スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【優しさ愛しさ無限大】


昨日はどうもすみませんでした;
……もう、あれですよね。私、投下宣言とかしないほうがいいですよね。
ぬああああ…。……って何だか前もこんな会話を繰り広げた気がする。

――あれ? これなんてデジャv(ry
そろそろ学習しようぜ自分!でも多分無理だっ(マテ
……すみません、落ち着きます。

今回はがっつりと、はやなのSSです。
なので駄目な方はスルー推奨。


……な、はずなのにまだはやてさんの片想い感が拭えないのはなぜだろう;
あれか!長編の影響か!! ……なんてこった(つ□T)
めっさ甘いのはまた後で再チャレンジします orz

頑張り屋さんのはやてとなのはの話。

乙女なはやてがなのはに振り回されてます。
なのはさんの天然が凄すぎる。

では、宜しければ続きからどうぞw ↓





「大丈夫やから」

それは、いつの間にか私の口癖となっていた。
皆が言うほどに、自分では無理をしているつもりはなかった。

つもりはない。だけれど。自分の中のもう一人の自分が叫ぶ時がある。
休息を取る度に。そんな自分を、駆り立てるように。

これくらいで疲れてはいけない、足を休めてはいけない、と。

――その度に思い出す。ああ、そうだ、と。
私は――誰よりも頑張らなきゃ、いけないんだ、と。


降りしきる雪片が頬を撫で止まない、まだ底冷えのしていたあの日。
全てを白に染め上げる中で。その声が。微笑みが。体温が。

「行かないで」

その声に、困ったように細められた紅い瞳が。手を伸ばした先の、その全てが。

――消えていく。

思えば、最後の最後まであの子は私の心配ばかりをしていた。
本当なら自分が一番辛いはずなのに。怖いはずなのに。

「リインフォースっ!!」


なにも、してあげられなかった。
なにも、出来なかった。

大丈夫だと言えない自分が悔しかった。

だから。霞んでいく世界の先で、私は固く誓いを立てた。

自分の力であの子らを。そして、全てのものを守れるように、と。
もう二度と、こんなことがないように、と。

――その誓いの元に、今の私はあるのだから。


だけど。

不思議といつも彼女にだけは、そんな強がりは通用なんてしなかった。
まるで顔にそれが書いてしまってあるように。駆り立てられたその瞬間に。
彼女は決まって、困ったように微笑んで、私の名前を呼んだ。

その声に、どんなに笑顔を作ってごまかしても。
ほんまに心配性やなぁ、と、茶化しても。

「はやてちゃん」

名前を呼ばれる。その蒼い瞳に見つめられる。
ただ、本当にそれだけのことで。

がちがちに身を固めた階級も。
心配させまいと必死に作りこんだ笑顔も。
皆を手玉にとって翻弄させる、軽口な私も。

私が”八神はやて”である為のそんな鎧など、いとも簡単に崩されてしまう。
――冷静沈着で、頭の回る優秀な捜査官。それが私のはずなのに。

「……なのはちゃんには敵わんなぁ」

彼女の前ではどうやら、それを貫き通すのは無理そうだ。



 ***


昨日まで激しく降っていた雨は上がり、空は真っ青な快晴だった。
雲ひとつないその空には、まだ真ん中には上りきっていない太陽。
大きく開いた窓から吹き込む風が肌を撫で、その温度が心地よかった。

「うーん……」

しん、と静まり返った部屋の中で小さな唸り声が聞こえてくる。
ふとそちらへ視線を向けると、少しだけ眉をひそめた彼女の姿。

唸りを上げるその度に、高い位置で結わかれているサイドテールが揺れる。
テーブルに置かれたノートを更に覗き込むように顔を俯けると、それにあわせて
亜麻色の髪が肩口から滑り落ちた。慣れた動作で、右手で後ろへと流し、
さして気にする様子もなく、左手はシャープペンを動かしている。

シャープペンが文字を作り出す音。
時々思い出したように捲られる教科書の頁の音。
これが夢じゃないのだと教えるように、静かに微動する時計の針の音。
いつもよりもドキドキとうるさい位に激動を打つ、自分の心臓の音。

集中している彼女の邪魔にならないよう、自分のノートに視線を戻そうとする
――が、目の前に彼女がいるのだと思うと、どうも気が気ではない。


勉強会をしよう。初めにそう言い出したのは、なのはちゃんだった。

仕事柄あまり授業に出ることがなく、ところどころが虫食い状態の
教科の進み具合を調整しよう、ということになったのだ。

なのはちゃんはもともと文系の嫌いがあったけれど、それでも彼女が
言うほどにひどい点数をとっているところを私は見たことがなかった。

――きっとこうして合間を見て、時間を惜しまず勉強をしているからなんだろう。

忙しいはずなのに、何事にも手を抜かない。それは彼女のいいところでもあり、
そして私が心配しているところでもあった。

そんなことを考えながら、視線はいつの間にか彼女の方へと戻ってしまう。

窓から差し込む光を反射してきらきらと輝く、初めて出会ったころよりも
ぐんと伸びた亜麻色の髪の毛。緩やかに上下する肩。伏しがちの瞼と、長いまつげ。

(――綺麗、やな)

中学に上がり、可愛いというよりは綺麗、という形容が当てはまるようになった彼女。
向けられる花が開いたような笑顔に胸をかき乱されるのなんてしょっちゅうで。

(――ほんま、情けないなぁ…)

そうは思っても、自分ではどうにもならないのだ。――思春期全開。
彼女のその笑顔に、よく顔を真っ赤にしている親友を思い出す。
そんな親友に向けられた彼女の優しい瞳を思い出して。

つきん、と。胸が痛んだ。

「はやてちゃん?」

視線を感じたからだろうか。いつの間にかうつむけられていた視線は上げられ、
その声に瞼を開いた私と視線がかちあった。

「どうしたの?」

不思議そうに傾げられた首。
なんでもないんよ、そう笑って。ドキドキとうるさい心臓を落ち着かすように、
手元にあった紅茶を口に含む。鼻先にふくよかな紅茶葉の香りと、それを追って、
ふんわりとレモンの酸味が舌先からひろがっていく。

こくん、とそれが飲み下されるのを待って、なのはちゃんが身体をずらした。
本当に、肩がくっつくくらい近くにその体温を感じて。

頭が事態を認識した次の瞬間に、体中の熱が一気に顔に集まりだした。

「ど、どないしたん? なのはちゃん」

なるべく平静を装って声を出す。
語尾が幾分震えているが、多分私にしか分からない程度だと、そう言い聞かせる。
その問いになのはちゃんは何も答えず、ただ静かな蒼い瞳に見つめられた。

「はやてちゃん、無理、してない?」
「――え?」

私の顔を覗き込むように腰をかがめたなのはちゃんはそう言って。
ゆるゆるとこちらへ伸ばされた手のひらが、額へと寄せられた。
顔に熱が集まっていたせいか、ひんやりとした温度が気持ちいい。

「ほら、やっぱり。熱、あるよ?」
「あ――、あ~っと。ちゃうんよ、これは……」

その手から逃げようと身体を後ろへずらす。

行く先には壁があり、これ以上距離を離せないことが背中越しに伝わってきた。
額にあった手のひらが、頬へと移動し、温度を確かめるようにさらりと撫でられる。
その温度に翻弄され、うまい言い訳も浮かばず、ただ声にならない声を上げるだけで。

「あ、ね、――寝不足!そう、ただの寝不足なんよ!」

ぽろりと零れた言葉。――ああ、小学生か、私は。
内心ため息を吐き、独り言ちた。まったく本当にしょうもない。
普通に考えれば、もっとマシな言い訳も、それこそ山ほど出るというのに。

鼻先に感じられる彼女の甘い香りに、思考なんて一気に蕩かされてしまって。

「そうなの?」
「そ、そうなんよ。だから気にせんといて?な?」

私の言葉になのはちゃんは何か考えるように俯いて。
その隙に離れようと身体を横にずらした。

このままでは、きっと。
彼女の前で作り上げた、建前の余裕なんて――。

「ううん~……。あ、……じゃあ、少し寝る?」
「せ、せやな。どうせ寝るならなのはちゃんの膝上がええな~」

茶化すようにそう笑う。きっと彼女なら、もう、心配してるのに、と。
顔を真っ赤にさせて頬を膨らますに違いない。――そう思っていた。
それでいつものペースを取り戻し、勉強会が終了。のはずだった。が。

「――へ? のああああ!?」

急にぐっと肩を引き寄せられ、仰向けにさせられる。

いきなりのことに対処できず、傾いていく体重の中、
次に背中に感じられるであろうフローリングの冷たさを覚悟した。
しかし、いつまで経ってもそれは来ず、代わりに何か柔らかいものを感じた。

「――っ、あ……」
「寝ていいよ?はやてちゃん」

勉強付き合ってくれたお礼にもならないけれど、と。
覗き込むように視線をこちらへ向け、にこやかにそう笑う彼女。
肩から滑り落ちた髪が私の頬を撫でて。

――その一瞬で、私のセカイが、彼女の香りに包まれた。

「あ、あーと…、言ったはええけど、やっぱ私、お、重いし……、な!?」
「は~や~て~ちゃ~ん? それって嫌味なのかな?」

私より全然細いのに、と。緩やかに肩を撫でられる。
瞬間、身体に感じたことのない甘い痺れが走った。

「――っ、」

肩から伝わるなのはちゃんの温度が、その痺れに沿って緩やかに私の身体に巡りだす。
そのことに、思わず胸が苦しくなった。身を竦め、耐えるようにぎゅっと目を閉じる。

「あ、ご、ごめんね。嫌だったかな?」

その反応を見て離れていく、彼女の手。

「そんなわけ――っ!……あ、」


ああ。

「……にゃはは。はやてちゃん、顔真っ赤だよ?」
「――そう言うなのはちゃんだって、真っ赤になっとるよ?」

なんだか気恥ずかしくなって、お互い一しきり笑いあって。
ゆっくりと頭に手を添えられる。指を絡めて、梳くように髪を撫でられた。
――慈しむように緩やかなその手の動きが、ひどく気持ちよくて。

その温度だけを感じられるように、柔らかく瞼を閉じた。

「なんや……膝枕なんて初めてかも知れんなぁ」

ぽつり、と。思わず口を吐いたその言葉に動きの止めた手のひらを
不思議に思って薄く瞼を開く。すると、見上げた先には
少しだけ困ったように笑う彼女の姿が映りこんだ。

ああ、気にさせてしまっただろうか。


「な~んてな?――ちょお思っただけなんよ」

あの子らがいて。親友もいて。グレアムおじさんもいる。
まったく寂しくないと言ったらやっぱり嘘になるけれど――でも。
瞬間、胸によぎった考えを誤魔化すように。鋭い彼女に暴かれないように。

「しっかし。なのはちゃんはほんまにええ匂いやな~」

からかう様にして彼女の細い腰に腕を回し、甘えるように抱きしめる。
するとややあって、また頭を撫でられる動きが再開された。

「……はやてちゃん」
「んお?」

名前を呼ばれる。真摯なその瞳に、胸が苦しくなった。
何も言わない彼女。ただ、ゆっくりと頭を撫でてくれた。

「――なのはちゃん」
「うん?」

鼻先が、つん、として。
――急に涙がにじんで来た。

「……見て見ぬふり、して欲しいんよ」

あふれ出た涙を隠すように、ぐっと彼女を抱きしめる。


「……う~ん。それはちょっと無理、かな?」
「――なのはちゃん、意外と意地悪なんやな」

困ったように見上げると、こちらへ向けられていた瞳が細められた。
空いていた右手でやんわりと肩を包み込まれ、そっと撫でられる。

「私がここに居るから。はやてちゃんは一人じゃないから」


――ああ、まったく。


「――はやてちゃんは頑張ってるもんね。 お仕事だって、学校だって、お家だって。」


彼女の前では。


「でもね? そんなに張り詰めたように頑張らなくていいんだよ? 誰も逃げたりしない。
 寂しいときは寂しいって甘えて。――疲れたときは、ゆっくり休んでいいんだからね?」

「ほんま……なのはちゃんには敵わんわ……」


いつもの軽口もでない。

「なのはちゃん」
「うん?」

彼女の優しさと温度に包まれながら。

「――ありがと、な」
「うん」


――私は久しぶりに、声が枯れるまで泣いた。


END.
----------------
汐薙の中のはやなのはこんな感じのイメージです。

はやてさんは基本的に触り魔であり抱きつき魔。
頭の回転も速く切れ者だけど、本当に好きな人にはちょっと奥手な感じ。

あ、でもかっこいいはやてさんだってちゃんと脳内にいるんですよ!

スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

素晴らしいSS!!

流石です!!汐薙さん!!
切ない系がお好きとの事だったので、どんな話がくるのかと思いきや はやなの ときましたかw
確かにはやなのだと何故かシリアスになったり悲恋になったりと、不思議とその方が書きやすかったりするんですよねwww
切ないのと甘甘をありがとうございました(* ̄▽ ̄*)

なのはさんが漢前すぎる。
これは惚れる。
砲撃手の名に相応しい撃墜率を叩き出していること間違い無し。

ウブななのはさんも好きですが、カッコイイなのはさんも大好物です。
原作とらハの桃子さんのようで自分の中では一番しっくりくるんですよね。

何はともあれGJです。次回も更新楽しみにしとります。

>まーぴょんさん

ありがとうございますーーー!!(><)ノ はやなので行きました!
長編でははやてさんにはものっそい頑張って頂いたので、ここで出番をっ!
はやなのはフェイなのと違ってイチャベタというよりは切な甘い系かなっていう感じがあります。

こちらこそ読んで頂きありがとうございました!



>一介の北海道人さん

なぜか漢前になってしまったなのはさん(笑)
さすがは名砲撃手ですね。何事をも一発粉砕いたしますw
フラグメーカーというべきか……なんというか……(苦笑)

そう言って頂けると物凄く嬉しいですw ありがとうございますーー!
WEB拍手
感想やリクエストなど頂けたら嬉しいですw  返信不要の方は頭に×をお願いします
プロフィール

汐薙

Author:汐薙
初めまして、汐薙と申します。
魔法少女リリカルなのはで活動中。

主な取り扱いカップリングは
フェイト×なのは
はやて×なのは です。

リンクフリーですので、貼るも剥がすもご自由にどうぞw
一報を頂けると管理人が喜びますw

【ご注意下さい】
当サイトにて掲載されているイラスト
または、テキストの無断転載・使用は禁止とさせて頂いております

カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
カテゴリー
メールフォーム
何かありましたらどうぞ。

名前:
メール:
件名:
本文:

捕捉サイト様
イラストサイト様
SSサイト様
お世話になります
最近のコメント
FC2カウンター
その他
RSSフィード
By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。