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【果てない願望叶わぬ想い~中編~フェイトVer.】

フェイト視点になります~。



==========

もしかしたら……そう思い始めたのは一体いつからだったろう。


彼女に触れるそのしぐさに。
彼女を見つめるその視線に。
彼女を呼ぶその声に。

――……私と同じものを見出したのは。


きっと、ヴィータは……なのはのことが、好きなんだ。
それは予測ではなく、もはや確信だと……私は感じた。

だから――……嫌な予感がしたんだ。
彼女を訓練に、と誘ったヴィータの目を見つめて。


きっと、勘違いだ。
そう――……思いたかった。

でも、不安で。
だから、自分を納得させる為に、一目だけ様子を見てみようと。



そう――……思った、それだけのことだった……のに。

---------------------


「今、なのはに何しようとしてたの……?」


なのはとシグナムがいなくなって、しんとした部屋にその声が木霊した。
それは私でもはっきりとわかるくらいに、苛立った声。


――……許せなかった。
ただ……目の前が、真っ白になった。

そんなことは聞かなくても解ってるのに。
ヴィータは、なのはに――……



「キス、しようとした」

その言葉に頭に一気に血が上ったのを感じた。
無意識に拳を握り締め、動きだしそうになった自分の右手を左手で押さえる。


「……なんで……そんなこと、したの」

ぐっと歯を食いしばって、ヴィータを見据えると、
同じようにこちらを見据えたままの澱んだ青い瞳と目が合う。

「……なのはが、欲しかったからだ」
「なのはは、物じゃない。きちんと意思を持っているんだ…それを…」


硬く目を瞑ると、先ほどのなのはの顔が思い描かれて。

それは――…困ったような、申し訳なさそうな……そんな顔。
なのははきっと、ヴィータを思って……どうしていいかわからずに。

――……何も言えなかったんだろう。


なのに。
そのことに気づいても、ヴィータは……止めなかった。


「……少しはなのはの気持ちも考えて欲しいな。」

「――……だったら!!」


押し殺したようなその声に、吼えるような声がぶつかって。


「あたしは、想いを伝えることすら出来ねぇのかよ!!」
「想いは言葉にすればいい。なのに……どうして、あんなことしたの?」

全身の血がぶくぶくと沸騰するような感覚さえ覚えて。
――……それを必死で押し殺す。


「……何度も言葉にしようとした。何度も。何度も、何度も何度も!!……だけど!!」

ぐっと胸倉を掴まれて、目一杯にだん、と壁に押し付けられた。
見上げてくる瞳は苦しさと痛さで溢れかえっていて。


「お前がっ!!……お前があいつの心の大半を占めている!それを知っているからっ!!」

その声に――…びりびりと、空気が揺れる。
ぐっと掴まれていた手は段々と力が抜けて行って。
その手で、一度だけだん、と軽く掴まれていた所を叩かれた。


「――……だからといって、無理やりしてもいいと思うの?…ヴィータは、それでいいの?」
「――……っ!それは、お前の立場だから言えるセリフなんだよ!」



黒い……黒い感情が。

ぐるぐる巡る。ぐるぐると。


「じゃあ……その気持ちを伝えればいい。きっとなのははその答えを出してくれると思う。」


―……いやだ。駄目だ。
だって――……だって、なのはは私の…。


違う。なのはは物じゃない。私がさっきそう言った。

なのはは、なのはのものだ。――……私のものじゃ、ない。


だけど。でも。



違う、違う。――……違う。



「――……随分と余裕じゃねぇか。」

嘲笑を含んだその声に、意識がこちら側へと引き戻されて。
でも、その黒い感情は消えてくれることはなくて。

ぐっと目を瞑って、その感情に飲み込まれないように歯を食いしばる。
気を許せば飲み込まれてしまいそうなその”感情”はそれでもまだ私を侵食していく。

「……余裕なんて……ある訳…ない。」

そう。余裕なんて――……ない。
一番大事な人が取られそうになっているのに。


余裕なんてある訳が――……ない。

私はなのはを…信じてる。でも、絶対なんて言葉はなくて。
それでも、きっとなのはは、こんなことは望んでいないはずだから。


――……だって。


「なのはは、誰よりも人の気持ちを大事にする子だから。……だから。」


すうと空気を思い切り吸い込んで。肺を満たして。
ぐらぐらと揺れる思考もそのままに、気持ちを言葉に紡ぐ。


「その気持ちを、伝えてきなよ」


それだけ言い終わって。
ただ胸が焼け付くように痛くて。


「……後悔、すんなよな」

長い長い沈黙の中、その声だけが響いて。
ただ、もう体の中は、真っ黒で――……。

「早く、行って。――…このままだと、何するか分からないから」


「一人でいいのかよ。……また何するかわからねぇぞ」
「ヴィータを、信じてる……から」


やっとの思いでそれだけ言って、そのままずるずると壁にもたれかかる。
体が、溶け出すように熱くて。重くて。――……痛くて。

「……休憩室、だったよな」


確認するようにそれだけを言い残した、ヴィータの背中を見送って。
ばたん、とドアが閉まって――……静寂がまた、訪れた。



その途端に、それまでは抑えていた黒い感情に、一気に飲み込まれていく。


私の中の私が囁く。これで本当によかったの?
――……どう…だろう、ね。

もう一人の私が囁く。今ならまだ止めるの間に合うよ?
――……本当に……?

更にもう一人の私が囁く。本当にヴィータ一人で行かせて、よかったの?
――……わからない。


色んな私が話しかけてくる。
思い思いに、好き勝手に。

ただ一つ…同じ言葉を言って、彼女たちは消えていく。
責め立てるようなその声で。その瞳で。その、表情で。



――……ホントウニ、コレデヨカッタノ?


じゃあ、どうすればよかった?――……なのはは私のものだって言って。
なのはをヴィータに近づけさせないようにすればいいの?
そんなことをして、なのはは喜ぶの?

喜ばないよね。そんなのは――……分かってる。


「ヴィータを、信じてるから…だって」

乾いたような声が反響して、その声に責め立てられて。

「嘘つきだな……私」

そのまま力なく膝を抱え込んで、顔を埋める。



「嘘つき」



――……本当は。

一緒に行ったら。駄目だと思ったからなのに。
こんな感情のままでいったら、駄目だと思っただけなのに。

――……きっと一緒に行ったら。私は、ヴィータの前で、なのはを……。
誰のものなのか分からせるように。――……なのは、を。


「嫌だよ……嫌だ……」


本当は、行かせたくなんてなかった。
叫んでしまいたかった。

なのはが私の全てで。なのはが私のセカイで。
なのはがいなければ、私はきっと居なかった。

だからこそ、なのはに自分の意思をきちんと立てて欲しい。
――……だから、なのはの出した答えが、私の全て。



――……嫌だ。

軋む心が熱くて、痛い。

これがきっかけで……なのはの心が離れるのが、ただ怖かった。


……お願いだから。


他のものは、なんでもあげる。
何にもいらない。何も望まない。


だから。


だから。


お願いだから。

「私からなのはを……取らないで…」


小さく掠れたその声は。
宙を舞って、静かに闇に吸い込まれていった――……。




~中編(ヴィータ視点)~へ続く。
------------------------------
はい。中編~フェイト視点~です。



ああああああああああああああ!ぜぇ、ぜぇ、ぜぇ。


痛い~。あ~。う~。なんてこった。
しかもこんな所で切れるとは~……。

ちがうんだ。ごかいなんだ。
かきはじめたら、してんがころころかわるのはみにくいなぁって
おもったから、ちゅうへんをふたつにわけたんだ。


この考えナシめ!!∑(@谷@)ナニヤッテンダ!!

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初めまして、汐薙と申します。
魔法少女リリカルなのはで活動中。

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