スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

フェイなの2


拍手内過去SS2


【お願いだから、消えないで】
--------------------

「なのは、何か隠し事……私にしてない?」
「ふぇ……、ど、どうしたの急に??」

***

フェイトちゃんが長期任務から帰ってきたのが昨日の夜。
本当は起きて待って居たかったのだけれど、明日、つまり今日は
朝から教導予約が入っていたため先に寝てしまって。

そんなこんなで夕方。


久しぶりにフェイトちゃんに会えたことが嬉しくて。
ドアを開けて出迎えてくれたフェイトちゃんに飛びつくように抱きついた。

「なのは、ただいま」
「おかえりなさい、フェイトちゃん」

何度も何度もキスをして。
ぎゅって抱き締めて、抱き締められて。

そのまま……その、……うん。久しぶりに会えたから……
それだけでも、なんていうか、お互い……その、へんな気分になっちゃいまして。

抱っこされてベッドに直行させられそうになったのを必死で
「シャワー浴びてから!!」と抵抗したら

「じゃあ、お風呂一緒に入ろうか?」

なんて満面の笑顔で微笑まれて。


で、今現在に到る。


「隠し事なんてしてないよ?」
「………なのは……私に何か不満、ある?」

浴槽に入ると同時に、なぜか急に俯いてしまったフェイトちゃん。
何だか焦りのような、苛立ちのような、そんな感情を帯びた瞳がそこにはあった。

「フェイトちゃんに不満なんて……そんなのあるわけないよ!」

慌ててそう答え、その顔をこちらへと向けさせる。


「どうしてそう思ったか、お話……聞かせてくれるかな?」
「……痕……」


痕?

「痕って?」

何のことなのかよく分からなくて、フェイトちゃんから紡がれたその言葉を繰り返す。
フェイトちゃんは先ほどと同じように顔を背け、俯いたままだった。

「……二の腕の、痕」

温かい指先に触れられて。ゆっくりとなぞられていく。
そこには、確かに赤い花びらが一枚咲いていた。

「……どうしたの、これ……」

その質問に、びくん、と身体が跳ね上がったのが分かった。
……でも、言える筈が……ない。だって。

きっとその理由がばれたら……
フェイトちゃんを、困らせてしまう、から。


「どうしたのって……フェイトちゃんがつけてくれたものだよ?」

出来るだけ笑顔を作って、そう答える。
すると、フェイトちゃんは、そっか、と寂しそうに笑った。

「…フェイト、ちゃん?」
「あのね……なのは。……痕って、ね」


元は、出張前日にフェイトちゃんが付けたものだった。
それが今から……3週間前の話になる。

「誰かに新しく付けられないと、こんなに……持たないんだよ」
「――……っ!!」

眼前の紅は、今にもあふれ出しそうで。

「……そう、なん…だ、ね」

その瞳は、溢れる前に堅く閉じられた。
そのままゆっくりと私の身体を離し、立ち上がるフェイトちゃんを。

「待って、違うよ!フェイトちゃん!!」

ぎゅっと、抱き締める。

こんなこと言うのは恥ずかしいけれど、
でもフェイトちゃんに誤解されたままなんて絶対に嫌だった。

「あの、ね。…これ、じぶんで……つけた、の」
「……え?」

その言葉に、ゆっくりと視線がこちらへと向けられた。
うう……顔が、熱い。頬が真っ赤になっているのが自分でも感じられた。

「フェイトちゃんが付けてくれた痕がね、段々薄くなっていって…消えちゃうのが…その……」

一人ぼっちの部屋。


仕事だってわかってるから。
淋しいよって言って……フェイトちゃんを困らせるのは嫌だったから。

「……これがある間は、…その、……ね」


淋しい思いを紛らわせるだけの、虚しい行為でしかないのは分かってた。

「……ごめんなさい……」

そして今、結局はフェイトちゃんを困らせた。


「ごめん、なさい」
「……どうして謝るの?」

ゆっくりと頬を撫でてくれるその手は、いつもと同じように優しくて。

「淋しい思い、させちゃってたんだね」
「……――っ!ち、ちが……」

これ以上困らせたくなくて。これ以上想いをさらけ出したくなくて。
その言葉を否定しようと首を横に何度も振ると、ぎゅっと抱き締められた。

「なのはは普段何にも言わないで我慢するから。こうやって言ってくれて、嬉しいよ」
「違うの。フェイトちゃん。寂しくなんかないよ!だってお仕事だもん、仕方な……」

言いかけた言葉を、それ以上言わせないと言うかのように唇で塞がれた。
何度も何度も啄ばむようなキスをされて。頭がくらくら、した。

「……ねぇ、なのは」
「…ん、……っ」

キスの合間に、ゆっくりと耳元で囁かれたその言葉は


「大好き」


そうして、次第に帯び始めた熱に
ゆっくりと意識を飲まれていった。


つづく?
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

WEB拍手
感想やリクエストなど頂けたら嬉しいですw  返信不要の方は頭に×をお願いします
プロフィール

汐薙

Author:汐薙
初めまして、汐薙と申します。
魔法少女リリカルなのはで活動中。

主な取り扱いカップリングは
フェイト×なのは
はやて×なのは です。

リンクフリーですので、貼るも剥がすもご自由にどうぞw
一報を頂けると管理人が喜びますw

【ご注意下さい】
当サイトにて掲載されているイラスト
または、テキストの無断転載・使用は禁止とさせて頂いております

カレンダー
08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
カテゴリー
メールフォーム
何かありましたらどうぞ。

名前:
メール:
件名:
本文:

捕捉サイト様
イラストサイト様
SSサイト様
お世話になります
最近のコメント
FC2カウンター
その他
RSSフィード
By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。