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フェイなの1


拍手内過去SS



【優しい歌と優しい君と】
--------------------

急に目が覚めた。

それだけの、ことだった。

時刻は……多分、明け方過ぎ。
壁にかけてある時計を見ようにも、部屋は薄い暗闇色に染まり
その形すらはっきりと認識することも出来ない。

まだ起きるには早いかな……。

そう考え二度寝をすべく、ずれた毛布を肩口までひっぱった。
しかし、瞼を薄く閉じてもなかなか眠気が襲ってくる様子も感じられない。

「……困ったな……」

ため息を、一つ。
そのまま何度も寝返りを打つ。

カチカチと動く時計の秒針が妙に耳について、余計に寝れなくなってしまった。

はぁ、とまたため息をひとつ。


「ふぇいとちゃん、眠れないの?」

すると耳を凝らさなければ聞こえないほどの小さな声が聞こえた。

「…ごめん、起こしちゃったかな?」

その声のする方へ身体を向きなおすと、眼前に深い蒼が広がって。

「ううん、大丈夫だよ」

ゆっくりとこちらへと伸ばされた温かい腕に
ぎゅうっと抱きしめられた。

瞬間、鼻腔をくすぐるなのはの甘い香り。
とくん、とくんと緩やかな鼓動が耳に心地よくて。

そのままその温かい胸元に擦り寄ると、
くすくすというくすぐったそうな笑い声が聞こえてきた。


――……♪

ふいに聞こえてきた、綺麗な旋律。

優しい、声。

「…なの、は?」

見詰め合った先のその瞳は、ただ穏やかで。
呼びかけに返事をするかのように、ゆっくりと頭を撫でられる。

「ん…」

その気持ちよさに、ぴくん、と身体が跳ね上がって。

自然と、抱きしめていたその腕の力が
ほんの少しだけ強くなったのが、自分でも感じられた。

――……♪


その旋律に耳を傾けていると、次第に緩々と眠気が訪れてきて。
それでも、まだそれを聞いていたい一心で霞んできた目を指で擦った。

でもやはり……自分の意思に反して降りてくる、瞼。

「寝ていいんだよ? フェイトちゃん」
「ぅん……」

――……♪

その後も少し頑張ってみたけれど、
やっぱりその眠気には敵うことが出来なくて。

そのまま優しい旋律の海に身を委ねながら
緩やかに深い眠りの淵に落ちていった――……


END







【どこでも!狼王子サマ】
--------------------

緩やかな昼下がり。

ほんのちょっと高いところにある窓枠は陽の光を反射してきらきらと煌めき、
少しだけ開け放たれた窓から吹き込んだ風が、備え付けのカーテンを揺らしていた。

いつもは賑わっている図書室も、今はもう授業開始ギリギリの時刻のせいか、
今日は珍しく私達以外に誰の姿も見ることは出来なかった。

「もうそろそろ授業も始まりそうだし、戻ろうか、なのは」
「うん、そうだね。……っ!」

読んでいた本を戻そうと、座っていたソファーから立ち上がると
背後から少し大きななのはの声が聞こえた。

「なのは、どうしたの?大丈夫!?」
「にゃはは……えっと、ごめんね。大丈夫だよ、フェイトちゃん」

その笑顔に安心して、ため息を一つ吐きながら、
本を持っている方とは逆の右手に視線をずらす。

人差し指の先には、ぷっくりと小さく血の玉が出来ていた。

「紙で切っちゃったの?」
「にゃはは…そうみたい。でも大丈夫だよ、コレくらい」

慌てたように背中へ回されたその手をまた取って。
その指先をゆっくりと口へと含んだ。

「え……っ、ふぇ、ふぇと…ちゃ…っ!?」


舌先に感じられる、鉄の味。
そして温かい体温と堅い爪の感触。

ぺろり、と舐め取ると、少しだけ頬を紅潮させたなのはが
ぴくりと身体を震わせた。

「ん……これでいいかな?」

血は、もう止まっているみたいだった。
口に含んでいた指先を離す。


……期待は、少しだけあった。


「……フェイト、ちゃん」

かすれたような小さな声がして。その指先が再度私の唇に触れた。
そのまま、確かめるように何度もなぞるように触れられて……離れる。

「えっと……ね。……キス、しても……いい?」

真っ赤な顔をしたなのはに覗き込まれて。
自分から唇を寄せてしまいたい衝動をぐっと押さえ、どうぞ?と声をかける。

……いつも私からで、なのはからしてくれることなんて滅多にないし。
うん、やっぱりするのもいいけど……してもらいたい気持ちもあるからね。

私からされることを期待していたのか、
なかなか動かない私を困ったように見上げてくるなのは。

「しないの?」

少しだけ意地悪をするようにそう笑うと

「…………するもん」

と頬を膨らませた。うん、そんな表情もまた愛らしい。


ソファーに座ったままのなのはと、立ち上がっている私。
助けるように少しだけ身を屈めると、肩に腕を回され唇が寄せられた。

何度か啄ばむような、触れるだけのキスをされて。

「……なのはっ」
「……んっ!!」

我慢出来ず、そのまま唇を舌で割り開いて。
奥で縮こまってしまっていたその舌に、自分のそれを絡める。

静まり返った部屋の中で、次第に水音が響きだした。

「……っ!ふぇいと、…ちゃ…、」
「…ん」

座り込んだその身体から次第に力が抜けていくのを感じる。

それでも一生懸命抱きついてくれるその身体をソファーの背もたれに
ゆっくりと押し付けて、更に噛み付くようなキスをしていく。

「…ぁ…ふぁっ!!…だ、めっ」

その脚の間に私の右脚を割り入れ、ショーツ越しにそこを撫でる様に動かすと、
――……先ほどとは違う微かな水音がしたのが聞こえた。

「なのは。……本当にだめ、なの?」
「――……っ」

触れ合わせていた唇を外して、互いを繋いでいた糸をゆっくりと舐め取っていく。
眼前のなのはは、顔を真っ赤にして俯いてしまったため、
今はその表情を読み取ることは出来なかった。

「ここじゃ……、やだよ…」

小さく紡がれた、その言葉。


「誰もいないよ?……誰も、こない」

見渡すと相変わらずしん、と静まり返った部屋の中。
耳を澄ますけれど、廊下からは足音も聞こえてはこなかった。


それはそのはずだ。先ほど授業開始の鐘の音が鳴ったのだから。
……もう今は皆、黒板を見つめノートを取っているに違いない。

「……そうかも知れないけど……っ、その……」
「ん?」

何か言いたげに、光を湛えて揺らめくその蒼を見つめて。

細い首筋に唇を寄せると、びくん、と大きく跳ね上がるその身体。
そのままゆっくりとシャツのボタンを一つ一つ外しながら、鎖骨へと舌を滑らせていく。

「……ふぁ……ぁあっ!…あっ、あっ!」

大きく開かれた胸元へキスを一つ。明るい光に晒されたその綺麗な肌は、
今やうっすらと上気して桜色に染まり出していた。

「……なのは」
「ん……っ、ひあぁっ!」

下着をずらしまだ柔らかい先端に口に含むと、
小刻みに震えていたその身体が一際大きく跳ねて。

いきなり訪れたその感触に、悲鳴のような声が上がった。


「……本当に嫌だったら、言って?……じゃないともう、止まれない」

私は、なのはが本当に嫌なら……したくない。
なのはが望まないことは、何一つしたくなんかない。


だから。


「ちゃんと、言って?……なのは」

覆いかぶさったそのままに、真っ赤に染まった頬にキスを一つ。
そのまま何度も何度も、顔中にキスの雨を降らせていく。

「……やじゃ……ない、から」

ぎゅうっと背中に腕を回されて、抱き締められた。
温かいその温度が嬉しくて抱き締め返すと、更にぎゅっと力を込められて。

「……だから、いっぱい……して?」

耳元で囁かれたその言葉に、
一気に体中に甘い痺れが走り出した。


……なのは、その言葉は反則だよ……


「うん、いっぱい……させて?」

そのまま、ゆっくりとなのはの身体ごと
自分の身体をソファーへと沈めた。

END

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プロフィール

汐薙

Author:汐薙
初めまして、汐薙と申します。
魔法少女リリカルなのはで活動中。

主な取り扱いカップリングは
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