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【私だけの彼女と彼女だけの私】

リクエストを頂いていたパラレルSS第二弾!なのは×フェイトです。フェイトさん視点。
年齢指定は特にありませんがよい子は見てはいけません(何)なので閲覧注意して下さい。



==========

――……どんなに両手を伸ばしても……叶わない恋を、していた。

相手は幼馴染の4つ年下の、女の子だった。

誰にでも優しくて、はにかむように微笑む笑顔がとても可愛い子。
その深い深い蒼い瞳に見つめられるだけで、凄くドキドキした。


「好きだよ」

何度その言葉を告げようとしたかは……もう、分からない。
でも、その度に――…言いようもない恐怖に襲われて。

君に避けられることが……怖い……。
避けられる位なら……このままでも、いい。


そうして何年も私は彼女の幼馴染のままで、痛みをずっと抱えて生きてきた。
でも……そんな痛くも、なのはの隣に居れた幸せな日々も、突然に終焉を迎えた。


「……転…校?」
「……お父さんのお仕事の関係で――……今月には……って」

いつもの様に遊び来てくれた私の家で、いきなりそう告げられて。
彼女は始終俯いたままで。ごめんね、そう呟いた。

「……遠い、ところなの?」
「……うん。ここよりずっとずっと……遠いところみたい」

「……そんな!」

泣きじゃくる彼女を抱きしめて、どうすることも出来なくて。
――……歯がゆかった。

私がもっと大きかったら、きっとなんとか出来たのに。

根拠もないのにそんなことを考えて。
ただひたすらに、泣いた。


「……フェイトちゃんと、離れたくないよ……」
「――……なのは」

「私…フェイトちゃんが、好きだよ……」

それは、ずっと聞きたかった言葉。
嬉しくて嬉しくて――……しかたないはずの言葉。


でも今は――……遺言のように聞こえてならなかった。


「……大きくなったら、絶対になのはを迎えに行くから」
「……うん」
「だから、それまで……私を忘れないで?なのは」
「うん……うんっ」


――……初めてのキスは、中学1年生の時で。大好きな彼女と。
それはよく言われる甘い口付け、とかなんかじゃ……なくて。


――……胸が苦しくなる位に涙で濡れて……しょっぱかった。



------------------

「はい!フェイトさんオッケーで~す!」

「……お疲れ様でした!じゃあ、私は直帰しますので」
「例の彼女のお迎えですか?相変わらずお熱いですね」

「ええ。大好きですから」

そんなスタッフと私のやり取りを聞いていたマネージャーに、困り顔で
「あまり目立たないようにね?フェイトちゃん、今やトップモデルなんだから」
とかなんとか言われたけれど、別にそんなのは関係ない。

モデルだって当初は早く自立してなのはを迎えに行きたいから、なんて
安易な考えから始めたんだし……。――う……今思うとなんて安直な……。


うん。でもそれ位必死だった。ずっとずっとなのはに会いたかった、だから。


「お先に失礼します、お疲れさまです!」

小言が始まりそうなマネージャーにそういい残して、足早に車に乗り込む。
……――…今が3時だから、上手く行けばちょうど間に合うかもしれない。

心持ちいつもより車を飛ばして目的地へと向かう。
車を裏門前に止めると同時に、授業終了のチャイムが鳴り響いた。
うん…よかった。――……間に合ったかな?

しばらくすると下校する生徒がぱらぱらと校舎から出て来た。
他の子たちにばれないように帽子を目深に被って、目的の彼女を待つ。


「高町先輩、今日はヒマですか!?」

「えっと……、ごめんね。今日は用事があるから…」

「じゃあ明日は平気ですか??」

「えっと……」


そんなやりとりが聞こえてきて。
視線を上げると、何人かの生徒に囲まれているなのは。……はぁ。


「……なのはっ!」

車からなのはの方へと降りて歩み寄る。途中で、
「あれってフェイトさんじゃない!?」なんて声も聞こえて来たけど、
今はちょっとファンサービスしている場合じゃないから許してもらおう。

「ふぇ……フェイトちゃん!?どうして…」
「撮影ロケ、予定よりも早く終わったから迎えに来たんだ」

もしかしたらこんなことになってるんじゃないかなって思ったからね。


突然のことに目を白黒させているなのはを抱き上げて一度だけ頬にキスを落とす。


「……申し訳ないけれど、なのはには私がいるから。諦めてもらえるかな?」

出来るだけ冷ややかに、にっこりと笑って。
そのまま車に乗り込んで、恐怖で固まりついていたその場を後にした――……


***


今度は隣になのはを乗せているため、なるべく安全運転を心がける。
20分ほど走らせて、私達が暮らしているマンションへとたどり着いた。


久しぶりのなのはの甘い香りに我慢できずに、乗り込んだエレベーターの中で、
ぎゅっとその柔らかい身体を抱きしめて。

会えなかった間の寂しかった思いを溶かすように、何度も何度も。

触れ合わせるだけのキスをして、ゆっくりとその頬を撫でる。


「んもう……フェイトちゃん、いきなり来るからびっくりしちゃったよ」
「……だって、一刻も早くなのはに会いたかったから」

私より頭一つ半ほど小さいなのはを抱きしめたまま、
前髪を少しだけ上げておでこにキスを落とす。

啄ばむように顔中にキスの雨を降らせると、くすぐったそうに
笑いながら身を捩る、なのは。


「早くなのはを抱きしめたかったんだ」

そう微笑んで。真っ赤になったなのはの頬に、またキスを落とす。


「……フェイトちゃん、次は海外ロケとか言われちゃったらどうするの?」

いたずらっぽくそう笑うなのはに、…それは考えたくないかも……と苦笑する。
仕事だから仕方ないけど……できるなら離れたくないから。

うん、そうなったら断る……絶対。


そう考えながら、ゆっくりと舌でなのはの唇を割り開いて。
最上階に着くまでの間、舌同士を擦り合わせるような深いキスをする。


「……ん……っ、ぁ……む…」
「…はっ、……んむ…っ」

久しぶりに口内に広がる甘い味に脳が蕩けるようにくらくらして。
段々と自分でも息が上がってくるのが分かった。でも、足りない。

――……呼吸することが、もどかしい。


ピンポーン。


そのまま口付けていると、軽快な音を立てて自動ドアの扉が開いて。
どうやらもう着いてしまったみたいで、ちょっと残念だった。

「なのは、着いたよ?」

唇を離してその瞳を覗き込むようにすると、頬を桜色に染めて、
私の腕の中で持たれかかるようにして肩で浅く息を繰り返しているなのは。

……ちょっとやりすぎたかな……


「部屋まで行こうね、可愛いお姫さま?」

「……う~……なんか子供扱いしてるでしょ、フェイトちゃん」
「そんなこと、ないよ?」

そう言って、頬を膨らませてまだ上手く力が入らない様ななのはを抱き上げて。
カードを通して部屋のオートロックを解除する。


そのまま寝室までなのはを運んで、柔らかくベットに横たわらせた。
……紅潮させた頬をそのままに、私を見上げてくるなのはは凄く可愛くて。

――……早鐘を打っていた心臓が、更にどきりと、跳ねあがった。


「子供扱いなんてしてるはず……ないよ」


見詰め合って、微笑んで。結わかれていたサイドテールをゆっくりと解いていく。
少し癖がついてしまったその柔らかい髪を手で何度も梳いて、

「子供扱いしてたら……こんな風になのはに触れたいなんて。思わない」
「ん……ふ…っ」

撫でている手の動きはそのままに、耳たぶから首筋にかけてにゆっくりと
舌を這わせていく。びくり、と跳ねあがった肩をやんわりと撫でて、
彼女の首元を飾っていたリボンを傷めないように歯で、上手く解いていく。

しゅるり、と音を立てて解けた赤いリボンを右手に取って。
私の胸元を握り締めていたなのはの左手の薬指に結んでいく。

――……きゅっと結ばれたそれは真っ白い柔らかな手に綺麗に映えていて。


結ばれていない片一方を手の中に納めて、その端にキスを落とす。


「ふぇいとちゃん……」
「大好きだよ、なのは。君以上に好きな子なんて絶対に現れない」

「私も……フェイトちゃんが、誰よりも大好き。」

熱の篭った手で、シーツを握り締めていたなのはの手を握ると、
同じように熱い手でぎゅっと握り返される。

そのままその手を引き寄せて、しっかりと指を絡めて。


「忘れようとも思わなかった。ずっとずっと君に……会いたかった」
「うん……私も、会いたかった。……ずっとずっと、想ってきてたんだよ?」

「久しぶりになのはに会えた時は…本当に嬉しかったな」

「私はびっくりしたよ~。だってフェイトちゃんが雑誌に出てるんだもん」


上に柔らかく体重を乗せて覆いかぶさっている私の頬を、緩やかに撫でて。
細く滑らかな指先が、私の着ているシャツのボタンを丁寧に外していく。

それを愛おしく思いながら。揺らめく綺麗な蒼に魅せられていく――……


「早く自立がしたかったんだ。すぐにでも、なのはを迎えに行きたくて」

頭を持ち上げて、遠慮がちに伸ばされた舌にたどたどしく首筋を撫でられて。
ぬるりとしたその感触に甘い痺れが腰から全身へと広がっていく。


「……でも、皆のフェイトちゃんになっちゃって……ちょっと寂しいかな」
「……なの、は……」

肩をやんわりと掴まれて、そのまま柔らかくシーツに押し付けられる。
今度はなのはが私の上になって。ぱらぱらと亜麻色の雨が私の頬に降り注ぐ。

……そんな中見上げたなのはの瞳は、今にもあふれ出しそうな悲しみを湛えていて。
その表情に、胸が苦しくなる。…ああ――…そんな顔なんてさせたく、ないのに。


「今までも、これからも。私にはなのはだけだよ」

少しだけ震えている背中に手を伸ばして、何度も何度も撫でて。
指で、瞳から溢れた雫を掬い取った。

「だから……なのはも、私だけのなのはで居て?」


――…なのはは誰にでも優しいから。人気者で……不安になる。

私はなのはの4つも年上だから。

私なんかじゃ、ふさわしくないんじゃないかってそう思うときが、何度もあって。
ずっと傍に居られる同級生のほうがいいんじゃないかって、そう思うこともあって。

それでも――……私は、どうしようもない位に――……


「なのはが大好きで……しかたないんだ……」

縋るようにぎゅっと抱きしめると、温かい身体にぎゅっと抱き返されて。
――……なんだか急に、泣きたくなった。

いつも微笑んでくれていたなのはが目の前から居なくなった苦しさと。
どんなになのはに会いたくても、どうにも出来なかったあの無力さを思い出されて。


「だからもう……どこにもいかないで……。傍に居て…なのは」
「うん…。私は……もうどこにも行かないから、だから」

「大好きだよ、フェイトちゃん」

そう微笑まれて。抱きしめている腕に力を込めて、隙間も出来ないくらいに
なのはの身体に、私の身体をぴったりとくっつける様に抱きしめた。

――……もう、離れてしまわないように。そんな祈りを込めて。


そのうちに温かな手に何度も頭を撫でられて、何度も啄ばむようなキスをされる。
――……それは情欲だけを含んだものではなくて。


氷の塊をゆっくりと溶かすような――……優しい優しい、キスだった。


「本当に大好きだよ。フェイトちゃん」

ゆっくりと肌蹴させられていたシャツを脱がされて、熱い手で撫でられる。
ところどころにキスを落とされて、熱い舌がそれを追って這っていって。


「フェイトちゃん……その……いい、かな?」

顔を真っ赤にしたなのはに、今更ながらにそう聞かれて、なんだかおかしくて。
くすくすと笑っていると、先ほどまでの寂しさはもう微塵も感じられなくなっていた。


「あぅ~……フェイトちゃん…そんな笑わなくてもいいのに……」

「うん、ごめんごめん。
 
 ――……触って?なのは……。君が今ここに居ることを、感じたいから」



微笑みながら交わす今日何度目になるか分らない口づけは、

凄く凄く――……甘かった。




END
----------------
パラレル第二弾!逆もみたい!とのお声を頂きましたので、
15歳なのは×19歳フェイトです。

……なのフェイとかいいながら途中までフェイなのなのはご愛嬌(マテ)
いやいや、危うく19歳フェイト×15歳なのはになるとこでした。
…逆じゃないじゃん!と気づき慌てて軌道修正を……;


いや、しかし楽しいですね、パラレル!!

……趣味に走っててすみませんでした orz




では、ここまで読んで頂きありがとうございました~!
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プロフィール

汐薙

Author:汐薙
初めまして、汐薙と申します。
魔法少女リリカルなのはで活動中。

主な取り扱いカップリングは
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