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【優しい煉獄 ~15話~】


死亡フラグが乱立してます。
ただでさえかけ持っている担当が、更にもう一つ増えたよ☆

なんていうか…………さすがに転職を考え始めた今日この頃 orz

いつもなら合間を縫ってちょこちょこと書き進められていたssが、最近全く書けません。
というか疲れて書く気になれないというか……なんというか。スランプを通り越してヤバイ状況。
それに加えていつもながらに糖分がおもいっきりゴリゴリ掏り取られてます orz

なんていうか、頭を使わず言葉も選ばずに、スカーンとすぐ書けるものを書きたい。
思いっきり甘いの。でもこんな精神状態じゃとてもかけない気がするな……(つ□T)

こんな状態でハンパなものを上げるより、精神的に落ち着くまで休止しようかなとも思ったのですが
それをやると確実に年が明けてしまうので、せめてこの長編は年内に終わらせてしまいたい。
とりあえずこれが終わったら少しばかり休止します。多分;もしくは小ネタ中心になります。

と、そんなこんななどーでもいい経緯があったりしてます(吐血
せっかく癒してもらったのにゴリゴリと削れてく……(つ□T)

すみません、お返事は後日に必ずさせて頂きますので……。

以下、長編になります。なのは視点です。
もしかしたら後で落ち着いたときに修正と称して手を加えるかもしれません。

それでも大丈夫!という方のみ、続きからどうぞ!




例え私達がこれから進む先が、地獄であろうとも。
もう――二度と。

繋いだ手は、離さない。



***【~15話~】***



相変わらず、雪は降り続いていた。

道路に積もった雪を踏みしめる、さくさくと鳴る二人分の足音。
ぽつりと立った街灯の下を通るたび、熱を持った電球が、じじっと音を立てる。
全てのモノが眠ってしまったかのように静かな闇の中、私達は手を繋いで歩いていた。

言いたいことは沢山あったのに、言葉に出来なかった。
今話すことはそれではないような気がして、ただ寒さでカチカチと震える唇を引き結ぶ。
冷気に撫でられた肌は氷のように冷たく、けれどフェイトちゃんと繋がれた右手だけは
熱を持ったかのように熱かった。

冷たい体温同士が合わさり、間に熱が生まれていく。

そっと後ろを振り向くと、転々とおぼろげに、けれど真っ直ぐに歩いた跡を記すように
道路へと刻まれている足跡。解けた雪が、灰色のコンクリートをうっすら露出させていた。

未だにつきり、と痛む胸。
きゅ、と胸元を握りこんで、深呼吸を一つ。
雪によって冷やされ、澄んだ空気が染みるように入り込んでくるのがわかった。
もうすっかり夜も更けたというのに眠気を感じず、脳が痛い位にはっきりと覚醒される。

「フェイトちゃん、」

そっと声を掛けると、それに答えるようにフェイトちゃんの手に力が篭った。
おずおずと、けれどしっかりとフェイトちゃんの方へ腕を引き寄せられる。
まだ少しだけ不安そうに震えているその手を握りこむと、フェイトちゃんが息を一つ吐いた。

「……今更、なんだけれど」

暫くの沈黙の後、ゆっくりとフェイトちゃんが口を開く。
もう少しで商店街へと入る手前の街灯の下で、ぴたり、とその歩が止った。

鈍く照らし出された金糸の髪が、黄色の街灯光と、賑やかに彩られていたイルミネーションの
光を弾き、少しだけ複雑な色を帯びていて。

「……どうしても、言っておきたかったんだ」

どうして、私がなのはを避けていたのか。
ぽつり、と呟かれた言葉が暗い空に吸い込まれて消える。
たゆたう白く色づいた吐息の合間から覗く深紅が、光を吸い込み揺らめいていた。

私は。告げられたその言葉を遮るように、人差し指を唇に当て、それを制す。
今更きちんと告げられなくても、私はきっと何を言いたいのかが、分かっているから。
――フェイトちゃんが自身を再び傷付けるようなことは、もう言わなくていい。

確かに言葉にしなければ伝わらないことなんて、世の中には沢山あって。
逃げ出したいことや、忘れてしまいたいことや、認めたくないことだって沢山あって。

全てが、綺麗なことばかりなんかじゃない。

初めから、ハッピーエンドで括られるようなことばかりじゃない。
痛いこと、苦しいことがあって。けれど諦めずにそれを乗り越えて。


そして初めて。それが自分の”本当”になるはずだから。


「確かに私達は、未来を残すことも出来ない」

その言葉に、フェイトちゃんの顔が歪んだ。
真っ白になるまで引き結ばれた唇と、硬く握りこまれた手のひら。

その手のひらを取って、自分のそれで包み込む。


「だけど、想いは”ここ”にある。ずっとずっと残ってく」


――フェイトちゃんと、私の。
ぴったりと合わせられた、手のひら。


「だから私は。……それだけでいい」


小さくったって貶されたって、きっと、最後にはこの想いだけは残るから。
だから、――手を繋いで。真っ直ぐ歩く。それだけで、何も怖くない。


「っ、……うん、」
「ああ、もう。どうして泣くの? フェイトちゃん」

深紅の瞳からぽろぽろと溢れた涙が、細い顎先を伝って地面へと零れる。
その涙を拭おうと指先を伸ばすと、ぎゅ、と抱き寄せられた。

唇に触れた、柔らかな感触。

宙に縫いとめられていた腕を私より少しだけ高い背に回す。
服越しに伝わる、鈍い体温と。小さな鼓動。

ここが外だとか、誰か人が居るかも知れないとか。
そんなことは、もう気にならなかった。

「……なのは。もう私は逃げないよ」
「……うん。」

間近に映る、瞳は揺らいで。

「――もう嘘は吐かない」

けれど、強い光を放っていた。


「だから……父さんと母さんに、ちゃんと伝えよう」


その言葉に、一度だけ頷く。
……大丈夫。もう、覚悟は出来たから。

妙に凛とした意識の中、私達は自宅へと帰って。
――そして。次の朝を待って、お父さんとお母さんをリビングへと呼び止めた。

「……どうしたんだ? なのは」

コーヒーの入ったカップを持ったまま、お父さんが首を傾げる。
妙な雰囲気の私達に、隣に座っていたお母さんも同じようにやや首を傾げた。


「お母さんたちのことも大好きだから。だから、嘘はつけません」

静かな、落ち着いたフェイトちゃんの声。
ぎし、と軋む、ソファのスプリング。



「私は、フェイトちゃんが好きなの」
「私は、なのはが好きです」



しん、と静まり返る室内。
緊張で心臓が張り裂けてしまいそうだった。


「……それは、」

その意図が図りかねず、お父さんが言葉を紡ごうとして。
けれど上手く言葉にならず、再びその唇が閉じられた。


「……もう、ここにいられないのは分かっています。だから、」

かちかちと、時を刻む時計の音がして。
何回か繰り返された後、その言葉を引き継ぐように声を出す。


「フェイトちゃんと一緒に、家を出ます」


その言葉に、驚いたように目が見開かれた。
ややあって静かに伏せられる瞼。

「……人を好きになることは、悪いことじゃないさ。……だけどな、」
「うん、わかってるよ。……全て、分かってる上でのことだから」


また広がる、静寂。
お父さんとお母さんは、何も言わずただ真っ直ぐに私達のほうだけを見ていた。

「お前達2人だけで、一体どうするつもりなんだ? まだ中学生じゃないか」
「どこか泊り込みで働けるところを探して……働きます。」

「親の責任は、子供が一人前になるまで見守ることだ。……そんなこと、許可できない」


静かな、声だった。
背後で映し出されているテレビで流れている天気予報のキャスターの方が、ずっと大きな声だった。


「少し頭に血が上っているんだ。……少しは先の事を考えなさい」
「そんなことないよ!私達は……っ!!」


その声を遮るように、かたん、と持っていたカップがテーブルに置かれる。
少し前まではたっぷりたっていた湯気は、もうなくなっていた。

朝にそぐわないような雰囲気の中で、今は少しだけコーヒーの香りが鼻についた。



「気持ちはわかった。だが、お前達は……まだ子供なんだ」

それっきり、お父さんは口を噤んでしまった。



――そして、その次の日。
フェイトちゃんが、遠縁の親戚に預けられることが決まった。
聞いた地名はここから何百キロも離れたようなところで、新幹線を乗り次がないと行けない。
一度離れてしまっては、とても子供の足だけではたどり着けなさそうな場所だった。

出発時刻は、今日の夜。最終の新幹線だった。
転校の処置は冬休みが空けてから行う、と。……そんな、あまりにも急すぎる話だった。

お母さんからその話を聞かされた時には、引き離されるまでにもう時間はなかった。

「なのは、お父さんね、今お店に行ってるから。お母さんだけなの。
 今はちょっと忙しくて手が離せないから……だから、部屋から出ちゃ駄目よ?」

フェイトちゃんの部屋の方を指差し、笑顔でやんわりと続けられた言葉。
そして、ゆっくりと私の部屋のドアが閉じられた。


ずきずきと痛む頭。
開いた手を握り締める。ずきり、と手のひらに鋭い痛みが走った。

――まだ、周りから見れば自分達はほんの子供でしかなくて。
持った信念を貫き通すことも出来ない。分かって欲しいとは言わないけれど、だけど。

握り締めていた手のひらを解く。
あの夜に、私達は誓ったから。

だから、



見つからないように部屋へと帰り、適当な大きさの鞄を探し出す。
それの中に、無造作に荷物を詰めて。音が立たないようにドアを開く。


そのまま、フェイトちゃんの部屋をノックした。

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>namelessさん

早々と次話を上げさせて頂きました!www
多分あのお二方ならこう言うだろうな、と。原作では魔法という概念がないにも関わらず
なのはをその世界へと送り出した方達ですから!

ありがとうございます(つ□T)
とりあえず連載が終わったら仕事が落ち着くまではのんびり更新で行きたいと思います。
ああやっぱりフェイなのはラブラブが一番だなぁwwww なのはが可愛くてどうしようww
それでも個人的には、フェイトさんが長期任務中のなのはさんのように待ってると言って下さった
namelessさんにズキュンときt(SLB

コメント、本当にありがとうございます(土下座
休止する前に、感謝を込めてnamelessさんに何か1本SSを書かせて頂いてもいいですか!?(自重
と。お心遣い、本当に嬉しかったです。ありがとうございますwww
WEB拍手
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プロフィール

汐薙

Author:汐薙
初めまして、汐薙と申します。
魔法少女リリカルなのはで活動中。

主な取り扱いカップリングは
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