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【優しい煉獄 ~2話~】


昨日はテンション高くてすみませんでした(土下座
いつものことながらなんてコメントと作品のテンションが違うんだ orz

すみません、落ち着きます。
仕事行って帰ってきてまたこの後行ってきます。なんて予定だっ(つ□T)
なので今日は局ラジ聞けなさそうです……ああああ。

涼香さま、ゲスト様、頑張ってくださいーーー!!

そしてですね。な、なんといつもブログに来て下さる炎樹さんより
中編【優しい煉獄】のイメージイラストを頂いてしまいましたっ!!

ありがとうございますーーーー!!

冒頭へ気合を入れて貼らせて頂きました!!
あのですね。なのはさんがすっごい可愛いんですよ!!
ふおおおお! 本当にありがとうございますっ!

炎樹さん大好きだああああああ!!(落ち着け



以下、中編第2話になります↓



                            恋獄テーマイラスト



※クリックで原寸になります。

恐れ多いながらコラボさせて頂きました!
炎樹さん、本当にありがとうございましたあああ!






  ◇



君を抱きしめたいと思った。

いつものような、じゃれあうようにふんわりとしたものではなく、
私の身体を覆っている熱を分け与えるように、なのはの熱を感じれるように。

――強く。強く。


「にゃはは、フェイトちゃん大好きっ」

嬉しそうに微笑んで、甘えるように抱きしめてくれるその度に。
抱き返した腕に力を込め、そのまま組み敷いてしまおうと何度考えたろう?
――もう、わからない。

熱を帯びた身体に触れて。擦れる甘い声を聞きたい。
誰も知らないなのはが見たい。なのはの心に触れたい。――抱きしめられたい。

そんなことを思うその度に、

[……やだ、怖いよ、フェイトちゃんっ!!]


「――っ、ぁ……」


恐怖で歪む、涙でくしゃくしゃになった君の顔が、暗い瞼の裏に描かれる。


泣かせたいわけじゃない。
ずっとずっと笑っていて欲しい。

 だけど。


 ――夢も、希望も、未来さえも。
             ――何にもいらないから。

 だから。



 ――ああ、なんて矛盾なんだろう。


「うん、私も――」

そっと、壊れないように。壊さないように、抱きしめる。

ぎゅっと目を閉じて。身体を巡る熱に気づかないようにして。
暴力的なまでに溢れそうなこの想いを、押し込めて。


「なのはが大好きだよ」


君とは違う”好き”を紡ぐ。


――こんなのは、もう姉妹としての想いなんかじゃない。
だめなのに。いけないのに。――なのはが望む、私じゃないのに。


「すごくすごく、大好き」


         止めなきゃ、いけないのに。



***【~2話~】***



「いってきま~す」
「……行ってきます」

まだ春も半ば。雲の合間から差し込む光は柔らかく、肌を撫で付ける風は
ほんの少しの冷たさを帯び、どこか遠くの花の香りを一緒に運んできて。
――鼻腔をふんわりと、さわやかな香りがくすぐる。

見上げた空は悔しいくらいに真っ青で、青々とした木々の葉がよく映えていた。
朝もまだ早い時間にも関わらず道路は登校する学生たちの姿で賑わい、
楽しそうな声が響き渡る。

「もうすぐ春休みだね、フェイトちゃん!」

うきうきと弾んだ声が隣から聞こえてきた。
ぼんやりと前を見ていた視線をそちらへと向けると、やはり嬉しそうなその表情。

「……うん」
「あれ?」

ふと下げられたなのはの視線。
なんだろうと追うように私も視線を下げると、視界に真っ白な手が映って。
首元へと近づけられた指先が、少しだけ曲った制服のリボンに触れる。

ちょっと待っててね、と告げられ、細やかな手つきでそれが結びなおされていく。

「――っ、」

鼻先になのはの前髪が掠め、ふんわりと甘い香りがした。
どくん、と心臓が跳ね上がる。間近に緩やかな呼吸音を捕らえてしまい、
顔に熱が集まるのを感じた。

上手く呼吸をすることもままならず、きゅっと唇を固く結ぶしかなくて。
どきどきと鳴り止まない鼓動が、触れた指先からなのはに聞こえてしまわないだろうか?
それだけが心配で、――でも。どうすることも出来なくて。

「はい、完了っ」
「……あ、ありがとう」

離れる指先と、笑顔。

「……、」

なんだかそれが寂しくて。

声をかけようとしても、一体なんと言えば姉妹らしいのかが解らなくて。
――ただ、離れていくそれを見つめるしかなかった。


「……ま~たあんたらは朝からイチャベタと」


どこか呆然とした思考の端に心底呆れを含んだ声が聞こえた。

「あ!おはよう~!」
「おはよう、なのはちゃん、フェイトちゃん」

「うん、おはよう」

苦虫を噛み潰したような顔をしているのがアリサ。
そしてそれをにこにこと見守っているのがすずか。
茶化すように笑っているのがはやて。

――小学校からの、とても大切な友人達だった。
中学に上がって2年が経つ今でも見慣れた、毎日の光景。

「あいかわらずホンマ仲がええなぁ。なのはちゃんとフェイトちゃんは」
「にゃはは、だって実際に仲がいいもん。ね?」

にこにこと向けられた笑顔に頷きかえす。
なんだか胸の奥からほんわかとした気持ちがあふれ出て。
なのはの本当に嬉しそうな笑顔が可愛くて。思わず頬が緩んだのを感じたけれど。

「きょうだいの中で一番大好きだもん!」
「――っ、」


刹那。

――氷の塊を、胸の奥に投げ込まれた気がした。
先ほどまであんなにも温かかった気持ちは一瞬にして消え去り、ただ痛みだけが残る。
色鮮やかな景色が、一瞬にしてモノクロに染まった。

蒼だけが、ただ、綺麗で。


わかってる。なのはが何か考えて言葉を発したわけじゃなくて。
ただ純粋に、本当に大好きでいてくれて。


  いて、くれて。

「――うん、」

       
       きょうだいのなかで、いちばん――。

              ――じゃあ、他の人との中では?



それは無駄な質問。自分だってもう答えなんかわかってる。
今にきっと、――そう遠くない未来。なのはは誰かと恋に落ちて。


――私以外の、誰かと。


「私も、」


    優しい瞳も。柔らかな身体も。温かい心さえも。
 
私なんかがどんなに願っても、祈っても。一生得ることなんて出来ないのに。
あっさりと。簡単に。――私が想っていたよりも、ずっとずっと短い期間で。

 だれかが一瞬で、全てを奪い去っていく。



「――っ、」

ずきん、と。胸が痛んだ。じくじくと焼け付くような痛みが全身を覆う。
――いやだ。いやだいやだいやだいやだいやだいやだ。

嫌だよ。なのは、なのは――っ



「――フェイトちゃん」

すずかが心配そうな顔でこちらを見ていた。
大丈夫、そう言いたいのに声なんか出せなくて。


「なのはが、いちばん」

絞り出した声は、情けないくらいに震えていた。


***


あれからどうやって学校に着いたかも覚えていない。
授業を受けて、お昼を食べて。

――5限目は体育だった。
球技の定番、バスケットボール。

今日は合同だったから、隣のクラスのすずかやはやてたちと一緒だった。
チーム決めのじゃんけんをすると、運が悪いことになのはとは別のブロックで。

「ん、フェイトとすずかがいるから勝ったも同然ね!!」

嬉しそうにガッツポーズをするアリサが映る視界の端、
もう一つのブロックへと目を向けると、はやてとなのはの姿が映りこんだ。

「ま、私らも負けんように頑張ろな、なのはちゃん」
「うん。そうだね!頑張ろう、はやてちゃんっ!!」

はやてとなのはが嬉しそうに手を取り合っていて。
どこか頭の奥の方で、――ずきずきと痛みが巻き起こる。

「どうしたの?フェイト」
「――なんでもないよ」


どうして、だろう?

なのはとはやてが仲がいいのは知っているのに。

だけど。

まだそんなに動いても居ないのに、傍目でもわかるくらいに頬を染めたはやてが。
嬉しそうに目を細めたその瞳の熱が、友情というものにしてはひどく不自然で。


「……なんでもないんだ」


嫌な予感がしていた。



ねぇ、なのは。――お願い。
この気持ち、溢れないように一生懸命に我慢するから。
いっぱいいっぱい、我慢するから。

だから。


――私の知っている人とだけは、恋に落ちないで。


「なのは」


ぽつり、と零れたその言葉。
縋るように視線を向けた先の彼女はにこにこと微笑んでいた。
嬉しそうに。楽しそうに。


こちらに気づいて手を振る彼女に、ややあって手を振り返す。

大丈夫。我慢できるから。
だから、――お願い。  



じくじくと痛む胸を押さえつけて。決められた配置に付く。
一度だけ深く息を吐く。しん、と静まり返った体育館の中で。


試合開始を告げる笛の音が、辺りに鳴り響いた。
------------------
【~3話~】へ。
 
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非公開コメント

どうしよう。どうしよう。やっぱり完結してからよもうかな……?

早くも挫けそうな人w
いえ!それくらい引き込まれたということです!!!
続きも楽しみにしています!

|ω・`;)びくびく。


こ、こんにちわ汐薙さん炎樹です!ほぁあああ、ほ、ほんとに載ってる(//△//)あぅう
汐薙さんとの初コラボ☆もう思い残す事は無いですっ!!どひ~何この恥ずかしさ☆
汐薙さんの素敵ssが素晴らしすぎて自分の画力が追いついてない・・・(T▽T)
でも嬉しかったです!自分の画力ではこれが精一杯ですが私の中でのイメージは
こんな感じでふ!汐薙さんコラボって下さって本当にありがとうございました!!
これからもがっつり読ませて頂きます!応援し続けちゃいます!

私も汐薙さんが大好きぃいいい(叫)おっと、あんまり言うと汐薙さんの嫁に誤解され
ちゃいそうなので自重します。うん、ほんとごめん。ありがとうございました!(>▽<)







フェイトさんせつないっすね…。(´Д`)
好きなのに、愛してるのに、それを言葉に出来ない。家族だから…。←(ダレダ
もうこっちが泣きそうですよ!←(ダマレ

続きが早く読んでみたいです!
汐薙さんは本当に素晴らしい作品を書くから、身が持ちませんよ…。(褒め言葉です。)


さりげなく、リンクを貼っていきます。
よければ見に来てください。

すみません。
貼り間違えました。
( ̄▽ ̄;)

>TOMさん

は、はがががが……。す、すみません(つ□T)
これからもうちょっと痛みが増す……予定……で、す(土下座

あまりご無理をなさらないで駄目だと思ったら完結までお待ち頂いた方が
もしかしたらいいのかもしれません; 読んで嫌な思いをさせてしまったら
申し訳ないので…; 本当にすみませんです;

引き込まれた、と言って頂けて光栄ですw ありがとうございますw
はい!続きもまったりと頑張ります(><)ノ



>炎樹さん

いらっしゃいませ~~っ(><)ノ
コラボの許可を頂けましたのでがっつりさせて頂きましたよっ
こちらの方こそ素敵絵を本当にありがとうございました!!(土下座
もったいないお言葉です(つ□T) はい!続きも頑張っていきますっ!!

私も炎樹さんが大好きだよおおおおおおお!(自重
本当にありがとうございましたww



>水無月さん

もう少しだけこんな感じなんです…; ごごごごご、ごめんね、フェイトさんっ!!
嬉しいお言葉、本当にありがとうございます!!
まったりとお待ち頂ければ幸いです(土下座

そして――おおおおお!な、なんと!
サイトを立ち上げられたのですね!それはお邪魔させて頂かなければ!
教えて頂きありがとうございましたww
WEB拍手
感想やリクエストなど頂けたら嬉しいですw  返信不要の方は頭に×をお願いします
プロフィール

汐薙

Author:汐薙
初めまして、汐薙と申します。
魔法少女リリカルなのはで活動中。

主な取り扱いカップリングは
フェイト×なのは
はやて×なのは です。

リンクフリーですので、貼るも剥がすもご自由にどうぞw
一報を頂けると管理人が喜びますw

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