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【綺麗な手が出来ること】


今日は局ラジの日ですね!
頑張ってくださいーーーーーー!


しかし……なにやら色んなところが、カツカツになってきました orz
IPPAI (ノ><)ノ IPPAI!!!!!

ちょっと月明け数日間とか、多分更新止まります。


と。そんなことはさておき。

短編。なのは→←フェイトです。
前回の【綺麗な手】の続き?になります。
救済措置のはずなんですが……んん?これ、救済に、なって、る、のかな?(マテ

前回に引き続き、死にネタが駄目な人はスルー推奨です!!

人によっては、救済になってない、と感じられる方がいらっしゃると思うので、
これを読んで少しでも心に引っかかった方は読まないことをお勧めします。
あ、あとあの終わり方でいいんじゃない?という方も同様になされた方がよいかと;
すみません、しかも無駄に長いです orz


大丈夫!という方のみ、続きからどうぞw




君の分まで、頑張って生きていくよ。
もう、君を心配させてしまわないように。

――だから。
この命尽きたその時には、また。

君の傍に行っても、いいですか?


【綺麗な手が出来ること】


なのはがいなくなってしまってから、どれくらいの月日が経ったんだろう?
――何もかもが、どうでもよくなってしまっていた。

しん、と静まり返った部屋。
かちかちと時を刻む時計の音が、やけに大きく、耳に痛かった。

ぎゅっと。傍に置いてあったままの、なのはのパジャマを抱きしめる。
いつの頃だったか、寂しさを紛らわす為にクローゼットから取り出したものだ。
ふんわりと甘い残り香が鼻腔をくすぐる。しかし、それは時が経つごとに段々と薄れていた。
このまま――いつか、完全になくなってしまうんじゃないだろうか。

それが怖くて、さらに強く抱きしめた。

「……なのは」

もう涙も出なかった。
切れた喉で声を出す度に口内に感じられていた鈍い鉄の味も、
初めこそは不快だったけれど、今ではもうそれさえも感じられなくなってしまった。

ただ君の名前を呼ぶだけの私は、まるで人形のようで。

私の身体を心配した親友が作ってくれている料理も、一切喉を通らなかった。
前は、あんなに美味しいと感じていたのに。

――身体が、まるで拒否をしているように。
水さえも、受け付けてくれない。

どこか切り離されたような意識の片隅が、ずきずきと警告を告げる。

……ううん。これで、いいんだよ。もう、なのはの元にいけるのだから。
瞼を閉じて、その感覚に身を任せようとした、

――その時、だった。


「……だめだよ、フェイトちゃん」
「――え?」

声が、聞こえた。
ひどく懐かしいその声。

振り返ると、そこには会いたくてたまらない君の姿があった。

ああ、これは夢なんだ。――漠然と認識をする。
それでも嬉しくて、私はただ真っ直ぐに手を伸ばした。

「……会いたかったよ、なのは」
「……うん」

私の言葉に、君は悲しそうに眉を下げた。
なのはの頬に寄せたはずのそれは、なんの感触も、温度も感じられなくて。

ああ、まだだめなのか。まだ私は、君の傍に居られないのか。
――そう思ったら、涙が零れた。

「……君のいない世界にいるのは、もう、辛い、よ……っ」
「……フェイトちゃん、そんなこと言わないで?」

なのはの指が、私の涙を拭うようなしぐさをする。
それに触れたくても、私の指では彼女を捉えることも出来なくて。

「……1人は、やだよ……傍にいたいよ……っ」
「フェイトちゃん、聞いて?」

少し強い声が聞こえ、なのはの胸元に寄せていた顔を上げる。
眼前には、前と寸分変わらない、優しい蒼。

「フェイトちゃんは1人じゃないよ? 皆が居る。……それにね?」

フェイトちゃんは、大事なこと忘れちゃってる、と。

「……ヴィヴィオのこと、私の代わりに、守ってあげて欲しいな?」
「――っ、」

その言葉に、思い出す。
当分は親友の家に預けられると言われたときに見せた、あの瞳を。

ヴィヴィオは、何も言わなかった。
何も言わず、ただ心配そうに私を見上げて。

『……フェイトまま』

自分は大丈夫だから、と。
だから――だか、ら……。

「……ぁ、……私、……」


『心配しないで。わたし、大丈夫だよ』

――ヴィヴィオだって泣きたいはずなのに。
そんなこと、一言だって言わずに。

でも。

別れ際まで、ヴィヴィオはずっと私の服の裾を握っていた。

今思えば、私が言うべき台詞だったのに。
自分のことで、精一杯で。――なんて、馬鹿なことを。

私だって、ヴィヴィオにとっては、お母さんなのに。

「だから。……フェイトちゃんの手で、守ってあげて」

私はもう、無理だから、と。
なのははなんだか泣きそうな顔で、言って。

「――うん」
「ありがとう。フェイトちゃん」

満足そうに笑ったなのはは、ゆっくりと空を見上げて。
もう、行かなくちゃ、かな、と。笑った。

「……行かないでって言ったら、困らせちゃう……?」
「……にゃはは――そうかも」

もう、きっとこうして君が会話をしてくれる様なことはないんだと。
なぜかは分からない、だけど、そう思えてしまって。

嫌だ、と。心が軋んだ。


「……好きだよ。なのは」
「ううん。フェイトちゃん、違うよ。……『好きだった』、でしょう?」

なのはが言いたいことが分かって。何度も首を横に振る。
たとえ幾千幾万の時を重ねても。この気持ちは変わらないから。

「……大好きだよ。誰よりも、何よりも」

私には、君だけなのだと。
例えどんなに苦しくても、君だけを想って生きていくんだと。


なのはは、困ったような、それでいて泣きそうな顔をしていた。
その両頬を手のひらで包み込むようなしぐさをする。

実際には触れられなくったっていい。ただ君を感じていたかった。

「……私も、フェイトちゃんのこと大好きだよ」

ゆっくりと、その身体が薄れていく。

本当は、なのはを繋ぎとめていたかった。
でも出来なくて。わかってるから、だから。

君をもう心配させないように。
――笑顔で、バイバイしようと思うから。

「……フェイトちゃん、ちゅ、して?」
「っ、……うん」

最後の刹那。先ほどまでのことで、触れ合えないと分かっていても。
それでも願いを込めて、消え行く君に唇を寄せる。

「……え?」

しかし、一瞬唇に感じた、ひどく懐かしい感触。
私の記憶から引き出されたものなのかは、分からないけれど。
――柔らかくて、暖かかった。

「……またね、フェイトちゃん」

セカイが、光に染まった。




ゆっくりと瞼を開く。
いつの間にか夜が明ける時間帯になってしまっていたのか、
遥か遠くの空は闇色を消し、段々と明るさを帯び始めていた。


「なのは」

ぽつりと呟いた先に、もう君はいなかった。

冬前の夜明けの空は、君の瞳と同じように、一面が綺麗な蒼。
気だるい身体をベッドから起こし、目を細めてそれを窓越しに見上げる。

雲ひとつない、空だった。
その空に、なのはの瞳を映しこんで、問いかける。

「ねぇ、なのは」


私、頑張るから。

だから。


この命が朽ちたその時には、
――君に会いに行っても、いいよね。

「またね……なのは。」



 ◇


久しぶりに袖を通した隊服はなんだか妙にぶかぶかで。
この数日間で大分身体に負担をかけていたことを今更ながらに知った。

少しだけおぼつかない足取りで向かうのは、はやての隊室。
エアーが抜ける音と共にドアが開き、太陽光が差し込む眩しさに、思わず目を細める。

「フェイトちゃん……なん……?」
「……うん。心配かけちゃって、ごめんね。はやて」

驚いたような声に瞼を開くと、はやての姿と、そして。

「……ヴィヴィオ」

目を見開いて、そして少し転びそうになりながら、
こちらに向かってかけてくるヴィヴィオの姿。
膝をついてしゃがみこむと、きゅっと抱きついてくれて。

その身体は、少しだけ震えていた。

「……ごめんね、ヴィヴィオ」

別れ際、なのはから「だめなお母さんだったよね。ごめんね」と。ヴィヴィオにそう伝えて欲しい。
そう言われていたのを思い出して。それを告げると、ヴィヴィオは何度も首を横に振っていた。

「最後にね、なのはママがね、「ヴィヴィオのこと、ずっと大好きだよ」って」

その言葉に。今までずっと泣くのを我慢していたんだろう。
ヴィヴィオは大きな声を上げて泣いた。その頭を何度も撫でて。

私も、ヴィヴィオと一緒に泣いた。


「……帰ろうか、ヴィヴィオ。ママたちのお家に」
「うんっ」


 ◇


あれから、また何年も月日が経った。


ヴィヴィオは無事に学校を卒業し、とうとう来年成人を迎える。
あちらでも行われる成人式の振袖は、桃子さんに選んでもらった。

なのはのお下がりの、日本の春を連想されるような淡い色の振袖は、
ヴィヴィオにもよく似合っていた。いつものように、何枚も写真を撮る。

「……それでね、この時にね?」

それをモニターに映し、ヴィヴィオが寝静まった深夜、
なのはに聞かせるように空を見上げて。ゆっくりと私は話をする。

このときはこうだったんだよ、とか。やっぱりヴィヴィオはなのはの子供なんだね、
本当に言うことがそっくりなんだよ?とか。そんな、他愛もないおしゃべり。

「……なのはにも、見せてあげたかったな……」

じんわりと涙が浮かび、瞬きをすると睫を濡らしたそれが、頬に一筋伝い落ちた。
慌てて袖口で拭うけれど、お昼の感極まった思いも混じったのか、
いつものようにはすぐ止まらなくて。どんどんと袖口を濡らしていく。

なんだかそれが、ひどく滑稽な気がして。
笑い声に代わるように、しゃくりあげる泣き声が零れた。

「――っ、ぅ……」

ヴィヴィオの前では、泣かないようにしているのだけれど。
やっぱり……1人のときは、寂しくて。


「なのは」

空を、仰ぐ。ふと、夜の空に桜の花びらが舞う。
この辺りに桜の木はない。……もしかしたら、どこか遠くから流れてきたのだろうか? 

「そこに、居るの?」

棚引く様に流れる雲の間に見える、綺麗な星々。
その空模様は、昔、なのはとよく一緒に見上げたものにそっくりだった。

ゆっくりと瞼を瞑る。
――なのはは、笑っていた。

ひらひらと舞う桜の花びらを一枚だけ手にとって。
そっと、唇を寄せる。

「あのね、愛してるよ」

なるべく軽い口調で、笑いながらそう紡ぐ。
心配をさせるだけの「会いたい」の代わりに、変わらぬ想いを告げよう。
何度だって、遠いどこかにいるはずの君に伝わるように。

ちゃんと君に、胸を張って逢うことが出来るように。
笑って、抱きしめて。再び君と触れ合えるように。


私は、元気だよ。

君の分までちゃんと、生きてくよ。
ちゃんと泣かないで、笑顔で生きていくから。

だけど、君を想う――この瞬間だけは。

「……ごめん。やっぱり強くないよね、私。……なのはに、笑われちゃう」



会いたくて泣いてしまうことを、許して。


END
---------


(蛇足。)

最後の瞬間、フェイトままは微笑んでいた。
無邪気な、小さな子供のように。それでいて、すごく優しい笑顔だった。
――きっと、なのはママがお迎えに来てくれたんだと、そう思った。

ずっとずっと、ママたちが大好きだよ。
だから、どうか。幸せに、なってね。

その笑顔が、いつまでも絶えることがありませんように。
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非公開コメント

あ、あれ……?が、画面がよく見えない……よ。な、みだが止まら…な…。……うっ…うわぁ~~~~ん!!!(´Д`)←(ウルサイ

なのはさんも、フェイトさんも、せつない!
本当にもう涙が止まらないです。
死んでしまっても、永遠になのはさんのことを想い続けるフェイトさん…。
なのはさんも、ヴィヴィオやフェイトさんのことをずっとずっと……。(T_T)

物語の始めから最後まで感動が続いて、汐薙さんは本当に天才です!
特に中盤から終盤にかけてのフェイトさんの心理描写が最高でした。
最後の最後までなのはさんを愛し続けたんですね、フェイトさん…。
きっと来世でも、二人は出会い、惹かれあって、愛し合うんでしょうね…。
ヴィヴィオの話の部分もよかったです。
二人のママへの愛が伝わりました!
汐薙さんグッジョブでした!!!(^^)!
フェイなのは宇宙の心理っ!

あ、貴方は人をどれだけ泣かせれば気が済むんですか!www
救いはあるのにやっぱり切なくて………救済40%ってとこでしょうか?
バ、バイ〇トンウ〇ルで幸せになれるよね?きっと!

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>水無月さん

ああああ、もったいないお言葉本当にありがとうございます!
そうですね、きっとまた巡りあって恋に落ちるはずです。この二人は!(言い切った

いやもう、そんな;
恐れ多い限りです; ありがとうございます(つ□T)
コメント頂けたときは本当に嬉しかったです!w

フェイなのは宇宙の真理ですよねっ!www
こちらこそ読んで頂き、ありがとうございました!




> No Name さん

すすすすすすみません! でもありがとうございます!(ぉ
そうですね……でも安易に実は夢オチだった、とかにはしたくなかったので、
こんな形になってしてしまいました; きっと幸せになるはずです!ええ、もちろん!

読んで頂きありがとうございました!



>884さん

あああ、もったいないお言葉、ありがとうございます!
そうですね。支えられて、救われて。そんな風にしたくて書けたらいいな、と書いてみました。
だから凄く嬉しかったです。本当にありがとうございました!




>No Name さん

ラストが一番力を入れました。
そうですね、一番救いがあったのはヴィヴィオなのかも知れませんね。

と、あのですね、
>ラストまでの数年間で ~
の内容が、私が今後予想で考えていたことにあまりにも酷似しすぎて、びっくりしました。

いや、実はこれには続きがありまして。
それがその内容だったりするのですが、フェイト視点ではなく、実はそのことに気づいている
ヴィヴィオ、というものだったりしてました。……あまりに欝なので多分書かないと思いますが;
大丈夫!正常です!だって私もそうですk(ry

コメント、本当にありがとうございました!




>なかむら さん

ありがとうございます、そう言って頂けると本当に嬉しいです。
実は私もそうでして……。君は完全にいなくなっちゃった訳じゃなくて、ずっとずっと心の中にいるんだよ、と。
きっとそう言って貰えた方が相手は嬉しいんじゃないかな、と。自分自身も救われるような気がします。
そこまでたどり着くのに、やはり物凄く時間がかかったりはしちゃいましたが……(^^;)

読むのがもったいない、と言って頂けて光栄です。
いやもう、本当にお言葉が嬉しかったです!ありがとうございます!
再販はかけることになりました!またとらさまにお願いが出来るようですので、もし機会があった際には
どうか宜しくお願い致します(土下座

ありがとうございます!これからも細々と書いていきたいと思いますw
なかむらさんもお仕事、あまりご無理をなさらずに頑張って下さいね(^^)




>針ねずみ さん

そう言って頂けると本当に嬉しいです。
ありがとうございます! 例え今、隣にはいなくてもそれでも愛してるよ、と。
うん、そんな感じかな……と。 読んで頂き、本当にありがとうございました!
WEB拍手
感想やリクエストなど頂けたら嬉しいですw  返信不要の方は頭に×をお願いします
プロフィール

汐薙

Author:汐薙
初めまして、汐薙と申します。
魔法少女リリカルなのはで活動中。

主な取り扱いカップリングは
フェイト×なのは
はやて×なのは です。

リンクフリーですので、貼るも剥がすもご自由にどうぞw
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