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【一目ぼれ】の続編になります


リクエスト頂いていたパラレルSS【一目ぼれ】の続編です。

……なんかもう、本当にすみません。
今回、物凄く難産でした;;ごああああ!ごめんなさい!

前半ちょっとだけ暗い…というか切ない…というか。
あ、後半…ほんのちょこっとだけなねんれいしてい、アリです(ぇ

相変わらず長くてごめんなさい;


では、追記よりどうぞ↓

=======


夕闇に染まった部屋の中で、押し殺したような声が聞こえる。
ああ、泣いている。その声が、胸をぎゅうっと締め付けるように切なくさせた。

『……なかないで?』

そっと柔らかな頬に舌を這わせ、零れ落ちた涙を掬う。
ふと、その手にぎゅっと抱き締められた。震える手のひらで……ぎゅっと。
まるで縋るかのようなその温度に、また胸が苦しくなった。


なぜかは分からない。

――……彼女は、時々泣いていることがあった。
しん、と静まり返った部屋の中で、毛布に包まって身を震わせて。

そんな時、私はどうすることも出来なくて。
……ただ、彼女の傍に寄り添い、零れたその涙を舐め取ることしか出来なかった。

私が淋しい時は、ぎゅっと抱き締めてくれたなのは。
――……でも、私にはその手が無い。

私が悲しいときは、大丈夫だよって笑ってくれるなのは。
――……でも、私にはその言葉が出ない。

声がない。届かない。

『なかないで、なのは』

そう想って、声を出す。
でも、口から出てくるのは、かすれたように小さな


「……にゃあ」

鳴き声だけだった。

「……泣かないで?フェイトちゃん。私は大丈夫だから」

また、撫でてくれる優しい手。


違うの、違うんだよ。なのは。
それは私のセリフなのに。想いなのに。

「もう寝よっか?ね?」

ああ。ほら。

今の私では、あの子の様に。


君に愛を囁くことも出来ない。


【月色の声の下、黒猫とワルツを】


「人間になりたい」と。そう願うことは度々あった。
……わかってる。それは無理なことなんだと。

私は猫で、彼女は人間で。

……どんなに願っても。祈っても。
叶わない、想いで。叶わない、願いで。

それでも願わずには居られなかった。

カミサマ、お願いです――……と。
どうか、私を人間にして下さいと。

……それを叶えてくれたのかは、わからない。

急に目の前が閃光に包まれ、ぱたりと意識が途切れて。

……目を覚ました次の瞬間に。
私の眼前には――……いつもとは違う光景が広がっていた。
白い手足と、長い金色の髪。鏡に映るのは、燃えるように真っ赤な目の女の子。

「……わたし……?」

ぺたぺたとその鏡に触れる。じんわりと手のひらに広がったその冷たい温度が
それが夢ではないことをまざまざと示していた。

「……ゆめじゃ……なかったんだ……」

頭の中に響いたあの声を反芻する。


(私の力を貸してやろう。ただし、それは一度きり。私が空を支配する時間のみ。)
(……その間だけ。お前の望むとおりの姿かたちにしてやろう。)

(ただし、条件が一つだけある。)
(――……それは……)

(……守らねば、私の光に溶け……お前自身は、消えるだろう)


空を見上げ、その声を耳の奥に捉えたまま一度だけ頷く。
それでもいい。……叶わないと思ってた想いが、叶うのだから。

しん、と静まり返った部屋をゆっくりと馴れない足取りで歩く。
ベッドで寝静まっている彼女の傍に寄り添い、手を伸ばした。

そっとその頬に指先を這わせると、薄くその瞼が開かれる。

「……だれ?」

まだ眠気を帯びたその声。

「……フェイトだよ」

がんがんと痛む、頭と。震える声。
ドキドキと激動を刻み込む心臓を押さえて言葉を紡ぐと、
暖かい手に頭を撫でられた。

「でも……ふぇいと、ちゃんは……」
「……うん。そうだよ?だから…これは、……君のゆめなんだよ、」


うそつきな、自分。

せっかくこうして身体を得たのに……真実が告げられない。
今ここにある現実を夢だといい、眠りの中にいる君を抱き締める。


「……大好きだよ。愛してる」
「――っ、あっ……んんっ」

白く細い肩口に舌を滑らせ、ほっそりとした腰を抱き締める。
すると……目に見えてその体が跳ね上がった。

……どこに触れても、柔らかくて温かい。

「……な……、」

その名前を呼びかけて、ぐっと唇をかみ締め、先を留めた。


(お前が愛する者の名を、呼んではいけない。)



……ふと、頭にあの声が響いた。

「……好きだよ。大好き」
「…っ、ふぇ……と、ちゃ…っ」

覆いかぶさったその身体は――……細くて。
ぎゅっと力を入れて抱き締めれば壊れてしまいそうな程に繊細で。
……本当に、いつも私が見上げていたなのはなのだろうかと
疑ってしまいたくなるほどだった。

「……フェイトちゃん……っ、フェイトちゃんっ」

ぎゅうっと背中に回された手が、熱くて。嬉しくて。

「……好きだよ、ずっと、ずっと。こうして抱き締めたかった」

……悲しくて。痛かった。


「大好きだよ」
「……んっ、あっ」


――……一度だけ。

それでもよかった。



そのはずだった、のに。


「……人間でいたいよ……」


腕の中のぬくもりを抱き締めながら、切にそう願う。


「人間で……、人間として。……君の傍に居たいのに……」
「……フェイト、ちゃん?」

傍に居ても叶わない想いなんて、欲しくなかった。
……飼い主として、家族として。そんな愛情を持てばよかったのに。

「……こんなに、好きなのにっ」


どうして、私は。
こんなにも彼女を愛してしまったんだろう。

「……泣かないで…フェイトちゃん」
「…うん。ごめん。……ありがとう」

ああ、もう――……こうして傍にいられないのなら。
私だけの、独りよがりの想いなら。願いなら。

初めからなければよかったのに。


「今まで……ありがとうね」
「…フェイト、ちゃん??」

夢の中だと偽って。本当なら抱けなかったはずの君を抱いた……この咎。
それさえも、今の私には宝物のように感じた。
今、ここに私がいた――……確かな記憶として。

そして、その咎を両腕に抱え込んで。この身を焼くような、君への想いごと。

君を求めてしまう、私の全てを。


「……ごめんね……。ごめん、なさい」


消し去ってしまおう。


「大好きだよ……、なのは」









溢れた涙が、止まらなくて。
滲んだ世界の先で――……君の声を聞いた気がした。

***


「……本当に……夢、だったのかな?」

その声を聞きながら、気だるい身体を起こしてぐっと背中を反らせる。
朝日を浴びた白いシーツが目に沁みて、ちょっとだけ痛かった。

「……どうなんだろうね?」

気が抜けたような返事をすると、隣で、もうっと頬を膨らませるなのは。
壁に掛けられた時計を見ると、短針が9を指す少し前、といったところだった。

「……なのは、会社、遅れるよ?」
「わわっ!……ち、遅刻しちゃう!!」

慌てたように床に散らかっていた服をかき集めるなのは。
その背中に寄りかかって肩口に頭を預けた。……背中越しに伝わる温度が心地いい。

「……もうっ、フェイトちゃんってば、邪魔~!!」
「む。……邪魔は酷いよ、なのは」

ぎゅうっとその身体を抱き締めて。身を捩って私の腕の中から逃げ出そうとする
なのはの耳元に唇を寄せた。少しだけ桜色に染まったその耳たぶに軽く歯を立てると
瞬間、そこにさっと赤みが差し込んだ。

それがなんだか愛おしくて、そのままゆっくりと耳筋に沿って舌を這わせていく。
ふるり、と腕の中のからだが震え、少しだけ強張るのを感じた。

「……嫌?」
「……や、じゃ…ないけど。会社…っ」

……うん。そんな潤んだ目で見上げられたところで相乗効果でしかありません。
そんな考えに、自分で苦笑する。ああ、なんかもうだめだなぁ、なんて。

そのまま身体を押し付け、ゆっくりとまたシーツの海へと沈めていく。
私達の体温を吸い込んでいたそこは、少し時間が経った今でも、まだ温かかった。

「……ねぇ、なのは。……その後、私はどうなったの?」
「…ふぇ?」

亜麻色の髪の毛をゆっくりと撫でながら梳いていく。
手のひらから零れ落ちたそれが、甘い香りをたて、肩口へと流れた。

「……だから、そこで目が覚めちゃったんだってば」
「ん……そっか」


――……なのはの見た夢は。
あまりに現実から離れているようなおかしなものだった。

捨て猫の私と、飼い主のなのは。
ある夜寝ていて、起きたら猫なはずだった私が人間になっていた。


そんな、まるで魔法のようなお話。



「ふぇ、フェイトちゃんも、大学行かなきゃ。講義、あるんでしょ?」
「うん。……そうなんだけど……」


それは――……なのはの夢なはずなのに。

……なぜか、私にはその時の猫だった私の気持ちがよくわかる気がした。
まるで、実際にあったお話のように。……私が、そうであったかのように。


「フェイトちゃん??」

黙り込んだ私を不思議に思ったのか、心配顔のなのはに見上げられる。

深い深い蒼が揺らめいて。ふと視線を反らすと、覆いかぶさった身体の下に。
乱れたシャツの隙間から覗き出る、なだらかな線を描いているその腰に
まだ色濃い鮮やかな花びらが一枚、垣間見えた。

どくん、と。白い肌に咲くその紅に、情欲を煽がれた。
ふと昨夜の事を思い出されて。

私の肌に焼け付いてたなのはの体温が、緩やかに戻りだした気がした。

「……ね、なのは」
「うん?」


シャツの隙間から手を差し入れて、大きくシャツをはだけさせて。
陽の光の下に晒された……その白い肌に咲く花びらの一つ一つに、
ゆっくりとキスを落として。なぞる様に。確かめるように舌先を這わせていく。

「……っ、ふぁ…っ!」
「名前を呼んで、なのは」

それは……本当に、夢だったのかな?
もしかしたら、今この瞬間が夢じゃないのかな?


分からない。でも。

「ふぇ、と……ちゃ……っ」


夢でも、現実でも。


「なのは」

私は。


君の名前を呼んで、君の傍に居たいと願うよ。


END
--------------
あとがき(というか言い訳?)

……ごめんなさい!(一言目からそれか)
物凄い難産でした;

これいいって言ってくださる方いない気がするよ……(吐血)
駄文になってしまい本当にすみません!

>フェイトさん人間化

これが結構難しかった;
……フェイトさんどういう風に人間になるよ!?……的な;

結局夢オチという形にしました、が。
さてさて一体どこまでが誰の夢なんでしょう、みたいな(マテ)
パッと見は平行世界みたいな感じ……かな、と。

ちなみに補足すると、後半世界の
なのはは21歳、フェイトは18歳くらいに考えてます。

とある方へ捧げるSSも同時並行で書き出していたので
気づけばちょっと年齢制限入りそうな雰囲気が……。
あれ、おかしいな…どうしちゃったn(ry




[めっさ私信]

ここを見てくださってるかは分かりませんが……

すみません、もうちょっとかかりそうです~。
忘れた頃くらいにすかーんと届いてる……確率が……高、い…です、よ?
……っていうか本当に私なんかの○○○でいいんでしょうか。。。。。
何だか妙に長い上にフェイトさんが超ド級のSなんですが……;

……プレゼントにさせて頂くには物凄い申し訳ない気がしまくりな今日この頃;
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非公開コメント

No title

先生!また汐薙さんに鳴かされ(違っw 泣かされました~!

でも、こんな清らかな涙だったら、いくら流してもいい!
そう思える素晴らしいお話でした。

夢と夢との曖昧さがまたよかったです(^^)

素敵なお話をありがとうございました!

No title

舌ベコベコってwwwちょっwwwぜんぜんあかんじゃないすかっ!!!w
お仕事の合間少しでも寝れていますか?死体になってませんか?とかいろいろ・・・かんがえてしまたーーーーっ!!!
ああっもうっ!!!おかえりなさいっ!!!wwwwwww生還されて安心しましたwww
|
ああ━━━||Σ|*゜Д`*||||━━━っ!!ねこにゃんいいですねっ☆きっと夢の中のふぇいとにゃんは子にゃんこであったに違いないっ(願望ですwwwwwちっちゃい子とか好きですからwwwwwwwwww
ちゅうか何時までにゃんにゃんしてはるんすかね~このカポーはwww
会社行く前とかいってっ!!!朝の頭がほやんほやんしているうちに~いろいろヘンナキブンになっちゃってずっといちゃこらしてればいいんだっ!!!wwww

No title

>TOMさん

ふぉああっ!TOMさんをまた鳴かs……ゴフ。
泣かせてしまいました; ち、違うんです先生! ∑(@□@;) 誤解なんでs(SLB)

そう言って頂けるとすごく嬉しいですww
本当にありがとうございます(><)ノ

こちらこそ読んで頂きありがとうございました!



>あかいひとさん

やっと元に戻ってきましたよ~!そこらへんは大丈夫です!
3時間寝れば汐薙は起動可能ですww(しかしやや故障気味) ご心配をおかけしました;

…って!!なんて宣言をしてるんですかっwww(笑)
でも汐薙もちっちゃい子は好きですよww あ、でもお姉さんも(お前も何言って)
……ごほん。うん、もうアレですよ。いつでもどこでも幸せいっぱいなバカップルですw
多分この後仕事も大学もサボって2人ともいちゃこらエンドレス。
WEB拍手
感想やリクエストなど頂けたら嬉しいですw  返信不要の方は頭に×をお願いします
プロフィール

汐薙

Author:汐薙
初めまして、汐薙と申します。
魔法少女リリカルなのはで活動中。

主な取り扱いカップリングは
フェイト×なのは
はやて×なのは です。

リンクフリーですので、貼るも剥がすもご自由にどうぞw
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