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【果てない願望叶わぬ想い~中編~ヴィータVer】

ヴィータ視点verです



==========

止められない想いに、押しつぶされる。

――……本当はいけないことだって、わかってたんだ。


あいつには――……もう好きな奴がいて。
そいつと一緒にいる時は、すげぇ綺麗な表情で笑ってて。


あたしには、そんな表情は、させられないことも。

どんなに願ったところで。
どんなに祈ったところで。

もう叶うはずもない、想いなんだってことも。


だから。

我慢してた。


でも、それは何の為にだったんだ?

一体、誰の為の我慢だったんだ?


――……なぁ。

あたし、頑張ったよな?

もう、頑張らなくてもいいよな?


どうせ叶わない想いなら。

――……何もかもめちゃくちゃに。




壊シテヤル。

-----------------

――……テスタロッサと別れた後。

どこをどう歩いたかもよくわからないままに、
気づけば例の休憩室へとたどり着いていた。

どこか靄がかってぼんやりとした頭で、ひんやりとしたドアノブを捻ると、
がちゃん、と、思ったよりも大きな音を立てて入り口が開く。

しん、と静まり返った室内にいるのは――……なのは一人だけだった。


先ほどまで誰かと一緒にいたのだろう。

備え付けられた小さめのテーブルには、
コーヒーとミルクティーの缶が一つずつ無造作に置かれていた。
多分、コーヒーはシグナム。ミルクティーの方は……はやてだろうか。

ぐるりと一周、視線を部屋へ這わせてみたが2人は見当たらなかった。

もう帰ったのかも知れない。……まぁ、どちらにせよ。


――……コウツゴウダ……――


瞬間、頭が焼け付くように痛みだした。
じくじくと、その痛みが全身へと駆け巡る。


なぁ、私。

お前は一体何をやってるんだ?

……伝えてどうすんだよ。
結果なんて……。もう、見えてんだろ?


なのに……何やってるんだよ。

「なのは」

――……一体。

「……ヴィータ…、ちゃん」


「お前が好きだ」

ぐちゃぐちゃな気持ちのままで、それでもなのはの目を見て言葉を紡ぐ。
もう引っ込みなんてつかねぇ。――……こうなったら行き着くとこまで

「他には何もいらねぇし何も望まない。だから権利が欲しいんだ」
「権……利?」


「お前の傍にいれる権利を」

「……ありがとね、ヴィータちゃん。気持ち、凄く嬉しいよ。でも……
 でもね。…私はフェ、――…えっ!?」

あいつの名前が出そうになったその瞬間に。


何かのスイッチが音を立てて――……ぶつんと、切れた。


頭で理解するそれよりも前に、動けないようにバインドをかけて。
あたしより少しだけ背の高い華奢な身体を壁へ押し付ける。

そうして、何が起きているのか分からずにあっけにとられている
なのはの頭をぐっと引き寄せる。


――……分かってる。

分かってる。

だから。


言うなよ、もう。


どうせその先のセリフなんか分かってるから。

聞きたくねぇ。聞く気なんか……もう、ねぇよ。


……コウナッタラ――……落チルトコロマデ

「……なのは……」
「……や…っ!ヴィータ、ちゃ…っ!!」

逃げるようにもがくその身体を押さえつけて。
その柔らかい唇を自分の唇で塞ぐ。

……初めて触れるそれは想像していたものよりもずっと柔らかくて。

まるで砂糖菓子でも食べているかのように

ただ――……ひどく、甘かった。


「ん……ぁ…や…っ!んんっ」
「ん…っは…」


唇に触れている、その、まるで麻薬のような感触に。

脳が、蕩けて。
胸がじくじく痛んで。


堅く瞑っていた目を開くと、眼前には今にも溢れ出しそうな蒼。
それを見て、また胸がじくじくと……今度は、甘い痛みを含んだ疼きを上げる。

「……お前が泣いてるとこ、初めてみたかもな」
「――……っ」

今まで、笑ってるとこしか見たことがなかったから。
新たな表情を見れたことに、狂気めいた喜びが浮かび上がる。

ああ――……なんてことしてんだ。


「あの時も、泣かなかったよな」


なんてことを、

「テスタロッサの前でしか、泣かないもんな。――……お前は」


なんて、ことを。

「あいつがいなくなれば――……あたしの前でも、泣いてくれるか?」


――……イライラ、スル……――


「あいつをここに呼んでみるか?……一体どんな顔すんだろうな」
「――っ!ヴィータちゃんっ!止めて!!」

――……頭が、痛い。


「邪魔だから……ぶっ壊してやろうか?……あいつを、さ」


こんなハズじゃ、なかった。

でも。


「私なら……ヴィータちゃんの好きにしていいから。だから!……お願い」

フェイトちゃんだけは傷つけないで、その小さな掠れた呟きを聞きながら。
溢れ出た蒼を見つめて。……ああ、もういいや。もう。



――……コノママ落チル所マデ、落チテヤル……――



そう、思った。



~なのは視点~へ
---------------

……あえてコメントは少なめに;
胃が……!胃がッ!!


って書いてる本人が胃を痛めてどうするんでしょうね;
普段甘いものを主食としてるのでシリアス展開は胃がですね…ゴフ。

初めは、告白→諦める、な流れだったのですが
ヤンデレと銘打っておいてそれはどうだろうということになり、
結局はこういう形となりました。

これでも大分修正かけてソフトな表現にしましたので
人によってはこんなもんか!ですが;……ええ。すみません;


次回は中編~なのは視点1話目〔最後の夜〕~になります。
あと2話位はこんな感じです orz

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