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【綺麗な手】


久しぶりのSSですね。
が、ここで少しばかり諸注意を。なのは→←フェイトな話なのですが、

見た目はBADENDの上、死にネタです。

後味があまりよくなく、人によっては地雷だと思いますので、
諸注意でちょっとでも心に引っかかった方は、無理して読まないほうがいいかもです。
すみません、久しぶりなのにこんなんですみません;;

なんか……最近痛いのか病んでるのしか書いてない気が……(トオイメ
落ち着いたら甘いのも書かせて頂きますので(土下座

以上、大丈夫だぜ!という方のみ続きからどうぞw





生きていて、自分から心が離れてしまうこと。
亡くなっていて、それでも心は一緒に居ること。

――どちらが、辛いことですか?


私は―――、
 

  ◇


目を瞑ると、いつだって一番初めに思い描くのは君の笑顔で。
私の手に触れてくれた、あの柔らかな体温で。細い指先で。
頬を染めてはにかむ、あの笑顔で。声で。

凛と強い光を放つ、あの蒼で。

「……っ、なのは」


どんなに時が過ぎようとも。
やっぱり私のセカイは――君だけなんだよ。

「なのは……、なの、は」

君に、会いたい……。


【綺麗な手】


初めてのデートは、太陽光が身を焦がすようなとても暑い日だった。

暑さをしのぐ為に入った喫茶店。白を基調とした落ち着いた雰囲気の中で、
ふわりと淡い青のカーテンが舞っていて。それを視界に映しながら、
なるべく人の少ない端のほうの席に腰掛ける。

物腰の丁寧な店員さんに、ケーキセットを2つ頼んだ。
付属の飲み物は、私はオレンジジュース、なのははアイスティーをお願いする。

去っていく店員さんの背中を見ながら、未だ緊張の解けない手を膝の上で握り締める。
2人きりになるなんて初めてではないのに、なのはとデートしている、そう思うだけで
何だか妙にドキドキしてしまっていて。

運ばれてきたオレンジジュースを口に含み、その冷たさに一息ついて。
なんとか気持ちを落ち着けようと、深呼吸した時だった。

「あのね、フェイトちゃん」

ガムシロップとミルクを注ぎ終わり、備え付けのティースプーンをくるくると
回しているなのはに声をかけられた。透き通った液体が、柔らかな色を混ぜていって。
氷同士がぶつかり合って、からんからん、と透明な細い音を立てていた。

「ど、どうしたの?なのは」

グラスを持ったなのはの指先は、ひどく綺麗だった。
その指先に触れられて。どくん、と。心臓が跳ね上がる。

「な、ななななのは!?」

急なことに慌てている私の手を見ながら。
綺麗だね、と。なのはは笑った。

「あのね、フェイトちゃん。知ってる?」

凄く凄く綺麗な笑顔だった。

「オレンジジュースって、光の反射で手が綺麗に見えるんだって」
「……そう、なんだ?」

言われるがままに自分の手を見つめる。いつもと変わらない自分の手。
……そんなこと言ったらなのはの方が綺麗なのにな、なんて。
浮かんだそんな考えに、ちょっとだけ恥ずかしくなって俯く。

「でも、フェイトちゃんは肌が白いから。そんなのなくったって綺麗だなって」
「……恥ずかしいよ、なのは」

多分真っ赤になっているであろう私を見て、なのはが嬉しそうに目を細めた。
向かい合って座っている席から、一生懸命にこちらへと両手を伸ばして。

「どうしたの?なのは」

腰を浮かし、身体を傾ける。
瞬間感じたのは、甘い匂いと、深い蒼。

唇に、柔らかな感触。

「……っ、な、なのは!?」
「……にゃはは。ちょっと酸っぱいね?」

その言葉で、更に熱が顔に集まってくるのを感じた。
さっきオレンジジュース飲んだから、と。なんとか声を絞り出すと、またなのはが笑った。
そんななのはを視界の端に捕らえながら、きょろきょろと辺りを見回す。

何も変わらない店内に、ほっと息を吐いた。


「……誰かに見られちゃったらどうするの気だったの?なのは」
「だってフェイトちゃん、可愛いんだもん~。つい」

なんだかちょっとだけ悔しくなって。

目の前に置かれていたショートケーキにフォークを入れ、生クリームを掬って食べる。
口の中に、甘い味が広がった。こくん、と飲み込んで。急な私の行動に、
あっけに取られているなのはに顔を近づけて。

ちょん、と。触れるだけのキスをした。


「これなら、甘い……よね?」

顔を真っ赤にしたなのはが、可愛くて。

「ねぇ、なのは。大好きだよ」
「私もフェイトちゃんが大好き」


あの優しい君の声が、今でも焼きついて、離れない。




あれから、数年が経ったある日のことだった。

緊急の通信が入った私はすぐに病院へと向かった。
聞きたくなかった。信じたくなかった。嫌な汗が背中を流れて。

がんがんと頭が痛む。

「……っ、なの、は」


――なのはの空が、2度目の赤に染まった。

こんなことになってごめんね、と。
傍に寄り添っていた私に、何度も君は謝った。

小さい頃からずっとずっと無茶をし続けて。もうぼろぼろだった。
何度も心配をした。それでもなのはは空に在りたいと願っていた。

そして――結局はまた、こうなってしまった。


それでも、自分は何一つ後悔などしていないのだと。
最後まで大好きな空に在れて、それが嬉しかったのだと。
自分の意思を受け継ぐ子達が空を翔けてくれるのが、幸せだったのだと。

「……でも、ごめんね」


私の存在と空とを、天秤にかけるつもりはなかったのだと。
――そんなこと、初めからとっくにわかっていたのに。


まるで愛を囁いてくれるかの様な甘い声で、あの日の君は言った。

「……私がいたことを忘れて? フェイトちゃん」

他の人達は皆下げられた、君と私だけの室内で。
無骨な機械と幾本ものコードに繋がれた君の身体をかき抱いて。

「嫌だ……なのは、嫌だよ……」

段々と途切れていく電子音を聞きながら。何度も何度も首を振って。
どんどんと白んでいくその手を掴んだ。力いっぱい、きゅっと。
もう何も感じなくなってしまったのか、君はただ困ったように笑っていた。

「フェイトちゃん」

私の手を取った、なのはは。

「その人にも。……私が大好きだった綺麗で優しい手で、居て?」

その声は、甲高く鳴り止まない電子音に遮られた。


「なの、は。……なのは、なのは! なの、は……なのは、ぁああぁ、あっ、っ」


セカイが、暗転した。
冷たくなった手を握り締めて。ただ、泣いた。
声が枯れるまで。喉が切れて血が出ても、ずっとずっと名前を呼んだ。

「返事、してよ……なのは」


――ねぇ、なのは。

君が綺麗だと、好きだと言ってくれたこの手は、
ただ一つの幸せさえも手に入れることが出来ないんだよ。


  ◇


目を瞑る度に、君の笑顔を思い出す。
呼びかけて、抱きしめようと手を伸ばすと、君は悲しそうに笑う。

「……傍に、居させてよ……」

その言葉に、君はゆるゆると首を振る。
まるで、まだ私は――そちらに行ってはいけないと言わんばかりに。

「……酷いよ、なのは」

壊れることさえも、許してくれないなんて。

今も君が、心配してくれてるのはわかってるよ?
――だけど、君は私のことを全然わかってくれないんだね。

「……君が私の全てだったんだよ。なのは」


抱きしめて欲しいのは抱きしめたいのは。
他でもない――ただ、君だけなのに。


君の変わりに抱きしめたシーツは、ただ冷たかった。
硬く握り締めると、鋭い痛み。

月明かりに照らされて、真っ白いシーツに赤い紋様が浮かび上がった。
ゆっくりと手のひらを開く。君が大好きだといってくれた私の手は、
セカイ<- なのは ->を繋ぎとめる為の、半月型の楔が打ち込まれていた。


ねぇ、なのは。君が綺麗だと――、
他の人にも向けて欲しいといってくれた私の手は、ちっとも綺麗じゃないんだよ。

だから。
だから――この手のひらを他の人になんて向けること、できない。


「なのは……、ぁ」


ねぇ、なのは。



――私の名前を、呼んで。



END
---------
なのははフェイトが壊れることなんて望んでない。
だけど、フェイトは…… なSS。


救済措置は、要りますか?



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救済措置欲しいです!

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救済措置がないとしんどい!

あとフェイトが死んじゃうパターンも見てみたいです。

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フェイトさんのなのはスキーはコレぐらいで無いと面白くありません。 

>No Name さん

了解しました!そのうち書かせて頂きます。



>TOM さん

ありがとうございます!そう言って頂けると本当に嬉しいです。
そうですね……多分なのはさんはそんなこと望んでないんじゃないかな、と;
救済措置は書かせて頂きますので! どうか宜しくお願い致します(土下座

ふごああああ!ちょ、微妙なタイミングですみませんでした;
メールフォームの出だしで腹筋が崩壊しそうになりましたw TOMさん大好きだ!!
そしてすみません。一瞬、じゃあ書いて送ります!とか書きそうになった汐薙自重。
喜んで書かせて頂きますよ!それくらいTOMさん大好きなんでs(本当自重
すみません、暴走しました;; 嬉しいお言葉、本当にありがとうございました!



>杏香さん

こちらこそ読んで頂きありがとうございました!
ふおおお……すすすすすみません;; たま~に書いてみたくなるのです;;
でもそう言って頂けると嬉しいです!(笑

救済措置、そのうち書かせて頂きます!
まったりお待ち頂ければ光栄ですw



>No Name さん

救済措置、そのうち書かせて頂きますので!宜しくお願います。
って、しんどいといいながらフェイトさんのパターンをご所望とはさすがだ(ぇ

多分逆パターンだと、なのはさんはフェイトさんのように病まないと思います;
いえ、愛情の深さが違うとかそんなのではなくて、なのはさんは悲しみを背負い
ながらも、フェイトさんを想って真っ直ぐ生きて行きそうな強さを持っているかな、と。
汐薙内では、3人娘の中で精神的に一番強い、そんななのはさん像ですので……;



>No Name さん

大丈夫、救済措置できますよ~。
やっぱりフェイトさんの中で、なのはさんの存在は大きいんです、な内容で。
まぁ、なのはさんが生き返る、とかそんな類ではないので、人によっては救済に
ならないと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、でも今よりはずっといいかな、と。



>884 さん

嬉しいお言葉、ありがとうございます。
救済措置、そのうち書かせて頂きますので! どうか宜しくお願い致します(土下座
通販は始まっていた模様です;

無事にお手に取って頂くことは、出来ました、でしょうか……?



>mayu さん

ありがとうございます。フェイトさんが病むのはなのはさん関連だけかな、と。

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>TOMさん

え?本当ですか?(笑
えと、メモで書いてメールで添付、という形で大丈夫でしょうかww
ここで自重しろと言って頂かないと、汐薙は本当にいちはちで書いて送らせて
頂いちゃいますよ?w(←何言って

TOMさんのツンデレにきゅんきゅんなんだ!(落ち着け
……すみません、本当すみません; またしても大暴走しました;;

そして貴重なお言葉、本当にありがとうございます!
悩んでいたので、すごく参考にさせて頂きました。

ちょっと頑張ってみようと思います!(><)ノ
本当にありがとうございました!

わ、私の方がTOMさんのこと大好きなんだからね!!(本当に何言って

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>TOMさん

TOMさんが腕を広げて待っていてくださるなら、自重するわけにはいかない!!ww(ぉ
じゃ、じゃあお言葉に甘えて飛び込んじゃいますッwww

これからちょっと書き始めてきますので、
忘れた頃くらいに、すかーんと迷惑メールが届くはず、です!ww(マテ
その際は、どうか生暖かい目で見守って頂ければ幸いです(土下座
WEB拍手
感想やリクエストなど頂けたら嬉しいですw  返信不要の方は頭に×をお願いします
プロフィール

汐薙

Author:汐薙
初めまして、汐薙と申します。
魔法少女リリカルなのはで活動中。

主な取り扱いカップリングは
フェイト×なのは
はやて×なのは です。

リンクフリーですので、貼るも剥がすもご自由にどうぞw
一報を頂けると管理人が喜びますw

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