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なのフェイss【ただ、一つだけの願いを君に】

フェイトとなのがくっつくまでの話となります。第一話目です。


==========

柔らかな日差しの中、君と二人きり。


まだ午後3時を過ぎたばかりだと言うのに、珍しく先行く道々には誰もいなくて。
まるで、二人で知らない世界に迷い込んでしまったかのような感覚に陥る。

でも、それは全然嫌なんかじゃなくてむしろ好ましいくらい。
そう考えると、自然と笑顔になってしまう。

そんな中、ふと隣を歩いていた君と目が合って。
柔らかに微笑まれて心臓がドクンと大きく跳ねた。

その表情は反則だよ、なのは。


ほわほわと、どこか掴みどころがないような心のままでいつもの坂道を
二人してゆっくりと歩いて行く。
隣ではなのはが先週請け負った仕事の事を元気な声で話していて。

(ああ―もう……可愛いな///)


なんて思いながら。頭の片隅の方でそれを聞きながら。
淡くピンク色に染まった横顔を見つめ、前に足を出す。

……一生懸命に話しているなのはには申し訳ないけれど。
聞いてない訳じゃない。どうせ同じ話を聞くなら、
ころころと表情豊かに変わる君の横顔を眺めながら聞いていたい。

それで思いっきりベタに電柱にぶつかってしまったのは先週の話だ。
今ではそんなことないように、出来るだけ前も意識してるから、大丈夫。


それにしてもなんだか最近益々綺麗になったような気がする……―――なんて。
きっと私だけの勘違いなんかじゃないと思う。

くるくると可愛く変わる表情は出会った時のままなのだけれど。
ふとした瞬間に凛と変わるなのはの横顔に、幾度心を深く奪われているのかは
もう不毛すぎて数えるのをやめてしまった位で。



限界なんて言葉、知らない程に。

色々な君を知るたびに、際限なく好きになっていく。
もっと色々な表情を知りたいし、もっと私を知って欲しいと思ってる。


初めはこの気持ちがなんなのかよくわからなくて。
他のクラスメイトに優しく声をかけたりとか、笑いかけるなのはを見るのが
嫌で仕方なくて。

ずっと心の中がもやもやしてて、苦しくて。どうしようもなくて。

そして――エイミィやアリサやすずか、はやて達に沢山迷惑かけた
一年前の私の誕生の”あの事件”で、やっとこの気持ちの意味が、分かったんだ。


いつの間にか私は――…大切な親友に、恋をしていた。
そう。私は……なのはに、これ以上ない位に恋、してる。


この気持ちが分かったら。君はなんて思うのかな?
やっぱり……困る、よ……ね?

君を困らせたくなんか、ない。いつも笑顔でいて欲しい。



なにより。



なのはに拒絶されてしまうのが一番……怖い。
私に”始まり”をくれた君だから。
誰よりも、何よりも大切な君だから。


ただ、傍に居たいだけなんだ。
誰よりも何よりも優しい君の一番傍に居たいんだ。


でも。

それは友人としてじゃなく、恋人としてが、いい。
あの優しい笑顔で微笑んでくれる相手は私だけが、いい。
もう誤魔化しなんて聞かないくらい、君の事が好きで。

好きで好きでどうしょうもない位、大好き。
それはきっと、今までもこれから先も、なのは一人だけ。

でも、だからこそ、この思いは伝えられない。君は優しいから。
私を傷つけるような言葉なんていうはず、ないから。




「フェイトちゃん?フェイトちゃんってば!!」


その声に弾かれるようにして顔を上げると、眼前に深い蒼が広がった。
続け様に鼻腔をくすぐる、甘い甘い匂い。

その匂いに、先ほどまでは少しだった胸の痛みが急に、強くなった。

「どうしたの?どこか調子、悪いの?」
「……そんなこと、ない、よ……――っ!!」


心配そうに見上げてくるなのは。私は心配をかけまいとそのまま顔を
なのはの方へと向けると、瞳がかち合う。

なのは顔が、近い。

そのまま一歩踏み出せば、その柔らかそうな唇に触れてしまいそうな程に。
次の瞬間には、その深い蒼は私の胸に吸い込まれ、弾けた。


衝動的に、そのまま私はなのはを抱き寄せる。
暖かい肌と、なのはの鼓動が制服越しに伝わって。
なのは自身から香る甘い匂いに脳が痺れるのを感じた。

ああ、このまま、私の腕の中にずっと閉じ込めて置ければいいのに。
そんな思いが伝わればいいのに。

そんなことをぼんやりと思い、なのはを抱きしめていた腕に少しだけ力を込める。
なのはの肩に頭をあずけて、そのままなのはだけを感じられるように堅く目を瞑った。

「……フェイト、ちゃん?」


少しだけ苦しそうななのはの声に、我に返って弾かれるように私は腕を解いた。
まだ、胸の奥に残っている蒼に。そして離れてしまったその蒼に。

胸が、チクリと痛んだ。


「なのは……ご、ごめんね、そのっ、急に」
「ううん。大丈夫、ちょっと苦しかっただけだから」

そう言って照れた様に微笑むなのはに。

「もうすぐ日が暮れるから……早く帰ろうか」

抑えようがないくらいの愛おしさと、それ以上の切なさを覚えて。
ただ、強く祈る。――お願い、この気持ちに気づかないで。
ただ、強く願う。――どうか、この気持ちに気づいて。



なのは。君はこんな臆病な私を知ったら、一体どう思うのかな?
怖くて怖くてたまらなくて。でも、好きで好きでしょうがなくて。


なのは。君の気持ちが……知りたいよ……。


END

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Author:汐薙
初めまして、汐薙と申します。
魔法少女リリカルなのはで活動中。

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