スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【風花】


騎士姫終わったぁぁああああ! あとは校正待ちです。
どんな感じなのか今から胃がキリキリしております(ガクブル

と。また出だしからすみません;

原稿やってるときにふとネタを思いついたので書いてみました。
予告風SS。パラレルで、なのは17歳×はやて25歳です。

※がっつりはやなのです。

なので、駄目な方はさっと閉じてスルー推奨。
……ちなみに「予告風」なだけで続きはないんだぜ!ww(ぉ


全然大丈夫!という方だけ続きよりどうぞw




それは、目を焼くような真っ青な空と、身を焦がすような太陽光が注ぐ日だった。
思わず耳を塞ぎたくなるような蝉時雨の中、緩やかな風が吹き抜けていた。


その時の私は、もう誰とも深くは関わらない。そう決めて生きていた。
――まるで、全てが欠落したような日常だった。

でも、それでよかった。

十五の時に戦場を逃げ出し、あれからもう三年も経つのに。
未だに、戦場を駆けたこの手は血に塗れ、洗っても洗っても落ちてない気がして。
沢山の命を奪った私には、笑う資格など、ないのだと思っていたから。

この日は、月に一度の買出しの日だった。

じっとりと流れ出る汗を拭いながら帰路を歩いていると、
行きの時にも見かけたその姿を、また見つけてしまった。
微動だにしないその身体は、流れ出た汗で苦しそうだった。

……こんな猛暑にも関わらず、ずっと座り込んでいたんだろうか?

だから初めは、ただ哀れに思っただけだった。
こんなにも人通りが激しいのに誰にも声をかけられず、
ただじっと、道端に座り込んでいた、その少女が。

「こんなところでどないしたんや、お嬢ちゃん。……迷子なんかな?」
「……お母さんと、お父さんは……いないよ」

その告げられた言葉に、幼い頃の自分を思い出した。
亜麻色の髪を揺らし悲しそうに笑うその子の笑顔が、年不相応にひどく儚げで。
こちらに向けられた瞳が、この空のように、とても綺麗だったから。

だから、きっとそのせいだったんだ。

「ならウチに来るか? 実はお姉ちゃんも一人ぼっちなんよ」
「……ふぇ?」


誰にも関わらないはずの私が、声をかけてしまったのは。


「お嬢ちゃん、お名前は?」
「……なのは。高町なのはです」
「なのはちゃんか、ええ名前やな。私は八神はやて。はやてって呼んでな?」

心の底からの笑い方を忘れた私たちは、感情を押し殺した笑い方まで、
なにもかもがそっくりで。まるで鏡に映しこんだようだった。

長い年月をかけて凍らせた心が。


「はやてちゃんはお仕事、何をやってるの?」
「んお?私はな彫り師なんや。綺麗な絵を描くって評判なんよー。凄いやろ?」
「……ほりし?」

「あはは。なのはちゃんにはまだ分からんかな?」


溶け合って。

「むう、……そのくらい分かるもん!」
「え~?ホンマかぁ~」

血の繋がりなんかなくても。

「えへへ。はやてちゃん、大好きだよ」
「ん~?嬉しいこと言ってくれるなぁ、なのはちゃんは」

――いつの間にか私たちは、大事な家族になっていた。


そんな生活に終焉を迎えたのは――それから二年が経った、冬のこと。


彼女が十二になり、彼女に新しい家族が出来ることになった。
養父母となってくれる若い夫婦は、とても優しそうで。
私は安心したと同時に、少しだけ寂しかったのを覚えている。

最後の夜。
彼女は、寂しそうに笑っていた。

「……はやてちゃん。最後のお願い。私に……何か彫って?」
「私はなのはちゃんの肌に傷なんか付けたくないんよ」
「にゃはは。……はやてちゃん、そんなんじゃプロとして失格だよ?」

「はは……せやな」


月明かりに浮かぶ白い肌は、なんだか艶かしくて。

「……なのはちゃん、痛い?平気か?」
「う、ん……だいじょ、ぶ」


不思議と高鳴る鼓動を抑え、滑らかな曲線を描く肩に、
小さく青い蝶を彫った。

「イメージは疾風<-かぜ->に舞う蝶、……なんてな」
「えー?それなら鳥の方がいいんじゃない?」

紡がれる言葉が、優しくて。

「……でも、綺麗だね。……まるではやてちゃんの瞳みたい」


その全てを、忘れたくないと思った。

例えこの先にどんなことがあろうとしても。


「八神はやて。……お主の力が必要なのだ」
「……行くしかないんやろ。……なら初めからそう言えばええやないか!」


――再び飲み込まれる戦乱。

「もう一度祝福の風をその手で」
「……今度もっかい言うてみぃ。……その口、塞ぐで?」


――捨てたかった昔の名。

「……もう嫌なんよ……。誰も傷つけたくなんてないんよ!!」


――剣、力。

「まさか……なのは……ちゃん?」

――五年ぶり。
絶対に会うはずのなかった場所に、彼女は居た。

細い手にまるで似合わない、大きな剣を携えて。


「…………はやてちゃん?」
「もう……行こう、なのは。撤収の令がでたよ」

「なのはちゃんッ!!」


もう、あの笑みを見ることが出来なかった。


「……あなたに会えばなのはは笑ってくれますか?」
「……そんなん、私の方が聞きたいんよ」

交差する想い。
ますます激しさを増す戦場。

「どうしてあなたなんですか!? どうして!!」
「……ごめんな」


――例え地に這いつくばっても。
何もかもを奪われようとも。

「あああああああああ!!」

――この想いだけは、捨てるもんか。



「……いつの間にか背、抜かされてしまったんやね」
「にゃはは。んもう~はやてちゃんは本っ当に可愛いなぁ~」
「年下の子に可愛い言われても嬉しないわっ!」

そしてまた。

「あれ?こんなに晴天なのに雪が降るなんて珍しいね」
「せやなぁ~……」


風花の舞う空の下。


「はやてちゃんは泣き虫さんだね?」
「それもこれも全てなのはちゃんのせいや」
「え~……そうかな?」

「にゃはは。じゃあちゃんと責任とらなくっちゃ、だよね」

「……へ?な、なななのはちゃ……ん!?」


私たちは手を取り合って、


「「大好き」」


笑いあう。


END
=======
はやなの分が不足してたので書いてみました。
しかし最近パラレルが増えてきたなぁ…………;

風花は実際に見ると綺麗ですよね~。そう何度もあるものではないので
余計に……でしょうか。

ちなみに、風=はやて。花=なのは。で想像してみたり。
分かりにくくて申し訳ないです;
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

WEB拍手
感想やリクエストなど頂けたら嬉しいですw  返信不要の方は頭に×をお願いします
プロフィール

汐薙

Author:汐薙
初めまして、汐薙と申します。
魔法少女リリカルなのはで活動中。

主な取り扱いカップリングは
フェイト×なのは
はやて×なのは です。

リンクフリーですので、貼るも剥がすもご自由にどうぞw
一報を頂けると管理人が喜びますw

【ご注意下さい】
当サイトにて掲載されているイラスト
または、テキストの無断転載・使用は禁止とさせて頂いております

カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
カテゴリー
メールフォーム
何かありましたらどうぞ。

名前:
メール:
件名:
本文:

捕捉サイト様
イラストサイト様
SSサイト様
お世話になります
最近のコメント
FC2カウンター
その他
RSSフィード
By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。