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【真夏日和のその後で~2泊目~】

2日目、フェイト視点です。

今回は少し長め&テンション高いですので閲覧時ご注意を。
……そろそろ汐薙の書くSSはまともなキャラがいなくなってきた気が(爆



==========

柔らかい日差しの中、いつもよりぽかぽかとした気分で目が覚める。

少しだけ身体に残っている気だるさを飛ばそうと、ぐっと背伸びをすると
なんだか腕に温かな感触を感じて。その後に、じんとした痺れが起こる。


――……続け様に、鼻腔をくすぐる甘い香り。


目を薄く開くと、眼前にはつややかな光沢を放つ亜麻色の髪と。
緩やかに上下している、なだらかな肩口。

いつもきらきらと輝いている瞳は、今は優しく閉じられていて。
うっすらと桜色に染まった頬がまた可愛らしい。


「おはよう、なのは」


その肩を撫でると、手に温かな体温が移りこんで。
――そのまま、すとんと胸に落ちて、じんわりと広がっていく――……


ああ、幸せだな――……なんて。


ゆっくりとつややかな髪を撫でて。
前髪を少しだけ上げて、おでこにキスを落とす。


「起きて、もう朝だよ?なのは」
「ん~……」

それでも起きないなのは。くすぐったそうに身を捩って、
また深い眠りの淵に落ちていく。

む……私より寝るほうが大事なの?…なんて。
そんな子供っぽい考えに苦笑しながら、またキスを落とす。
おでこ、鼻筋、頬、そして、今はまだ閉じられている瞼。

こうやって綺麗な寝顔を堪能するのも悪くはないけれど。
――……やっぱり、その深い深い優しさを湛えた蒼を見つめていたい。



「なのは。起きよう?……ね?」
「う~……フェイトちゃん……おはよ」

気だるげに目を薄く開いたなのはに、一度だけキスを落として。
視界を遮るように被せてあった布団を除けると――……



「あ、おはようさん」

眼前に満面の笑顔のはやて。


その手にはなぜか――……ビデオカメラ。


「…………何やってるの?はやて。」
「ん?……ちょお可愛いなのはちゃんの寝姿を……」


バキっ!!


「ああ~~~~~~っ!!ちょ!!壊れた!!画面バキって!!」
「あれ?ビデオカメラって意外と脆いんだね?見せて貰おうと思っただけなのに」
「いやいや、ちょっ……片手で!?どんだけ握力強いねん!フェイトちゃん!」
「これも一重になのはへの愛の強さじゃないかな?」
「いやいやいやいや。そんなん関係な……あああ……!?」


メキメキメキ。……パリン。


「盗撮は犯罪なんだよ。はやて」

「くっ!ビデオがだめならこの目にしっかりと焼付けなあかん!なのはちゃ~ん」
「ちょ……はやてちゃ、だめだめっ!どこ触って…!?あはははは……っ」

「ちょ…!こら、はやてーーーーーーー!!」


布団に潜り込んでなのはをくすぐり出したはやてを捕まえようとしたところで
背後から急に悪寒が。はやてもなのはもそれに気づいたのか動きを止めて振り返ると、


「あんたら!!朝からうっさい!!」


ガン!ガン!ドゴス!!


「痛っ!」
「へぅ!」
「ほぎゃ~~~~ッ!!」


フライパンで叩かれて目の前に一瞬火花が飛ぶ。

痛みがようやく治まってきて、叩かれたところをさすりながら横に目をやると
同じように頭をさすっているなのはと、うずくまって痙攣しているはやて。


「…なんか私ん時だけえらい凄い音がしたんやけ、ど……ごふっ」
「いちゃついてるバカップルを起こして来いとは言ったけど騒ぐなとは言ってないわ!」
「なのはちゃん、フェイトちゃん。おはよう」
「う、うん。……おはよう、すずかちゃん」

「――……あ、その、えっと、これはその……、あの」


そこで今までぼんやりとしていた頭が覚醒して、一気に顔に熱が集まった。
……そう言えばアリサの別荘に泊まりに来てたんだった――……


――……おもいっきりいつもの調子で起きちゃった……どうしよう……。


「ああ~…。さすがに朝起きた時は簀巻きにしてそのまま海にブチ込もうかと思ったわ」
「二人ともすっごい幸せそうだったから、起こすの悪いかなって」


眉間に皺をよせてため息をつくアリサと、のほほんとしたすずか。
隣に視線を向けると、真っ赤な顔をしたなのは。

ああ……またやってしまった――…どうしてこう進歩がないんだろう、私は。


なのはのことになると、周りが見えなくなっちゃって。
それがなのはを困らせるって――……分かってるのに。


「ま。ともかく食事、出来てるから。二人とも着替えたら大広間ね」
「私達は先に行ってるからね?……はやてちゃん、大丈夫?」



わいわいとした喧騒が去って、部屋に静寂が訪れた。

柔らかな鳥の声と、日差しの中で、少しだけ重い私の気持ちだけが浮いているようで。


「あの……、なのは…」

その言いかけた言葉を、唇で塞がれて。
ぎゅっと抱きしめられる。

「まだ言ってなかったよね?……おはよう、フェイトちゃん」


満面の笑みで、朝の挨拶をされて。
そのことに先ほどの重かった気持ちが、ゆっくりと溶かされていく――……


「ん……おはよう、なのは。ごめんね、その……朝から恥ずかしい思い、させちゃって…」
「…フェイトちゃんにくっついてたからかな?ゆっくり眠れたよ?ありがとうね」

目を細めて、微笑まれて――……どきんと、心臓が強く跳ねた。
何度見ても馴れないその表情はとても綺麗で。どきどき、する。

何度か頭を撫でられて、その手の気持ちよさに緩やかに目を閉じると、
くすくすと楽しげな笑い声。ゆっくりと身を委ねていると、
頭上から「あ」と言う何かを思い出したような声が聞こえてきて。

ふと離れた手の感触に少しの寂しさを覚えながらもうっすらと目を開けると、
何かを鞄から見つけだそうとしているなのは。


「どうしたの?なのは」
「んっとね、あ、あったあった」

取り出されたポーチからは、可愛らしい猫柄の絆創膏。

「フェイトちゃん、貼って?」


いきなり服を脱ぎだしたなのはに、慌てて背を向けると、そんな声が聞こえて。
そちらに恐々と視線を向けると、真っ白な肌に、くらくらした。

「……どうしたの?フェイトちゃん?」
「いや、……ん。なんでも、ない、よ」


そう?と不思議そうに首を傾げたなのはに、うん。と返して。
指を這わせているその部分を見ると、肩の後ろに一つだけぽつんと咲いた


――……まだ色濃い一枚の、花びら。


「他の部分は水着で隠れそうだし、お腹はパレオで隠しちゃうから。」
「うん……ごめんね、なのは……」
「ううん。つけてくれるのは嬉しいんだよ?でもね……」


私が貼り終わったのを確認して、そこを何度か撫でて。
そのままいつもの、


ゴス!!


「へぶ……っ!」

チョップがきました……はい。ちなみに結構本気です。


「何か用事がある前は止めて欲しいな~なんて♪……この前の身体測定の時も…」
「ああああ……ごめんなさい!……って、あの時はなのはじゃなくて私……」

「あ」

「…うん」


「「…………」」

「と、とにかく!着替えてご飯食べちゃおう?海、楽しみだね!!」
「そ、そうだね!うん!!た、楽しみだね!!」


ばたばたと着替えて、そのまま大広間へ。着替えている途中、
背中をなのはに見て貰ったけど、傷はもう治っていて大丈夫そうだった。
だから平気かな~…なんて。

――……この時はそう、思い込んでしまっていた……


***


「海や~~~~~!!」
「うわ~~!!凄い綺麗だね~!透き通ってるよ!?」
「うん。……本当に誰もいないんだね」
「まあ、そりゃウチのプライベートビーチだからね……、よっと!」

「あ、アリサ、そっちもうちょっと傾けて」
「ん?こう?」
「あ、アリサちゃん手伝うよ?」


「ああ、いいからいいから。あんたはすずかと海入ってていいわよ」
「ん…でも……」
「私達も後から行くわ。それよりはやてがすずかにいたずらしてるから叩いてきて」
「あはは……」


わいわいと海に入って行った3人の背中を見送り、アリサと2人でパラソルを立てる。
組み立て式のそれは力もいらず、すぐに綺麗な色を広げ焼け付くような日光を遮る。


「しかし…あんたらは本当に仲がいいというか。……少しは自重しなさいよね」
「う……ごめんなさい……」
「いや、いいんだけどね。別に」

少し羨ましいだけよ、そう呟いて目を伏せたアリサはちょっとだけ寂しそうで。
私にもそういう勇気があればいいんだけどね、とため息を一つだけ吐き出した。



「アリサちゃんも意外とヘタレやからな~」
「な…っ!!誰がヘタ……って!なんでアンタここにいるのよ!?」

背後からした声にアリサとほぼ同時に振り向くと、



「いや、なんか面白そうな話が聞こえた気がしてな」


いつ戻ってきたのか、満面の笑顔のはやて。
その肩には、昨日がちゃがちゃと奇妙な音を立てていたボストンバック。


「それ……なんで海にまで持ってきてるの?はやて」
「お!ナイス突っ込みやな!フェイトちゃん!!」
「いやいや、普通誰でも突っ込むわよ、そんなん」


ごそごそと楽しそうに中をいじって。
何かが組み合わさるようながちゃ、という音がして
じゃ~んというはやてが作り出した効果音と共に現れたのは――……


「――……何そのバズーカみたいなカメラ」

「もち!すずかちゃんのないすばでぃ♪や、なのはちゃんの熟しきれていない甘酸っぱい身体を…」
「壊していいわよ、フェイト」
「了解」


がしっ!!

「ちょ、ちょお待ち!!あかんあかん!朝のと違ってこれは局からの借り物や!」
「……よく私用で貸してくれたね……管理局の方も」
「ん?シグナムに頼んだら笑顔で貸してくれた言うてたで?」


頭の中で、主に頼まれて仕方なさそうに了解したシグナムが、
剣を携えて管理課に向かった様子が難なく思い浮かばれて。


「――……多分それは引きつり笑顔だと思うけど」
「……よく分からないけど私もそう思うわ……」
「とにかく没収」
「あ、そう言えばな?フェイトちゃん…」

「な、何?」


「いや、さっきな?なのはちゃんが絆創膏してたの見えてな?どうしたんかな~って」


――……来た。うん、でもこれは予想内の質問だから対処は大丈夫。



第一ラウンド(フェイト VS はやて)



「なんかぶつけて痣になったって。見えたら恥ずかしいからって言ってたよ?」
「ほ~さよか。色んなトコぶつけたんやねぇ……」

「うん、そうだね。」


面白そうになのはに向けられていた視線が今度は私の肩に向けられて。

「ほんで?……フェイトちゃんのこの傷は?」
「……へ?」


――……しまった。背中の傷しか頭になかった!!

今まで髪の毛で隠れていたその部分は、海に入るのに邪魔だからと髪を
あげていたために今は完全に露出していた。

つまりは、えっと……ごめん、気づかなかった。


「あと、その、ね、猫に引っかかれちゃって!」
「フェイトちゃん、猫飼ってたん?」
「その、あの、そう!この間すずかの家に遊びに行ってね!?で、その…」

あああ……このパターンはまずい。完全にドツボだ。


「それはさぞかし茶色い毛並みの青い目した可愛い猫なんやろね~。今度撫でさせて」
「え!?……えっと、それは……」
「ん?猫なんやろ?なら撫でてもええよね?」


楽しそうに笑いを堪えるはやてと目が合う。
そのはやての視線は完全になのはに向けられていて――……

「……ごめんなさい、ムリ」
「ちょ!フェイト折れるの早っ!!」


第一ラウンド はやて(1分03秒)KO勝ち。


「……ともかく!じゃあ私がそれは没収するわ」
「アリサちゃん?」
「な、何よ……」



第二ラウンド(アリサ VS はやて)



「いやな、アリサちゃん、すずかちゃんの可愛い写真、欲しくないのかな~と」
「――…なっ!?」
「ほら、水着とかって写真、中々手に入らへんし?いい機会やないかなって」
「だ、だからってそんなことしていいと思ってるの!?」

「夏、海、中学生。一年に一度の大チャンス!?」
「あ……う、ぐ。いやいや、だめだめ!!」
「本音は?」

「あ~……そりゃ、ちょっとは…」


第二ラウンド はやて (53秒)判定勝ち



「アリサ……私より折れるの早いよ……」
「だって仕方ないじゃない……」
「うん、まぁ気持ちは分かるよ……」

お互いにごにょごにょと言い訳しあっている隣で満面の笑みの
はやてがこれまた嬉しそうにカメラを構える。


「さて♪両旦那から許可も下りたことやし、さっそく…って、あれ?」
「どうしたの?はや……あ」
「え?何……あ」

「ん?なんや二人とも……あ」



「何だか3人とも楽しそうだね?」
「私達も混ぜて欲しいな?」



第3ラウンド(はやて VS なのは&すずか)



ボキン!!


「ちょ…のああああああああ!!」


第3ラウンド なのは&すずか(1秒)KO勝ち



真っ二つに折られたカメラを真っ白に見つめるはやて。
……自業自得だとはおもうけど……哀れな……。

そんなはやてをぼんやりと眺めていると、強烈な視線を感じる。

――……いや、もう…誰かはわかるんだけど、ね――……


「フェイトちゃん?」
「アリサちゃん?」

「「は、はい!!」」
「「少し、お話……しよっか」」


「「――……はい」」


こうしてなのはとすずかのお説教が始まり、結局皆して海に入ったのは、
それから2時間経ってからのことでした――……。




~3泊目に続く~
---------------
おまけ


「フェイトちゃん――……今日は私と別の布団ね。3メートル離して。」
「ええっ!? ∑(T□T)……さ、3メートル!?」
「…何か問題、あるのかな?」

「……ないです……」
---------------


大 暴 走 ! !


で始まり、そして終わった2泊目。
あれ……アリサとすずかはウチの常識人だった……は、ず… orz


なんか未消化漂う感じになりました。すみません!!(土下座

――……水着は結局隠し切れてませんでした(爆
まだまだツメが甘いですね、フェイトさん。


はやてはいい読みでしたが、結局は最強コンビに勝てず敗戦。
3泊目はもう少ししっとりなっている……ハズ!!


またそんなテケトーな ∑(@□@)



ではここまで読んでいただき有り難うございました。
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非公開コメント

暴走SS最高です!
はやてー。

> tohi さん

嬉しいお言葉、本当にありがとうございます!
乙女だったりかっこよかったりするはやてさんも好きですが、やっぱり一番は暴走かな、と!
そんなはやてさんは、書いていて凄く楽しいですw
WEB拍手
感想やリクエストなど頂けたら嬉しいですw  返信不要の方は頭に×をお願いします
プロフィール

汐薙

Author:汐薙
初めまして、汐薙と申します。
魔法少女リリカルなのはで活動中。

主な取り扱いカップリングは
フェイト×なのは
はやて×なのは です。

リンクフリーですので、貼るも剥がすもご自由にどうぞw
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