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風花 ~プロローグ~


長らく更新が止まっておりましたが、再開します!頑張って完結させます!!
しゅ、しゅういち更新めざすん、だ。

当時ははやなのの予定でしたが、再度プロット組み直したらまさかのはやなの要素が消えてました←
どちらかといえば三人の、互いに対する信頼?愛憎?な関係を楽しんで頂きたく……す、すみません。
年月は物語をも変えるものです、ね、


パラレルになりますので、それらが駄目な方はスルー推奨です。




【この長編での諸注意です。お手数ですがご一読下さい】
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・今回もおもいっきりパラレルな設定です。(はやて25、なのは&フェイト18)
・描写は控えめにしておりますが、流血シーンなどが結構ありますので、ご注意下さい。
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大丈夫!という方のみ、続きからどうぞ(><)↓






さあ、行こう。
刀を取って、慟哭に身を焼いて。

あなたは、真実なんて、何一つ知らなくていいんだよ。
この世界は本当は綺麗なんだと、そう思って貰いたいから。

嫌なことばかりじゃないんだよ?
生きていれば、いいことだって、きっと沢山あるはずだから。

彼女が心から幸せそうに笑ってくれる、その為なら。
私は悪者でいい。憎まれていい。誰にも知られなくっていい。

私は、彼女のために。
何度だって、祝福の風をこの世界に吹かせるよ。

それが、私の存在の理由。


そういうことに、しておきたい。



【~プロローグ~】


剣戟が弾かれ、私の手に持っていた刀が弧を描き宙を舞った。
ざく、と軽い音と共に、大地に突き刺さる。
それを、彼女の肩越しに見た。

落ちかけた陽を浴びた刃が、眩しいくらいの光を放っている。

初めてだった。
刃を、綺麗だな、と。そう思ったのは。

私の手から離れたそれはもう人を傷つけることもなく、光を弾くだけなのだから。
今まで、ありがとう。そして、辛い思いをさせてごめんな、と。
瞼を薄く閉じ、刀に向かって心の中で一礼をする。

閉じていた瞼を開くと、なんだか泣きそうな彼女の表情が映りこんだ。
溢れ出そうな蒼を見つめ、頬を緩めて笑顔を作る。

「……強くなったんやね、なのはちゃん」

お姉さん、もうかなわんわ、と。茶化すように笑う。
涙でぐしゃぐしゃになった彼女は、嫌々と何度も首を振った。
握り締めていた剣の柄から僅か赤い色が滲んでいる。その手を取って、自分の喉元に突きつけさせた。

彼女は驚いたように目を見開き、必死に切っ先を下ろそうとしていた。
それをさせないように、掴んだ手を、更にぎゅっと握り締める。

柔らかくて、温かかった。

彼女に触れるのは何年ぶりだろうか。
耳元に、再び出会った日の蝉時雨が聞こえた気がした。そして、あの青い空も。
出会った頃の幼い彼女を思い出す。感情を押し殺したような笑顔と、声。

私は、何かをしてあげることはできたろうか?
結局は、こうして追い詰めることしか出来なかったのではないだろうか。

ああ、そうか。

こうなるために、私と彼女は生まれたんだ。
こうされるために、彼女に出会ったんだ。

……なんて、皮肉な運命なのだろう。


「……なのはちゃんが気に病むことなんて、何もないんよ?」
「――嫌だよ……嫌っ……」

笑顔を向ける。手を伸ばすと、力いっぱいに握り締められた。
ぱたぱたと溢れて止らない彼女の涙が、その手を濡らしていく。

「……ごめんな、なのはちゃん」

そんな運命だとしても。
何かをしてあげたかった。私が生まれた意味を見出したかった。
少しでもいい。出会えてよかったと、思って欲しかった。

なのに。

何もしてあげられなくて、ごめん。
何一つ満たして上げられなくて、ごめん。

中途半端だったな。
母親にも、姉にもなれなかった。

恋人に、さえも。


ああ――それは初めから分かってたことだったな。

恋愛対象として見る訳がないと思っていた。
だってあの時は、こんな年下の子を好きになってしまうとは思わなかったから。
まさかあの自分が、これほどまでに他人に関わろうとするなんて。

全部、思ってなかった。


でも。大丈夫、分かってるよ。

その役目は、あの子に任そう。
きっと彼女なら、なのはちゃんを幸せにしてくれるはずだから。


全てを綺麗なこの子を、私なんかが求めてはいけないのだと。
血に濡れたこの両手で抱きとめて、汚すことなど許されないのだと。

分かってるから。


だけど。


最後の我がままを、言わせて下さい。

どうせ散るのなら、あなたの腕の中で散りたい。
その綺麗な手でなら、私は幸せだったと笑い、この世界から消えられる。


「なのはちゃんが泣く理由なんて、どこにもないんよ?」

せめてその時だけは。
この手で、綺麗なあなたに触れることを、許して。

「はやて、ちゃ……」
「忘れたらあかんよ。……私が、なのはちゃんにとってどういう人間なのかを」


私が、あなたの人生を狂わせたことを。
私が、この手で。あなたの――、


「……それでも私は、……っ」
「ええよ、なのはちゃん。……言わんといて?」


どうか、カミサマ。
彼女だけは、許してください。

叶う事なら。もう一つ。

お願い、します。彼女じゃなくてもいい。
――誰でも、いいから。

私がしたことは無駄じゃなかったと、言って。
一つでも、彼女のためになったと言って。


「ホンマ……贅沢すぎるわ……」


ため息と共に苦笑が零れて。

刹那。



蒼い蝶が、赤く爆ぜたセカイで舞った。



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→【風花 ~壱~】へ



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