました!
ここからまたガチバトルが来ますっ!あ、でもなのフェイのじゃないかも(ぉ
えと、……はい。とにかく頑張りますーー!

いやもう、本当にお仕事無理なさらないで下さいね?
ウチのSS、最近は癒し効果があるのかどうか微妙なものしか書けてませんが
それでも頑張ってマイナスイオンがんがん出しますヨ!(確実に毒物系)

お休みがあるときは、ゆっくりとお体休めてくださいね(><;)
WEB拍手
感想やリクエストなど頂けたら嬉しいですw  返信不要の方は頭に×をお願いします
プロフィール

汐薙

Author:汐薙
初めまして、汐薙と申します。
魔法少女リリカルなのはで活動中。

主な取り扱いカップリングは
フェイト×なのは
はやて×なのは です。

リンクフリーですので、貼るも剥がすもご自由にどうぞw
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