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【君と私の秘密の時間(完全版)~前編~】

消えたSSを少し手直ししてきました。
前頭部分にちょっと大人向け表現あるのでご注意を。

……と言っても表現省いたので全然書いてないですが(^^;)

相も変わらずフェイトさんが悩んでます;では、続きからどうぞw



==========

四角く切り取られた暗闇の世界。

光なんてほとんどないのに白いシーツの海に浮かぶ君は
光を放ったように眩く、凄く、凄く綺麗で思わず見とれてしまう。

広がったその亜麻色の髪の毛を撫でると、まるで絹の様に滑々で手に気持ちいい。
思わず一房持ち上げて、そこに口付けるとくすぐったそうに君が肩を揺らした。
それを見て、たまらない愛おしさが溢れ出す。


――……ああ、これがすべて……今は私のものなんだ。


「愛してるよ、なのは」
彼女の顔は俯いていて、その表情は上手く読み取れない。
それでもかまわずに私は続けた。

「なのはに、触れたいんだ」

呟くようにして、君の頬に手を伸ばす。
すると君は、その手を握り返してくれながら
「好きだよ、フェイトちゃん」と、続けた。

その顔は、やはりこちらを向いてはくれなかったけれど。
……それでも、もう。……限界だった。


――……とまらない情欲に押し上げられ、思考など上手く働くはずもなくて。
瞳が合わないなのはとそのまま、シーツの海に沈んでいく――……

身を切るような静寂の中で、二人の息遣いだけが耳に心地よく聞こえて。
真っ暗な闇の中、今はもう君の柔らかな温度だけしか、感じられない。

他のことなんて――……もう、どうでもいい。



甘く切なそうに漏れ出す吐息や、小さく擦れた声を紡ぎだすこの口も。
ぴたりと身体を合わすように背中に回されているこのしなやかな腕も。
右手を強く締め付けて、びくびくと震えるこの柔らかな足も。

もう――……全て、私の、ものなのだから。



達するその途中で、何かなのはが囁いた声が聞こえたけれど。
熱に浮かされた私の耳には何も聞こえなくて。
――……ただひたすらに、彼女を求めた。

そうして彼女の全てを手に入れた後、
今まで肩で息をしていた君がゆっくりと身体を起こした。


その時に初めて――……私たちは、目と目が合って。

その目には光が感じられなくて。いつものあの大好きな澄んだ深い蒼の色は消え、
ただ濁って澱んでいて……冷たかった。


「好きだよ、フェイトちゃん」

そのまま緩々と、言葉を紡ぐ。
それは、形を成さずただの事務的な意味合いでしか感じられなくて。


「フェイトちゃんも私のこと、好きでいてくれてるんだよね?」
そう言って、にこっと笑って。次の瞬間。


「だから」


にっこりと張りついた笑顔のままの彼女の身体が、
私が触れているところから、崩れ始めた。さらさらと、音を立て消えていく。
――……彼女の身体から崩れ落ちた彼女の欠片が砂と化し
あっというまに、シーツ一面に広がり始めた。


「……嫌だ……なのは!」


必死でそれを止めようと彼女の身体を抱きしめても。
崩れていく身体を腕の中に繋ぎとめることは、出来なくて。

「なのは!なのは!嫌だ……っ!なのは!!!!!」


私はただ、首を振って大きな声で同じ言葉を繰り返すことしか、できなくて。
その私の頬に手を添えて、緩やかに笑った君が。


「だから、壊したんでしょう?」
そう言って――……夜の闇に吸い込まれていくように。



「なのはーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」

消えて、行った。


零れた砂を、必死にかき集めて君の形に成そうとしても
ただ悪戯に手の間をさらさらとすり抜け、また零れていくだけで。
手に触れた分だけ、余計に細かく砕けて行って。


「なのは……なのは……」

それでも私は必死にその行為に没頭する。
かき集めて、流れ出て、泣いて、叫んで。



――……どうして、こんな風になってしまったの?
私がなのはを求めたから、こうなったの??
私が、私が……。


「フェイト、ちゃん」

不意に、思い出される、なのはの声。
情事の最中に聞こえていた、なのはの声。

気のせいだと思っていた。でも……
ただ気持ちだけが浮かれて、聞こえないふりをしていただけだった。


だって、今、こうして。


「なのは……」

こうしてはっきりと耳の奥に残る、君の声と。
「***************」

涙で崩れた、君の笑顔。



「うああああああああああああああああああああああああああ!」
----------------------------------

「フェイト!フェイト……っ!!」
「は。はぁっ…はっ……はっ」


目を開けると、先ほどとはうって変わって、明るい光の中に身体が晒される。
にぎやかなセミの声と、照りつける太陽光と、風にそよぐ木々の葉のこすれる音。


そして、

「フェイト、大丈夫かい!?なんだか凄いうなされてたよ」

心配そうな、私の大事な家族で使い魔のアルフの声。
じっとりと背中に感じる汗が、パジャマを濡らして気持ち悪かった。
まだ落ち着かない息もそのままに、時計を見上げる。


――……午前8時。


「フェイト?フェイト!!聞いてるのかい??」
「ああ、うんごめんね、アルフ。大丈夫だよ?」

そう言って、頭を一撫ですると、アルフは嬉しそうに耳をぴくぴくと動かした。
そのしぐさが可愛くて、気持ちが落ち着くまでゆっくりと頭を撫でる。


(――……また、あの夢だ――……)
私が、この気持ちを自覚して、なのはから答えを貰って。
凄く嬉しくて、嬉しくて。でも……それと同時に私に生まれた一つの気持ち。


私の中で、そのときからずっとくすぶっている、この気持ちが。
溢れて、零れて、夢に出て。……その綺麗な肌に何度も何度も牙を立てて。


――……夢を見ている間は、幸せ。
でも、起きて現実に戻ると、どうしようもなくなる。
泣きたくて、泣けなくて。謝りたくて、謝れなくて。


――……なのは、なのは、なのは。
ごめんね……なのは。ごめん、なさい。

泣きそうになる目をぐっと瞑って、それを抑える。
この感情が汚らわしいとは、思わない。
好きで好きで仕方ない気持ちの表れだって言うことは、私だって知ってる。

けど。



「ごめんね、アルフ。ちょっと汗、流してくるね」
気分を変えようと、お風呂場へ向かう。
冷たい水が火照った身体に気持ちよくて、段々と頭の芯が冷えていく。

そのまま流れ出る水を浴びながら、目を瞑る。
そこにいるのは、夢の中のなのは。


ぐったりと横たわっていて、その顔にはいつもの笑みは無くて。
それでも私にしがみついて、されるがままになっていて。
ゆっくりと口が開く。――……夢の中の私は、それに気づかない。


そのまま、紡がれるなのはからの言葉。


「恐いよ……こんなの、嫌だよ……っ、フェイトちゃん!!」




それでも夢の中の私は、その行為を続けていって――……

ばしゃん、と水が跳ねて。シャワーヘッドが床に転がる。
「ああ……私……聞こえ、てたん……だ」


それは明確な、拒絶の言葉。恐いと訴える君の懇願。
それを聞きながら、聞こえないふりをして牙を立てた。
大事にしたいと、そう思ってきたはずなのに。
欲しい気持ちに抗えずに――……結局最後は、なのはを壊した。



そうして。際限なく求めて。壊して。戻して。壊して。


何度も何度も。綺麗ななのはを、壊す。
求める気持ちを抑えられずに、恐がるなのはに牙を立てる。

「……違う!違う、違う!!」
浴室に響き渡って返ってくる、擦れた声に責め立てられて。

「違う……私、は」
次の言葉が出ない口が、酷くもどかしい。



ピリリリリリリ♪


不意に脱衣所に置きっぱなしにしてあった携帯電話に着信が入った。
軽く身体を拭いて、その何度も鳴り続ける携帯電話に手を伸ばすと、
ディスプレイには「高町なのは」の文字。


(ああ、本当になんでこんなときに……)
気まずいような、嬉しいような複雑な気持ちのままに、
その文字を暫く眺めているとプツン、と着信の音が止まる。


『フェイト、ちゃん?』
続けざまに直接脳に響く、なのはの声。

『あの…起きてないかな……フェイトちゃん?』
『……もう起きてるよ、なのは。』
『あ。おはよう、フェイトちゃん!』
『……うん……おはよう』

『フェイトちゃん。……おいで?』
優しい君の声がして、ふいに涙が零れるのを感じる。



『家に来て?フェイトちゃん』
どうしてという理由は言わないなのはの、その言葉。
ただ優しく、『……ね?』と続けた。


嬉しかった。でも、なのはに会うのが今は凄く……恐い。
――…夢のようになるのが、恐いんだ。

綺麗ななのはを、私が求めた事によって壊してしまうのが、恐い。
そんなこと絶対にないと言えない自分の想いが、恐い。


『フェイトちゃん』

揺れ動く気持ちの中で、すぐに答えが出ずに拳を握り締める。
舌がまるで喉の奥に張り付いてしまったかのようで。声が、出ない。
それでも溢れる愛おしい気持ちがたまらなく切なくて、胸が詰まる。


自分ではどうしようもなくなって、結局君に助けを求めてしまう。
答えを求めてしまう。――……私は、ずるい、ね……。でも……。


「会いたいよ……なのは。」

ただ、純粋になのはに会いたかった。消えないよ、って言って欲しかった。
どうしようもないぐるぐると渦巻いた痛みに押しつぶされそうになって。


――……堅く目を瞑った。



ねぇ……?好きすぎて、恐くて触れられない。
そんなことって、本当にあるの、かな……?
-------------------

書いていて予想外に長くなったので前編後編で分けました。
THE・考えなし!(威張るな)


最初に書いたの、ただのイチャベタ話だったのですが、
葛藤とか嫉妬とかって付き合って半年位の間しか書けないよな~と思い、
こちらの形にしました。

だって期間経ちすぎると熟年夫婦になりますし!(←もはや確定)
――あ~……でも、今考えるとそっちでもよかったかも;


痛い系は書くのは好きですが、痛すぎるのは嫌いです。
だってかわいそうじゃないですか!!(じゃあ書くなよ;)
書くなら基本は絶対にハッピーエンド前提です。


というか相変わらず今回もフェイトが悩んでますね~。
考えすぎてしまう癖が前面に出まくってます、フェイトさん。

やはり付き合い始めるとこういう葛藤に当たるかな~と。
なのはを大事にしすぎです、フェイトさん!!狼になるんだ!
(↑今までの流れを自分でぶった切ったよ ∑(@□@)ヒデエ!)


……と、いいますか世間ではStsも終了し2人とも19歳だというのに。
ウチのSSは見事に世間と逆走してますね……。


まぁ……いいか!(マテマテ)


放送では描かれなかった2人の学生生活が書いてみたいのです!
……と、言い切ってみる。

(バカ!ナニイッテンダ>(>皿<)=○)@3@)<ブフ!!)



では、ここまで読んでいただいてありがとうございました!
また後編でお会いできましたら嬉しい限りです。
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プロフィール

汐薙

Author:汐薙
初めまして、汐薙と申します。
魔法少女リリカルなのはで活動中。

主な取り扱いカップリングは
フェイト×なのは
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