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【優しい煉獄 ~17話~】


先日は忘年会と称した同窓会、本日は仕事関連の忘年会に行ってまいりました。
いやー。呑んだ呑んだ。っていうか周りに酒豪が多すぎます本当にありがとうございました。
まだ何回かあるらしい。血液がアルコールになりそうだ(そんなバカな

話は変わりまして。その先日行われた同窓会での話なのですが。
普通に話してただけなのに、「いやー、やっぱ汐薙は天然変態だね☆ 変わらないなぁ(笑」
とかなんとか、ものっそいい顔で言われました。なんだ天然って。失礼な。
変態じゃないよ本能に忠実なんだよ(何

あとはディ/シ/ディ/アの発売日だったのでそれ関連を少々。
スク△二大スキーな汐薙はもちろん買いました。昼食時に飯を抜いて同梱買いに(バカ 
しかし……勢いって怖い。初代君おるのにホントなにしてんの自分 orz
とりあえず仕事が落ち着いたら遊んでみたいと思います。

しかし、世の中ではクリスマスですね。
各サイト様方が色々な企画を行われるので今からwktkが止りません!www
ウチなんかがやっても仕方ないかな、と思ってるので今回私は全力で読む専に回ります。

楽しみだー!


と。長々と前置きをすみません。

どうやらアルコールが抜け切ってないみたいで頭ぐるぐるしますが……
ここで書かないと予定内に終わらないので、いってみような長編です。
21日に出張が入っちゃったので、それまでには終わらせる予定です。

視点を混在させようかと思ったんですが、見難いのがさらに見難くなるので却下を。
というわけで、後残り2話になりました。すみません;


フェイト視点。少し長いです。
大丈夫!という方のみ続きからどうぞ!




私に言えた義理ではないけれど。
それでもただひたすらに、願う。

――どうか。
願わくば、笑顔の絶えない君達で。


ずっと永久に、幸せに在りますように――。



***【~17話~】***



「う……ん、」

眠い眼を擦り、やや重たい瞼をうっすらと開く。

睡魔に勝てず自由に動かない身体を何とかずらし、首だけを横に傾けた。
数少ない家具の一つ。真新しい机の上に置かれた時計の針は、5時を少し回ったところだ。
まだ陽も昇りかけて幾ばくも経っていないと言うのに、申し訳程度に付けられた
遮光ではないカーテンは、差し込む光を悠々とこの部屋へ導いてくる。

ああ、早く起きなきゃ。そうは思っていても中々心地のいいそこから抜け出すことは出来なかった。
元々朝は強いほうではなかったけれど、ここに移り住んでからはなおのことそれが酷くなったらしい。

はぁ、とため息を付き。けれども全く嫌ではない感覚に身を浸す。
隣からはまだ静かな寝息が聞こえていた。




――あれから、もう5年が経っていた。

父さんから手渡されたメモは二枚。一枚目には、二言。
大きな空白の真ん中に丁寧に書かれた、聞いたことがないような地名。
そしてもう一枚は、なのはと私の名前が書かれた、編入承諾許可の書類だった。

お互いしっかりと手を繋いで、前だけを向いて走り出して。
駅前の書店で購入した一枚物の地図だけを頼りに、私たちは電車とバスを乗り継いだ。

なんとかたどり着けた先の学校。
その敷地の大きさに驚いたことは、今でもはっきりと覚えている。
そして、何も言わずに出てきてしまったアリサ達に連絡を取った際、
受話器の向こうから割れんばかりの大きな呆れた声が聞こえてきたことも覚えている。

そして、受話器を置く瞬間に聞こえた、「頑張んなさいよ」という声も。
嬉しくて泣きそうだったことも。全部。忘れずに、覚えている。

編入の際に行ったテストが好成績だったお陰で、年間の授業料半分位は免除になった。
寮のお陰で当面の生活費は困らなかったけれど、足りない学費は学校には内緒でしていた
アルバイトでなんとかしていって。

――そして。
なのはと私は、一昨年の春、そこを卒業した。

就職先は違ったけれどもそんなに距離は遠くなく、二人の仕事場の中間であるこのアパートを
早々に一室借りた。料金的な関係で駅からはあまり近くなかったけれども、
建てられた築年数を考えると、比較的綺麗な部屋だった。

六畳一間、他にユニットバスとキッチン付き。
申し分ない、私たち二人だけのお城だ。

狭い室内ではそんなに物は置けないけれど、あまりそれを必要としない二人の性格も手伝ってか、
畳数よりは妙に広く感じる。が、やはりそれも気のせいで、机なんかを置いてしまうと、
ベッドはシングルのものしか選べなかった。

なんだか恥ずかしいね、なんていいながら窓の傍に設置した一人用のベッドは
二人で寝るには少々狭く、身を寄せ合わないとどちらかが床へと落ちるハメになってしまう。
その位に狭いベッドでは、冬はお互いの体温で暖かいけれど、夏はとんでもなく暑い。

暑い暑いといいながらも、お互い笑いながら肌を重ね合わせる。
それは、想像以上にひどく幸せだった。

――それだけじゃない。

一日の終わりに、淡い石鹸の匂いを鼻腔に感じながら眠気を我慢し、滾々と話をすることが。
ふと目が覚めた瞬間に、隣に彼女の愛らしい寝姿があることが。
休みの日は、駆り立てられることもなく傍に居られることが。

――そして、



「……ん……、ふあぁ、」

ぼんやりと考えていた思考が、小さな欠伸によって引き戻される。
うっすらと開かれた瞼から、澄み切った夜明け前の空と同じ色の蒼が覗く。

「おはよう、なのは」
「……ん、おはよ、フェイトちゃん」

まだ眠たげな瞼にキスを一つ。
そして、少しだけ桜色に染まった柔らかな頬にも一つ。

するとお返しと言わんばかりに、なのはの唇が、私のそれに触れた。

薄い皮膚から染み込む甘い熱に、思わず吐息が零れる。
ちゅ、と軽く啄ばむようにじゃれるキスを繰り返していると、目覚まし時計がけたたましく鳴り響く。

「――っ! まずい……時間!」
「わわっ、ふぇ、フェイトちゃん今日お仕事だったっけ!?」

バタバタと起き上がり、食事を済ませてから着替える。
薄手のコートを羽織ってドアを開くと、まだほんの少しだけ寒い冷気が頬を撫でた。

「今日は早く帰れるから。」
「うん、お仕事、頑張ってね?」

今日は仕事が休みのなのはに見送られ、玄関から踏み出す。
駐車場に着き、車に乗り込んでキーを回す。

閑静な住宅街に、低いエンジン音が響いた。


 ◇


なんとかお客さんの波が落ち着き、ため息を一つ。
どうやら今日は予定通り定時に帰ることが出来そうだ。

裏から取り置いてあったケーキを持ってきて、紙箱に詰めていく。
来月から始まる予定の新作ケーキはなのはに一番に食べて欲しかったから、反応が楽しみだ。
生クリームの上にふんだんに乗せられた季節の果物が、まるで宝石のように輝いている。

なのはの嬉しそうな笑顔を想像して、思わず笑みが零れた。
その様子を同期で入った子に茶化されながら、服を着替えに控え室にもどる。

着替え終わって店を後にしようとしたところで。
ふと、売り場から聞いたような声が耳に入ってきて。

どくん、と跳ねる心臓。
まさか。こんなところに居るはずがない――そう思いながらも足は速まる。

たどり着いたところで、





「あ……」
「……え?」


ぴたりと。時間が、止った。


「……フェイトさん?」



そこには。
昔付き合っていた、………私が傷付けてしまった、彼女の姿があった。




 ◇


「お久しぶりですね、フェイトさん」
「うん。久しぶりだね……元気だった?」

はい。その返事を聞きながら、視線を真っ直ぐに向けたまま車を走らせる。

「……でも、まさかこんなところでフェイトさんに会うとは思いませんでした」

そう言って彼女は苦笑した。
彼女の話によると、中学を卒業したと同時に家の事情でこの近くに越してきたらしい。
ウチの店に来たのは、先日テレビで紹介されているのを知って美味しそうだと思ったから、とのこと。
そういえば、少し前にカメラが何台か来ていたなぁ、と思い出す。

少しの沈黙の後、あそこでいいです、と彼女が建物を指した。
このあたりでは有名なホテルだ。どうやら、人と待ち合わせをしているらしい。
路肩に車を止めると、彼女がお礼を言ってドアを開けた。

すると、それに気づいたように向こうから誰かが走ってくるのが見えた。

「きたきた♪ こっちだよー!」
「……あんのバカ……」

ため息をつきながらも顔をしかめた。
けれどもその表情はちっとも嫌がってなどなく、むしろ照れ隠しのようにも見えた。

「……フェイトさん」
「なに?」

駆け寄ってきた子の手を、ほんの少しだけ取る。
相手の子は、急なことに目を丸くしていた。

「えぇ……!? なに? どうしたの?」
「……私、今、この子と付き合ってます」

少しだけ落ち着いた声。

「煩いけれど真っ直ぐな子で……だからその……毎日が凄く、幸せなんです」

短く告げられた言葉。


「だから、私は。あの時、ああしてよかったって……今は本当に心から思っています」


それはきっと彼女なりの、


「…………うん。そっか」

真っ直ぐな瞳は、そんな言葉が聞きたいんじゃないといわんばかりで。
それに少しだけ苦笑しながら、でも、目を反らさずに真っ直ぐに私も前を向いた。


「今は、私も。君と同じくらい……ううん。それ以上に、凄く幸せだよ」


その言葉に、彼女は頬を緩めた。
ありがとう。一度だけ小さく心の中で告げる。
口には出していないはずなのに、彼女は何度も頭を横に振った。

「……そうだ。よかったらこれ、二人で食べて? ウチの新作なんだ」

持ってきたケーキの箱を彼女に手渡す。
元はなのはと食べるはずだったけれど、この初々しい二人に食べてもらいたいと思ったから。
すると、二人は凄く喜んでくれて。それがまた、私も嬉しかった。

さようならを告げられて、手を振り替えして。
そのまま止めていた車を走らせる。

手を握り合ったまま空いた片方の手を振る、ミラーに映るその姿がだんだんと小さくなった。
私はそのまま、落ちかけた陽に逆らうように家路へと向かう。

道中はずっと。彼女の真っ直ぐな瞳を思い出していた。
そして、照れたような、嬉しそうな表情と。声。


『私は、幸せです』


私が彼女にしてしまったことは。
これからだって、ずっと。忘れないし、私の中から消えることはない。

――だけど。



長年鈍く痛んだままだった胸が、ほんの少しだけ軽くなった気がした。

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>水無月さん

もう事実婚状態な二人ですw 甘いの書いてると落ちつきます(つ□T)
フェイトさんはそれはそれはもう毎日が大戦争かとw(何

そうですね……。おそらくは空白の五年の間に環境はがらりと変わったと思います。
フェイトとなのはも初めから比べると、相当に強くなったかと。
経緯はですね……もしかしたらそのうち、番外編、という形で書くことがあるかも知れません。
その際はどうか宜しくお願い致します(土下座

そして。
おおおおおおおおお!マジですか!!wwww
クリスマスネタ、物凄い楽しみにしております!
そして、甘いはやなの!www 待ってました!! 急激にはやなの不足になったので(自分のせいですが)
がっつりと補給させて頂きたく思います!! どちらも楽しみに待たせていただきます!www
コメント、ありがとうございましたー!



>サンぽんさn

まさかのYES、NO枕がwwww
えっと、ご想像にお任せしますということで一つ!w(何
んっと、でもおそらくはそうではないかな、なんてぼんやりと思ってはおります;;



>nameless さん

笑顔というものはいいことです。本当に(つ□T)
シングルベッドでぎゅ~は一度フェイなのでやってみたかったんです!(願望モロ出し;
イメージではそちらで書きましたが、実際はどうかな、というところです;;

ってちょ!www告白された!こ、こんな所で照れるじゃないかっwww (*ノノ)
nameless さん落ち着いて!www むしろ糖分になって下さい!(何 
甘いフェイなのが!フェイなのがぁぁぁ!読みたい!!(ハアハア

執筆お疲れ様でした。
うー、フェイトとなのはの気持ちは同じって事ですか。
ちょっと[はや×なの]を書いてきます。

> tohi さん

ここまで読んで下さり、ありがとうございました!
どうするかは最後まで悩んだのですが、……こういった形を取らせて頂きました;

おお!はやなの!www
お、お書きになられました暁には、是非とも拝見させて頂きたいですwww(自重
WEB拍手
感想やリクエストなど頂けたら嬉しいですw  返信不要の方は頭に×をお願いします
プロフィール

汐薙

Author:汐薙
初めまして、汐薙と申します。
魔法少女リリカルなのはで活動中。

主な取り扱いカップリングは
フェイト×なのは
はやて×なのは です。

リンクフリーですので、貼るも剥がすもご自由にどうぞw
一報を頂けると管理人が喜びますw

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