スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【果てない願望叶わぬ想い~前編~】

リクエスト頂いていた【絶対距離】の続編です。フェイなの←ヴィータの三角関係SS。
ヴィータ視点です。フェイト、ヴィータがヤンデレ化しますので閲覧の際にはご注意を。



==========

どうしたら……いい?

愛しさが、身体の内側から溢れ返って。
もう――……破裂、しそうなんだ。


好きだ、好きだ、好きだ、好きなんだ。


言ってはいけない。
考えてはいけない。


あたしは、あいつの笑っている顔が好きだ。
だからあたし自らそれを壊すなんて。

そんなことは……できない。してはいけない。

――……でも。


好きなんだ。止まらないんだ。


なのは。なのは。
なぁ――……あたしは、一体どうすれば、いい?


お前の隣にいるのがあたしだとしたら、お前は

――……あの笑顔で……笑って、くれるか?

------------------------------

「う~~~……ヴィータちゃん、食べすぎ!!」

そう言ってパスタをフォークで巻き取りながら頬を膨らませるなのは。
――……そんなに食ってねぇと思うんだけどな。まだ3皿めだし。


前に報告書を作って貰ったお礼がしたいの。そう言って、
連れ出されたあたしは、今日は朝からずっと訓練室で一緒に訓練していて。

今は一息ついたので食事中。
前回言った「大盛りでな!」の言葉通りにもりもり食いまくってやった。


「そんなことねぇだろ。報告書、大変だったんだからこれくらい許せよ」

そう言って、またバニラアイスを一口。
冷たくて甘い味が口いっぱいにひろがって――……


まるで、今なのはといる…この時間みたいだなって――……そう、思った。



――……あの日。

なのはに抱きつかれたあの日に。
今まで合ってはいけないパズルが、バチっと音を立てて……合ってしまった。
あたしは、なのはが好きだ。……ああ、もう認めるよ――……。

強烈な想いが溢れ出て、自分ではもう止めることすら出来なくて。
……どうすることも……出来なくて……。もう、飲み込まれそうだった。


「……なぁ、なのは」
「うん??どうしたの?ヴィータちゃん??」

深呼吸をして。堅く目を瞑って。


――……なぁ……あたしは、どうすれば、いい?



「もういいだろ。訓練……戻ろうぜ」

その、聞けない言葉を…聞いてはいけない言葉を、ぐっと飲み込んで。

ぐちゃぐちゃな思考もそのままにガタンと椅子を引き足早に食堂を後にする。
後ろから慌てたなのはの「ちょ、待ってヴィータちゃん!」の声が聞こえた。


追いついてきたなのはを隣に、長い長い廊下を無言で歩く。
冷たい無機質なタイルを叩く様に響く、2人分の足音。
――……他の音はなにも聞こえなくて。

先ほどまでは賑わっていた訓練室にも、珍しく誰もいなくて。



そう……誰も――……いなくて。



その意味を理解した瞬間に、溢れ出す想いが身体を侵食して
くらくらと眩暈がした。心臓が焼けるように、熱い。

今なら――……2人、だけ。



駄目だ!駄目だ!こんなのは駄目なんだ!!
頭ではそう理解しても、心がそれを渇望する。


「……なのは……」


呟くような小さな声。――……聞こえない。聞こえるわけが無い。

これは、一種の賭けだった。聞こえなかったらもうこの想いは諦めよう。
決して、叶うはずもないものなのだから。

でも……聞こえてしまったら……?

……お願いだ、聞こえないでくれ。
――……聞こえてしまったら、あたしは――……


「ん?どうしたの?ヴィータちゃん?」



あたしは。――……もう、止まれない。


「……ヴィータちゃ……!?」


なのはを後ろからぎゅう、と抱きしめて腕の中に閉じ込める。
思い切り息を吸い込むと甘い香りがして、更に思考が靄がかった。


「……なのは。」

止まらない。とめられない。
――……もう、全てどうでもいい。
この時間さえ手に入れば、もう……どうでも、いい。


ぎゅうと力を込めて、だん、と壁に背中を押し付ける。
いきなりのことに反応できないなのはの頭を引き寄せて、


そして。


――……その時に見えたのはあいつの、困ったような顔。
ああ、そんな顔させたくなんか……ない、のに。


でも……もう、駄目なんだ。



ぎゅうと目を堅く閉じて、その顔を視界から遮って。
真っ暗な闇の中で、なのはの唇をあたしの唇で塞ごうとして――……


「ヴィータ!!!」


背後から聞こえてきたその声に、動きが止まる。
――……なんでだよ。なんでお前がいるんだよ。

振り返った瞳に移ったのは、陽の光を反射して輝く金色。



それは……やはり頭に思い浮かべた――……あいつの姿だった。



「なのはから離れて。ヴィータ」

その声に孕んだ怒気を隠そうともせずに、テスタロッサはそう続けた。
そのままこちらに近づいてきて、壁に押し付けられたままのなのはを
その腕の中にぎゅう、と閉じ込める。

その一連の動作をぼんやりと眺めながら。


――……離れたなのはのぬくもりに胸がちくりと、痛んだ。


「ヴィータ」

もう一つの声が背後からした。ああ、まだ誰かいやがったのか――……。
ぼんやりと覚醒しない頭で気だるく声のする方へ背を向けると、見知った顔。


「……なんだ、シグナムも居たのかよ」
「テスタロッサと模擬戦をしようとしてな。空いている訓練室を探していた」

ただそれだけを言うと、固まったままのなのはの方へ顔を向けた。


「主はやてがお前を探していた。行ってはくれないか?――……休憩室だ」
「……えっと、あの……」


急な展開に追いついていけてないのだろう。
困ったように顔を見上げるなのはに、テスタロッサはその肩を一撫でして
ん……大丈夫だから。行っておいで?とだけ告げた。


「……フェイトちゃん?ヴィータ……ちゃん?……シグナムさん??」

「シグナム。申し訳ありませんが、なのはを案内してもらってもいいですか?
 ……あそこの休憩室は場所が分りづらいですから。」

なのはを抱いていた腕を解いて、その身体を開放したテストロッサが
こちらを向いたままでそう告げる。後ろから、……分ったと答える、その声。


「ヴィータちゃん……あの……」
「なのは、急ぎみたいだから。早く行ってあげて」
「えっと……」
「こちらだ。さぁ、来てくれ」

「その、ヴィータちゃん……」
「……行ってください。シグナム」


――……バタン、と訓練室のドアの閉まる音がして、静寂に包まれる。
しんと静まり返ったその静寂が、身を切るようにただ……痛かった。



「ヴィータ」

その静寂を切り開くテスタロッサのその声は。


「今、なのはに何しようとしてたの……?」


今まであたしが聞いたことのないような――…怒りに満ち溢れていて。
それでいて苦しさをこらえているような。そんな――……声だった。



中編へ続く。
--------------------

はい。ということで、リクエストSS発動です!

フェイなの前提なのでヴィータの心情は書いていてとても痛いです。
相手を思うがゆえに押し込めていたその思い。伝えたくて、
でも伝えられなくて。それでも苦しくて我慢できなくて……という。

……ヴィータちゃん本当にごめんね。

ギャグ要因の汐薙が書いているのでヤンデレというほどヤンデレでは
ないですが、そこらへんは生温かくスルーしていただければ;;


次回中編は主にフェイト視点になります。

その前に【真夏日和】海編(仮)が来るかな~と。
本編ですので一変してこちらは甘く仕上がると思います!多分!(ぉ



では、ここまで読んでいただきありがとうございました!

-----------
次回予告↓


あたしは、想いを伝えることすら出来ねぇのかよ!!

だからといって、無理やりしてもいいと思うの?

なんでもっと早くなのはに会えなかったんだろう……

伝えればいい。きっとなのははその答えを出してくれると思う。

好きだ、なのは。

私にはなのはしかいない。なのはが私の全てなんだ。

あたしが、お前を守ってやるから。

だから――……私からなのはを……とらないで。

----------------------------

スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

WEB拍手
感想やリクエストなど頂けたら嬉しいですw  返信不要の方は頭に×をお願いします
プロフィール

汐薙

Author:汐薙
初めまして、汐薙と申します。
魔法少女リリカルなのはで活動中。

主な取り扱いカップリングは
フェイト×なのは
はやて×なのは です。

リンクフリーですので、貼るも剥がすもご自由にどうぞw
一報を頂けると管理人が喜びますw

【ご注意下さい】
当サイトにて掲載されているイラスト
または、テキストの無断転載・使用は禁止とさせて頂いております

カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
カテゴリー
メールフォーム
何かありましたらどうぞ。

名前:
メール:
件名:
本文:

捕捉サイト様
イラストサイト様
SSサイト様
お世話になります
最近のコメント
FC2カウンター
その他
RSSフィード
By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。