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お久しぶりです


長らく更新が止まっていて大変申し訳ありません。
生きてました汐薙です。

もう三月とかなんなの……日にち経つの早すぎじゃないですか……?

内心前回で最後にしようかなと考えてはいたのですが、
ポンっとネタが出たので今回もリリマジ参戦します!ということで、今現在原稿作成中です。
なのでもうしばらく更新停滞致します(><)

顔出しだけでもアレですので、新刊たぶんこんな感じですっていうことで少しだけ……。
読みづらかったらすみません; これから編集するので、変わるかもしれないしこのままかもという←



入稿まであとちょっと。
その前にSAOのゲームも来るしリリパもあるので何とか頑張りたい!



恋とか、愛とか。――これは、そんな甘いものじゃない。
自分の想いに、そんな言い訳ばかり繰り返した。
今思えば、脅迫染みた考え方をしなくたって、自分でも十分すぎるほど分かっていたし、重ねてきた経験から嫌というほど理解だってしていた。
こんな風に、言い聞かせなくったって。
それでも漠然と残る不安はその度に胸に宿る埋火を揺らし、今にも消えてしまいそうな、そんな安定感のなさだけがいつだって心の中にあった。
せめて平静を取り繕おうとしても、彼女の前に立てば否がおうにも鼓動は激しさを増して。戸惑うばかりで。どうすることも出来ず、翻弄されるだけの自分自身が本当に嫌だった。
プライドだとかそんな単純なことじゃなくって。嫌だったんだ。
だって、私は、
「……は、」
空気を取り込むために開いた喉が、渇いてひりつく。
少し頭が痛かった。
眼底の奥、頭の芯が何万本もの針で刺されている感覚。高校受験の翌日に患ったのがまさにこれで、あの時は四十度近い熱まで出た。普段あまり小言のない両親から、こんな無理をするならエスカレーターで大学まで行けばよかったのにと言われたのを、はっきりと覚えている。
勉強と慣れない外部の雰囲気とで、精神の疲弊が体に限界を訴えていたのかも知れない。
飲み込んだ空気は暖かかった。なのに、指先は氷のように冷たい。
細かく走る震えを、握った拳に閉じ込める。
爪が白くなるくらい布地を握りこんだ私に、彼女は愛おしそうに瞳を細めた。
張りつめたこの場に合わないような、優しい瞳だった。
胸が締め付けられて。
(ああ――そうか)
そう、それはまるで愛玩動物を愛でるような。私が少し前まで彼女に向けていたような、それだ。
伸ばされた指先は、羽毛をなでるような手つきで髪を梳いた。頬にも触れたがっているようだったけれど、帯びた熱を知られたくなくて逃げるように俯いた。
何か、話さなきゃいけない。
分かってはいるのに、二人きりの室内は会話さえなくて。似合わない静寂の合間に、私なんかでは埋めることの出来ない茫漠とした時間が流れているような気さえした。
もう一度口を開いても、形にならない言葉は唇を割ることさえ出来ない。
ソファの座面に背を預けた彼女と、それに覆いかぶさる私。
行動に移したのは私のほうだった。途切れ途切れだった拙い会話を切って、決して優しくはない力で押し付けた。
自分がされたら混乱するし、怒ったかも知れない。それくらい酷いことをしたのに、一番してはいけない後悔ばかりが胸を突いた。
考えなしの勢いに任せ、そのくせ謝罪もしないでうろたえるばかり。そんな私に一言いう権利を、彼女は十二分に持ち合わせているはずなのに。それなのに、向けられた表情はいつもと変わらず涼しいものだった。
ねぇ、どうしてあなたは、そんな目をしていられるの?
どうしてそんな表情でいられるの?
「――ッ」
ぐるぐると。感情の暴風雨が身体の中に渦巻いている。
この感情は正しくないとわかっている。なのにどうしても腹立たしかった。
何をするんだと、罵って欲しかった。いつものような笑顔じゃない、素の彼女を見たかった。
他でもない、私に。
(ひどい我儘だ)
突きつけられた現実に、胸が疼く。
わかっていた。でも、どこかで期待があったんだ。
それでも結局、私では、表情すら崩せないと思い知らされるばかりで。
「……なのは」
 慰めを含んだような優しい声と。同じくらい優しい顔。
口を開く。けれど胸の中に溢れた想いは幾万とありすぎて、そのどれを伝えるべきなのかが分からなくて。
意味を持たないただの単語にしかならない言葉が絡んで、舌が縺れた。
何かを吐きだした所でそれはただの戯言にしかならない。今は、特に。
“フェイトちゃん”
親しげな声。呼ばれた彼女の名前は、私が今まで知らなかった痛みを伴った。
向けられた綺麗な笑顔。
初めてだった。笑顔はいつも見ていたのに、これは一体誰なんだろうって思った。――全くの別人だった。
私は、目の前のこの人のことを何も知らない。
教えられた名前を呼んでいるだけで、例えばそれが偽名だとしても私にはわからない。
本当は、フェイトちゃんなんていないのかも知れない。
「……なのは?」
 蛍光灯の光を反射した金色の髪は一転の穢れもなく輝いていて、まるで世界中の光を纏っているみたいだと思った。
白い肌と、長い睫毛に縁取られた紅い瞳。すっと筆で引いたような鼻筋。唇は薄くけれどふっくらとしていて、桜の花びらを落としたみたいで。どこをとっても綺麗だった。
洗練されたその容貌はある種、教科書で見た何億と値のつく彫刻や絵画の女性像さえも敵わないとさえ思えた。
……こんなこと言うと付け上がるから、絶対口には出さないけど。
私は、彼女に強く憧れていたんだ。
私はきっとこの先もずっと忘れることは出来なくて、今も私の中で彼女の存在は大きくなるばかりなのに。
けれど、彼女の中の私は時間と共に風化し、存在そのものがなくなってしまう。
優しい彼女のことだから、きっと「そんなことはないよ」といってくれるのだろうけれど。永遠なんて、ないから。
もて囃された流行ものが、新しいものの出現と共に過去の産物とされるように。ああ、そんなのあったね、懐かしい。そんな言葉で、終わらされてしまう。
「……はぁ」
「なのは。人の顔見て溜息吐かれると、流石にショックだよ?」
 吐いた溜息に、フェイトちゃんは口を尖らせる。きっといつものやり取りだと思ったんだろう。
だから私も、何も告げずに眉を吊り上げた。
「うそつき。そんなこと全然思ってもないくせに」
頬を膨らませる。そんな私の顔がよほど面白かったのか、静かな笑いが吹き出すようなものへ変わる。
「……そんなに笑わないでよ」
「ふふ……ごめんね。ほら、そんな顔、しないで? せっかくの可愛い顔が台無しだよ?」
「……っ、」
 笑みを崩さないまま。それこそテレビの中でしか聴いたことがないようなセリフを告げられた。



 *


「なのは」
 帰るべき場所も、家族のことも、彼女の本当を何一つ知らない私が、一体彼女の何を独占できるというんだろう。したいというんだろう。
「うん、」
 わかってるんだよ。ちゃんと。
だから、お願い。そんな優しい声で名前を呼ばないで。苦しいよ。勘違いしちゃうんだよ。
向けられた優しさも、笑顔も、全て。 
 嫌い。嫌い。フェイトちゃんなんて――大嫌い。
 私は、フェイトちゃんのこと、好きじゃない。


 好きなんかじゃ、ない。















注)始終らぶらぶちゅっちゅを目指していたはずでした……。どうしてこうなった。

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魔法少女リリカルなのはで活動中。

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