スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ベタネタで。


ねっちゅーしょう。
ゆっくり言ってみてっていうのが少し前に流行っておりましたね。

もれなく、「ねぇ、なのは、熱中症ってゆっくり言ってみて?」と言い寄りハアハアするフェイトさんと、
フェイトさんが言わせたがっていると知っていながらわざと蠱惑的に言うなのはさんマジ誘い受け!みたいなのが見たいです。

こんばんは、汐薙です。
ここ最近、汐風の戯言にあるまじき更新速度です。消えかける前の蝋燭の炎にならないことを祈りつつ。
とりあえず今回のリリマジはどうしようか考え中です。なのはとフェイトのガチバトルとか書いてみたいなぁ。


息抜きシリーズ第二弾。王道シリーズに続いて今回はベタネタです。
たまにはほんのりライトなノリで!……ライトか……?







「うん……?」


自分で書いた例文に違和感を覚えて、思わず眉を顰める。

先日授業で教わったばかりなのに、どういう意味だっけと思い出すことすら困難で。
いくら考えてもわからず、何度目だろうと思いつつも仕方なしに教科書のページを遡った。
ノートと見比べながら英文をなぞる。見つけた単語はやはり意味合いの違うもので、やっぱり覚えてないやと頭を抱える。

ああやっぱり英語は苦手だ。苦手な文系。さらに国外の言葉とあっては余計に覚えるのが難しい。
これならまだ、ベルカ語の方が覚えが早いかも知れない。
つい最近、先生でもあるシグナムさんから褒められたことを思い出す。


(むぅ)


他言語と言う条件は同じで、しかも英語の方がまだ馴染みがあるというのに。なんという差だろう。
やっぱり好奇心や諸事情のせいなのかな……。我ながらなんて分かりやすいのかと苦笑を零す。
思考を切り替え、もう一度教科書に視線を落とす。中学も三年目ともなればそれなりの英文が出ているわけで。
始めの頃は短かった例文も、今ではページを跨ぐ勢いだ。
それを読み砕きながら、もういっそテストでベルカ語が出てくれればいいのに。なんて。
そんなどうしようもないことを考える。


(我ながらせっぱ詰まってるなぁ……)


本音にも違わないそれに、思わず頬をかいた。いま文句を言っても仕方ない。時間は限られているのだから。
とにもかくにも、あと一週間だ。武装隊の訓練も外したし、せめてその間だけでも、集中した方がいい。
合間に新しく考えついた構築式を組みなおそうと思っていたけど、無理かもしれない。
せめてテストが終わるまでは封印しておこうと、一人胸の中に誓いを立てる。そうじゃないとまた大変なことになる。
何か思いついたりすると、ついうっかり思考をそちらに寄せてしまうのは私の悪い癖だ。

ページを捲る。そうすれば現れる構築式の数々に疼いた心が露見して、さっき誓ったのにと苦笑をこぼす。
何か思いつく前にそれを足早に捲り、やがてああそうだとペンケースの中から消しゴムを取り出した。
フェイトちゃんとおそろいの消しゴム。何気なく視線を上げると、さらりと金色の髪が映りこんだ。

机合わせに座り込んだフェイトちゃんは、今はノートにらめっこしている。

微風に揺れた金色の髪は、落ちかけた陽に照らされているせいかいつもより少しだけ色濃い。
けれどやっぱり綺麗で。その髪の間から、伏し目がちの紅の瞳が覗いた。

僅かに顰められた眉。今解いているのは余程の難問なのだろう。


(フェイトちゃんは本当に分かりやすいなぁ)


なんて。その様子に笑みが零れる。
どうしたのって声をかけようかと思ったけど、余計なことで集中力を切らせても悪いからと口を噤んだ。
勉強の邪魔をしたくないし、何よりさっきまでのことになりかねない。思い出して熱が灯る。触らぬ神になんとやらだ。
このまま何事もなく事が進んでくれるように祈り、再び視線をノートに写す。
間違っていたところに消しゴムをかけていると、向かいの椅子がきしりと小さく音を立てた。


「……なのは」
「うん?……っ、」


呼び声に、視線を上げる。
先ほどまでうつむいていた視線が、いつの間にか向けられていて。
すぐ間近に迫った紅の瞳が、ふにゃり、と細められた。

甘い匂いと共に、そっと。唇に、熱が触れて。


「ふふふ。隙あり、だね?」


吐息が絡むほどの距離で、フェイトちゃんが嬉しそうに笑う。
まるで子供みたいだ。うん、その笑顔はすっごくかわいいんだけどね?


「いいかげんにしなさい」
「……いたっ」


心を鬼にして、振り上げた掌を水平にして、振り下ろす。
見事にチョップが炸裂したフェイトちゃんは、大げさに机に突っ伏した。


「なのはさん、今回のは本気の痛さです」
「だって本気だもん」


頭をさすりながら、フェイトちゃんが唸る。
ひどいよなのは。そんな抗議の声が聞こえてくるけれど、聞こえないふりをしてノートに視線を移した。


「なのはは、私にこうされるのは、いや?」
「……嫌じゃないけど……」


なら、いいよね?問いかける息が耳を掠め、ぞわりと背を這う快感を噛みしめる。
なのは。好きだよ。甘い声とともに、鼻腔をいい匂いがかすめた。フェイトちゃんのシャンプーの香り。
フェイトちゃんと会うのはなんだかんだで久しぶりだし、正直勉強なんて放っておいて甘えたいし甘えられたいというのも本音だ。
キスされるのだって嫌なわけじゃない。むしろ、嬉しい。

でも。


「フェイトちゃん、私たちは今日、なんでここに残っているのでしょう?」
「え?それは、テスト勉強をするため、だよ?」


なんでそんなことを聞くの?とばかりに首を傾げられる。
うん、わかっているんだね。なら、どうしてこうなっちゃうのかな?

まだ懲りていないのか、近づけられた顔を手のひらで押しのけて頷いた。


「そうだよね。なのは達は普段出席日数足らないから、こういうところで頑張らなきゃいけないんだよ?」
「頑張ってるんだよ? でも、目の前になのはがいると、つい……」
「つい、じゃないの」


えへへ。と。照れたように頬を染めるフェイトちゃん。
いまも押しのけられた手のひらのせいで、端正な顔が歪んでちょっと面白いことになっている。
私にとっては割といつものことだけど、校内にあるファンクラブの子に見せてあげたいくらいの残念さだ。
いつだって、クールで、かっこよくて。王子様なんてもてはやされているというのに。
確かにそれは嘘じゃないし、実際クールでかっこいいのに。どうしてこうなんだろう。


(うーん)


けどそれでも確かに可愛いのだから、やっぱり美人な子はなにをやっても美人なままなんだなぁ、なんて心の端で思う。
崩れない、っていうか。崩しても絵になるっていうか。だからきっと、もてるんだよね。
そうと思えばモヤモヤがひろがって。悔し紛れに力を込めると、ぐぇ、と小さく鳴き声みたいな息が零れた。


「なのはー」
「だーめ」
「ちょっとだけ。……だめ?」
「だめだってば」


もう何度目かになるやり取り。

必死な様はまるで足元にすり寄る大型犬みたいで、ちょっとだけなら、とほだされてしまいそうだ。
あわてて首を振る。

そう。今日はテスト勉強をするためだけにわざわざ教室を選んだのだ。
それなのにこれでは、自室にいる時となんら変わらなくなってしまう。


「誰に見られるかわからないし、だからダメ」
「大丈夫だよ」
「どこにそんな自信があるの、もー」


そんなに言うならちょっとだけならいいかなとも思うけど、大概こういう時はちょっとで済んだ例はない。
今だってそうだけど、フェイトちゃんは妙なところで押しが強いから。

付き合いたての頃は控えめで大人しかったのに、最近では外でも事に及ぼうとするから困ったものだ。
ちょっと前のことを思いだし、頬に灯った熱に顔を俯ける。


「うう、なのはー」


目の前のフェイトちゃんはといえば、もう問題より如何にしてキスをするかで頭がいっぱいらしい。
放課後の教室内はいつもの喧騒が嘘のように静まり返り、フェイトちゃんの残念な声だけが響く。
諦めたのか、そのまま力なく机に突っ伏した。そのまま溶けちゃうんじゃないかってくらいぺったりと。


「そうだ!」


様子を観察していると、しばらくして突っ伏していたフェイトちゃんは勢いよく顔を上げた。
その瞳は妙にキラキラと輝いていて、なんだか嫌な予感に椅子ごと後ずさる。
ああいう目をしているフェイトちゃんは、大抵ろくなことを考えていないから。


「なのは、なのは。あのね?問題の出し合い、しよう?」
「出し合い?」
「うん!」


構えてたけれど、予想外にまともな答えに気が抜ける。
ちょうど行き詰っていたところだし、それもいいかもしれない。

そうだねと頷くと、


「それでね、答えられなかった方が出題者にキスするのはどうかな?」


なんでそういう方向にいくのかな。ああ、やっぱり普通にはいかない。
っていうか、それってどっちに転んでもフェイトちゃんが有利なんじゃないかな?
それよりもそんなにキスがしたいんだろうか。ここが教室じゃなければいっぱいしたいところだけど……。

このままだと、本末転倒になってしまう。
ここは強気でいかなくちゃ!


「それだとワザと答えないかもしれないからダメ。フェイトちゃんが私より答えられたら、ね」
「んー。わかった。それでいこうか」
「それじゃあ、私からね?」


これなら諦めてくれるだろうと、無難に難しそうなものを選んで出題する。
するりと、フェイトちゃんの口から答えが出た。んん……?簡単すぎたのかな?
じゃあ次はどうだともうちょっと難問を出すと、それも間髪入れて答えが導き出された。
……おかしいな。これ、フェイトちゃんが出航任務でいない時にしていたのに。
っていうかフェイトちゃんも英語苦手じゃなかったっけ?前回のテストは同じような点数だったのに。
あれ??おかしいな。

ずるいと思いながらもテスト範囲じゃない所から出題すると、それもあっけなく答えられてしまった。


「ねぇ、フェイトちゃん、そんなに出来るなら常日頃からやろうよ……」
「なんだか今日は不思議と調子がいいんだ」
「なんでこんなときだけ調子いいの」


さぁ次いこー!なんて妙なテンションの高さに圧倒される。
結局フェイトちゃんはあっさりと全問正解し、次いで私の順番になった。
出された質問になんとか答えたものの。


「ふふふふ。私の勝ち、だね?」
「ううう」


結果を見れば私が二問間違えて、負け。フェイトちゃんの圧勝だった。
勝負は勝負と言え、ちょっと悔しい。再戦を申し込んでみたものの、それはあっさりと却下されてしまった。
見ればフェイトちゃんは満面の笑みを浮かべていて、準備万端とばかりに待ち構えている。


「なのは、約束したよね?」


いい笑顔をしながら告げられる。……約束は約束、なんだけど……。
くるりと辺りを見渡す。

私たち以外に人はおらず、整然と並べられた机と椅子だけが目に映る。
廊下へと続くドアは閉められているから、急な来訪者は来ないはず、だけど。

はめ込みの小さな窓から、廊下を隔てた空が見えた。濃い茜色の光が差し込んでいる。
その先にも人影がないことを確認して。僅かに身を乗り出し、ぐっと体重を机にかけた。

猫の挨拶みたく鼻先が掠めると、嬉しそうにフェイトちゃんが息を零す。
伏せられた瞼。長いまつげが震える。紅潮した頬に指を添えると、色づいた唇が僅かに綻んだ。
弧を描いたそれは蠱惑的で、心が揺れる。

ドキドキと高鳴る心臓を抑え、そっと唇を寄せた。


「……え?」


唇を離すと、フェイトちゃんがぽかんと口を開いた。
求めていた場所と違ったのだろう。少しむくれながら、先ほどまで私の唇が触れていたそこを指でなぞる。


「こういうときは、普通は唇じゃないかな?」
「でも、キスには変わりないよ?」


そうだけど。告げながら頬をひと撫でして指を離すと、紅潮した頬がますます膨らんだ。
傾けていた体重を椅子に預け、笑いを一つ。


「ずるいよ。なのは」
「ずるくないよー。ちゃんとお勉強しない子は、これで十分です」


教科書を開いて、置いてあったシャープペンを手に取る。
ノートを広げると、その手が繋ぎ止められた。


「なのは。再戦したいって、さっきいったよね?」
「それは言ってたけど……」
「じゃあ、最後の一問。これで負けたら、今度こそちゃんと勉強するから」
「本当に?」
「うん、約束」

訝しく思いながらも、フェイトちゃんは真剣そのものな様子だったので頷く。
開いたノートに、フェイトちゃんがさらさらと英単語をかき始めた。


「さて、これは何と読むでしょうか」


指を差されて。


「Kiss me……?」


何気なく読む。気づいてしまったと体を引くも時すでに遅く、それすら許さずにぐっと腕を引かれた。
先ほどよりも深く合された唇。逃れようと体を捩ると、柔らかく抱き寄せられた腰が机を軋ませた。


「……ん……は、」
「ん、……」


ぬるり。唇を割って口内に侵入した熱の塊が、ゆっくりと舌を撫でていく。
そっと吸われて歯を立てられると、息の代わりに声が零れた。


「ひ、ぁ……」
「なのは。可愛い」


頬を包み込んでいた掌が、そっと両耳をふさぐ。
それだけで外界の音は遮断され、自分の息遣いと絡む水音だけが聞こえた。
合間に途切れ途切れに聞こえてくるフェイトちゃんの吐息。


「ふぇ、とちゃ……」
「うん」


誰に見られるかもわからないのにダメだよ。そう抗議したいのに。
抵抗の証で押し付けたはずの手が、いつの間にかフェイトちゃんの背に回っていた。
それが嬉しかったのか、フェイトちゃんが笑ったのが零れた吐息でわかった。

だんだんと力の抜けていく体を椅子に押し付ける。
半ば机越しに覆いかぶさるように唇を合わせたフェイトちゃんの背中越しに、無地の黒板が見えた。
外された唇が、真っ赤になった耳を、まるで食むように触れていく。

久しぶりの感覚に、強固だったはずの理性が氷解し始めていく。
我慢できたはずなのに。一度触れられてしまえば、我慢することなんかできなくて。


「ふぇ、とちゃ……だめ、だよ」
「どうして?なのはが言ったんだよ? キスして、って」
「ちが……っ」


ああ、こうなってしまったら、もうだめだ。
本当に嫌じゃないって思ってしまっている時点で、もう。


「せめて、部屋に戻ってからにしよう……ね?」


せめてもの抵抗を見せ告げた言葉は、再度触れられた唇に吸い取られてしまう。

ああ、もう。本当に。明日もこの机で勉強するのに。授業中に思い出しちゃったらどうするの。
複雑な気持ちを込めて、嬉しそうに笑うフェイトちゃんをため息交じりに見つめ返した。




END
--------------
もちろん結界なんて最初から張り済だぜ
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます


>水無月さん

おお!お久しぶりですー!
嬉しいお言葉本当にありがとうございますwww
もう本当にあの二人は一生イチャコラしていればいいと思いますwww



>ふうかさん

こんばんはー!嬉しいお言葉、ありがとうございます(><)
主導権を握っているようで結局握られているなのはさんなのでしたww
WEB拍手
感想やリクエストなど頂けたら嬉しいですw  返信不要の方は頭に×をお願いします
プロフィール

汐薙

Author:汐薙
初めまして、汐薙と申します。
魔法少女リリカルなのはで活動中。

主な取り扱いカップリングは
フェイト×なのは
はやて×なのは です。

リンクフリーですので、貼るも剥がすもご自由にどうぞw
一報を頂けると管理人が喜びますw

【ご注意下さい】
当サイトにて掲載されているイラスト
または、テキストの無断転載・使用は禁止とさせて頂いております

カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
カテゴリー
メールフォーム
何かありましたらどうぞ。

名前:
メール:
件名:
本文:

捕捉サイト様
イラストサイト様
SSサイト様
お世話になります
最近のコメント
FC2カウンター
その他
RSSフィード
By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。