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たまには


ちょっとわがままなのはさん。
そうなような、そうでないような。

なのは×フェイト(?)の微エロです。
本当に微なので、なんかもう本当にすみません。

甘いものだけを書いていきたい。そう考えていた時期もありました。




肌寒さを覚え、ゆるゆるとした心地のいい微睡から覚めた。
さきほどまでゆりかごのような暖かい腕の中に居たはずなのに、いま自分はまた一人だった。
眠さの残る瞼を開くと、あるはずのない空白が突きつけられた。
そんなはずない。確かに彼女は今日任務から帰ってきたはず、なのに。

――フェイトちゃん。

手を伸ばし、触れる。シーツはまだ体温を吸い込んだままだった。温かかい。私とは違う、体温。
それだけが夢じゃないと信じさせてくれたけれど、いつの間にか胸に去来した寂しさは埋まらなかった。
視線をさまよわせると、静謐に包まれた室内は深い群青色に染め上げられていて、求めた彼女の姿はやはりない。
彼女がいないときはこれが常なのに、どうして帰ってきた途端こうなってしまうんだろう。

「……、」

滑らかな肌ではない、布の感触。いくら撫でても、彼女の代わりにもならないのに。
溜息を吐いて、気だるさの残る身体をずらした。

欠片を求め頬を押し付けると、微かな残り香が鼻腔を掠める。
ふんわりと香る、フェイトちゃんのにおい。愛おしさに、胸が締め付けられた。

フェイトちゃんは時折、私が寝入ったのを見計らって部屋を後にすることがあった。
また持ち帰りの仕事なんだろうか。あまり無理はしないでほしい。任務明けで疲れているはずなのに。
それは確かに本音だけれど、彼女の仕事を思えばそう声高に言えないのもまた事実だった。
堪えていた何かが溢れそうで、あわててシーツに顔を押し付けた。

――しょうがない、よね。

自身への言い訳にも慰めにも似た言葉を吐きだし、横たわったまま窓越しに遠い空を見る。
まき散らされた星々が瞬く様は、波に揺られる明かりにも似ている。
ぼんやりと、遥か故郷の海を思い起こした。

逢いたいと思えばすぐ逢えて、触れようと思えば触れ合えたあの頃。
いつの間に私は、こんな風に上手に心の潰し方を覚えてしまったんだろう。

「……ん!」

跳ね起きる様に身体を起こす。
よし、と気合を入れてドアを開け放った。



 ◇


シーツを巻き付けたまま廊下に出ると、闇に包まれたその先に一筋の光が漏れ出していた。
きしり。軋む廊下の音さえ大きく感じられ、いつもよりゆっくりと足を運んだ。
なんだか妙にドキドキするなぁ。いたずらする前の、小さな子供みたい。

(よいしょ、と)

シーツを押さえながらそっと扉を開いて覗くと、こちら側に背を向けた金色の髪が見えた。
空間に浮かんだパネルは二つ。通信用と、それから多分データ整理用だろう。
今も右手がせわしなくタイピングを繰り返している。

むぅ。唸りを一つ。
そっと近づくと、そこはフェイトちゃん。すぐに気配を感じたのか振り返られた。

「な……、!?」

姿を確認すると、詰まった声を上げてコンソールに指が当てられる。
画面に映っていたシャーリーの姿が消え、sound onlyの文字に切り替わった。
何かあったのかと慌てた声に、いやなんでもないよとそれ以上に慌てた様子でフェイトちゃんが返していた。

急だったから、驚かせちゃったかなぁ。

ちょっとだけ申し訳なくなりながらも、ここで引き返しては駄目だと思い直してフェイトちゃんの隣に座る。
きゅって抱きつくと、少しだけフェイトちゃんの身体が震えた。シャツ一枚隔てた温度は、ちょっとだけ冷たい。

≪なのは。そんな恰好でいたらだめだよ≫

シーツを巻き付けただけの姿はさすがに非常識だったのか、フェイトちゃんの瞳が泳いだ。
言い聞かせるような念話に、何か羽織ってくればよかったなぁ、なんて。自分でも少し反省。
でもその時間があれば、すぐにでもフェイトちゃんに逢いたかった。
同じ家にいるのに、逢いたかった、なんて。変な話だけれど。

《……なのは?》

控えめに聞こえてきた念話に答えを返さず、抱きしめた腕に力を込める。
少しの沈黙。それからすぐに、柔らかい手のひらに頭が撫でられた。
ゆったりと髪を梳く指先が優しくて、気持ちいい。

《お仕事?》
《……そうなような、そうでないような。ちょっと確認しておきたいことがあって》
《無理しないでって、言ったのに》
《ごめんなさい》

苦笑が零されて。

《寂しかった?》
《……ちょっとだけ》

からかうような言葉に頷くと、意外そうに眼が丸められて。
引き寄せられて、身体がすっぽりと包まれる。
寒い? 小さな問いに、首を横に振った。

《フェイトちゃんがいるから、寒くないよ》
《そっか》
《邪魔して、ごめんね》
《……ううん。もう止めようか?》

困ったような表情。もう一度首を横に振る。
邪魔をしたい訳じゃない。長い間一人だったから。寂しかったから、ただ、隣に居たかった。

《……えっと、その、私が戻ったほうがいいなら、》
《ううん大丈夫。だから、ここに居て欲しい》

実は結構寒かったんだ。笑って。抱きしめられた腕に力がこもった。
なのはあったかい。少しだけ息を零したフェイトちゃんに思わず笑ってしまう。
私、カイロじゃないのになぁ。

話の邪魔にならない様に身体をずらすと、後ろから抱きしめられた。
両方の足ががっしりと脇腹を抑え込んでいて、これじゃあ逃げ出すに逃げ出せられない。

《フェイトちゃん、動けないよ》
《苦しい?》
《ううん、大丈夫》

ちょっとだけ。告げて。フェイトちゃんが、目の前のパネルに向き治る。
会話の内容からみると、資料書類の内容調整らしい。

そっと見上げれば、フェイトちゃんはいつもの顔じゃなくて、執務官の顔だった。
真剣な目つき。かっこよくて、凄いなぁって思う。……けど。

なんだかやっぱり、寂しくて。

戻ろうと身を捩ると、さらりと金色の髪がカーテンみたいに揺らいだ。
……いい匂い。もっと感じていたくて、目の前にあるおとがいに鼻先をくっつけてみる。

「ん、」

すり合わせて唇を寄せると、フェイトちゃんがくすぐったように肩を揺らした。
さすがに無理な体制で喉元が攣る。顎先を下げると、もっと、というようにフェイトちゃんが頬を寄せた。
耳の裏に唇を押し当てると、お腹に当てられていた左腕であやすように頭が撫でつけられる。

《もう、いいの?》

細められた瞳。綺麗な紅。
大人な余裕、みたいな顔で笑ってるフェイトちゃん。
今だって、全然何事もなく普通にシャーリーと会話をしている。
バックグラウンドでじたばたと奮闘しているような私は、一人だけ取り残された子供みたいだ。

――むぅ。それならいいもん。
やるならとことんやりましょうとも!今まで言えなかったこと言っちゃうもん!

フェイトちゃん、構ってよぅ。
寂しいよう。久しぶりに会えたのになのは一人ぼっちだよ。

思ってもやっぱり口に出せなくて、悔し紛れに抱きついて頬を押し付ける。
耳の裏に押し当てていた唇で耳の形をなぞると、フェイトちゃんが少しだけ声を詰まらせた。
が、そこは執務官モードのフェイトちゃん。難なく体制を立て直す。

「フェイトさん……?」
「いや、なんでもないよ。それで……なんだったけ?」


耳は真っ赤なのに、口調だけは真剣だからなんだかアンバランスだ。
けどそれがなんだか面白くて、今度は歯を立ててみる。

「……っ、は」

困ったようなフェイトちゃんの顔。
さすがにやりすぎたと反省し、元の位置に戻ろうとしたら、

「……ひゃっ、」

巻き付けたシーツの隙間をぬって、いつの間にか熱を持ち始めた手のひらが侵入してきた。
ゆるりとした手つきで脇腹から脇の下までを撫でられると、前の熱を思い出したのか肌がぞわりと粟立つ。

「ふぇ、とちゃ……」
「しー。聞こえちゃうよ?」

くすくす。愉快そうに肩を揺らして。
先ほどまでの表情はどこにいったのか、夜特有の危なげな雰囲気を纏ったフェイトちゃんが、いた。
はたと動きを止めて、どう切り返したらいいものかと鈍くなりはじめた思考回路を巡らせる。

「……は、んっ」

悪戯混じりの指先は、的確に熱を灯していく。
言葉の合間に唇で撫でられると、上ずった喉が震えた。
目を細めて笑うフェイトちゃん。ごめんなさい。危機感を覚え謝罪すると、フェイトちゃんが首を傾げた。

≪どうして謝るの?≫
≪ちょっと、やりすぎました≫

そんなことないよ。言いながらも、手のひらはどんどん弄る様な愛撫へと変わっていく。
私がしたように耳に歯を立てられると、思わず声が零れそうになって唇をきつく噛みしめた。

「……ぁ、」

ぬるり。熱が、肌を撫でていく。
指先で揺らされた胸のふくらみが手のひらで覆われ、きゅ、と先端を摘ままれると堪らず息が漏れた。
その反応もわかっていたのか、声を飲み込ませるようにフェイトちゃんが唇に指を差し込む。
与えられた指先に歯を立ててなんとか堪えると、見上げた瞳はゆらゆらと揺らめいて。
綺麗だった。今こうしている人とは別人じゃないのかって思う位に。

フェイトちゃんの唇が弧を描き、そして私の手首をそっと掴んだ。
唇を押し当てたまま、笑う。

≪ふぇい、とちゃ、≫
≪可愛い。……なのはのその顔、好き≫

シャーリーとの会話は続けられたまま、フェイトちゃんの指が無遠慮に肌を這う。
逃げようにも背中から抱きしめられている。与えられるだけの熱が気持ちいいけど苦しかった。
高められていく。会話の合間に髪を食まれると、感覚が鈍いはずの頭皮さえ快感でぞわぞわと全身が震えた。

「……っ、ぅ」

堪えようと太ももに力を入れると、それさえ許してくれずに強引に割り開かれる。
足の付け根を撫でられ、すぐに膝まで戻る、を繰り返されて。

――とろり。

溢れ出た熱が後ろまで伝い、溢れていく。
纏うシーツを濡らした冷たさと羞恥に、瞼をきつく閉じた。

≪もう、とろとろだね?≫
≪……っ、ば、か……っ≫
≪ごめんね。まだ終わりそうにないんだけど……それまで我慢できるかな?≫

言葉に思いっきり睨みつける。
けれどもう、強がることなんてできなくて。
我慢して我慢して。行き場のない熱が思考を侵していく。

――だけど。

≪ふぇいと、ちゃん≫

大丈夫。傍に居られるだけで寂しくないから。
お仕事終わるまで待ってるから、だから。

「……待って、る、から」

熱を耐え、熱くなった頬を豊かな胸元に押し付ける。
とくん、聞こえた鼓動に瞼を閉じると。

「シャーリー。ごめん、これ、明日でもいいかな?」
「え。え、えぇ。急ぎの用件ではないので……」
「うん。ごめんね。それじゃあ、また明日に」


――ピッ。


短い電子音を待たず、絡め取られるように抱き寄せられた。
それは、唐突に。急な展開に着いていけず、間抜けに開けた唇を塞ぐように侵入してきた熱。
ここに来てから初めてのキスに、背筋が震えた。

「なのは」

久しぶりに聞いたような肉声に、縋るようにシャツを掴む。
角度を変えて再び口づけられると、合間に見えたフェイトちゃんはベッドの上と同じ顔をしていて。
息を呑む。なのは。再度名前を呼ばれて。

「……我儘、言って」
「って……そんな、もう、随分言ったよ?」
「駄目だよ、もっと」







「それじゃあ、お願い――、」














---------
いたずらするつもりがやり返された罠。からの、SUNDOME!!
すみません、書いてて挫けてしまいました。

とりあえずシャーリーに謝ってくる。
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非公開コメント

はじめましてぇぇぇ!

はじめまして!やっと、、、やっとこの最終記事まで追いつきましたぁ!最初の記事から全て読ませて頂きました(*^▽^*)なんというか、、、たまりませんな!多彩なフェイトさんやらなのはさん、、、ハァハァ。パラレル編、長編、中編、短編、たまらなくド!ストライクに悶えてしまいました。なかなかに更新等大変でしょうがお身体にお気をつけて下さいませo(^-^)oぁぁ、、、いま思い出してもたまりませんです、はい。キッドさんや、すいもうさんのSSもわたし隠れながら読み込んじゃってます(笑)


>n-ss-Lさん

初めまして、コメントありがとうございます!
おおお……全てとは!凄く嬉しいです、本当にありがとうございます!!
お気づかいのお言葉すみません(><)これからもまったりと続けていければいいなぁ、と思っております!
フェイなのフェイへの萌えが続く限り頑張ります!
WEB拍手
感想やリクエストなど頂けたら嬉しいですw  返信不要の方は頭に×をお願いします
プロフィール

汐薙

Author:汐薙
初めまして、汐薙と申します。
魔法少女リリカルなのはで活動中。

主な取り扱いカップリングは
フェイト×なのは
はやて×なのは です。

リンクフリーですので、貼るも剥がすもご自由にどうぞw
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